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/P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.104【臨時号】2003.8.22 ◆
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◆ News & Views vol.104 です
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2003年6月をもってICANN理事を退任された村井純氏より、ご退任にあたっての
コメントをいただきました。ご存知の通り村井純氏は、1998年10月のICANN設
立時より理事としてICANNの活動をリードされてきた方です。特にインターネッ
トの要ともいえるルートサーバの安定運用においては多大な貢献を果たされま
した。
ご自身にこれまでの活動を振り返っていただきましたので、どうぞご覧くださ
い。
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◆ ICANNでの活動を振り返って
前ICANN理事 村井純
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私がICANNの理事を引き受けることになった理由には、もちろん私のインター
ネットへの技術的貢献という側面の意味もあるが、ISOC(*1)のコミュニティの
中で長く活動していたという背景もある。もともとISOCは、国際的でグローバ
ルなインターネットという技術基盤の世界的な発展を支えるために創られた組
織であり、ダイナミックに発展していくインターネットの技術を支え、インター
ネットの発展全般に貢献すること目的としていた。
従来型の基盤、たとえば、電話網、航空網などに代表されるような、比較的完
成され安定した技術の国際的な協調を実現する経験はあっても、インターネッ
トのようなボトムアップ的で激しい技術の発展は、人類にとってこれまであま
り経験がなかった。インターネットは人間の創造性に起因する無限の可能性が
あり、その未来を予測することは不可能である。したがって、この発展を推進
するグローバルな協調の仕組み作りは、社会的な理解が圧倒的に不足していて、
この理解の確立を模索し続けなければならない。
ISOCのコミュニティの最初の構築に携わったメンバーは、そのための組織化を
考えていた。その過程で、テクニカルな運用を進めていたドメイン名に対して、
知的所有権の問題が出てきたためIAHC(*2)を発足した。IAHCの活動で、
WIPO(*3)、ISO(*4)、ITU(*5)など既存の「国際感」に基づく国際組織との出会
いがあり、インターネットが開く新しい「国際感」とのすりあわせの中で、ス
ムーズな相互理解、相互協調といった点が課題として生じた。そうした課題解
決を目的としてICANNが生まれ、私もISOC、IAHCの流れから理事としての取り
組みを続けてきた。
私に対しては、日本やアジアを背負って活動するという期待もあったと思う。
確かにICANNへの参加者にはそれぞれ地域を代表してという人もいるが、私自
身は別の役割を果たすべきだと考えながら参加してきた。すなわち、インター
ネットのグローバルな基盤における、特に接続性についての役割である。そん
な中でルートサーバのコミッティの議長を務めてきたのは、グローバルなオペ
レーションであるということを象徴的にとらえていく中で、私のICANNコミュ
ニティへの参加として整合性があったと思う。
ボトムアップに作られた人類の活動の基盤としてのインターネットの意味、お
よび技術的な構造、社会的な構造、両方の視点からの意味を、できるだけ多く
の人に理解してもらうためのねばり強い活動の一つとして、ICANNの活動はき
わめて意義があったと思う。また、ICANNの活動は、グローバルなインターネッ
トの正しい理解を日本で確立していくというJPNICの本来の目的にも一致する
ところがあり、その活動に積極的に参画することはJPNICとしても大きな意義
がある。
理事は辞したが、社会的な意義を確立するという意味で、今後もICANNへの積
極的な参加が必要だと考えている。最後に、私の理事時代のICANN関連の活動
を支えてくださったJPNIC会員や事務局や理事の方、各省庁の方、関係者の方
にお礼を申し上げるとともに、今後のますますの協調をお願いしたい。
(*1) ISOC:http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-ij.html#02-ISOC 参照
(*2) IAHC:http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-ij.html 参照
(*3) WIPO:World Intellectual Property Organization
世界知的所有権機関。知的財産の保護を目的とする国連の下部組
織。
(*4) ISO :International Organization for Standardization
工業製品の国際標準の策定を目的とする機関。
(*5) ITU :International Telecommunication Union
国際電気通信連合。電気通信に関する国際標準の策定を目的とす
る、国連の下部組織。
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JPNIC News & Views vol.104 【臨時号】
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