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マイクロソフトの技術情報
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/P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.212【臨時号】2004.11.10 ◆
_/NIC
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◆ News & Views vol.212 です
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10月19日〜22日まで米国、レストンで第14回ARINミーティングが開催されまし
た。北米、カリブ海周辺の一部地域、サハラ以南のアフリカ大陸を受け持つ地
域インターネットレジストリであるARINのミーティングにおけるIP アドレス
関連の最新動向をお伝えします。
□ARIN:American Registry for Internet Numbers
http://www.arin.net/
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◆ ARIN XIVレポート
JPNIC IP事業部 奥谷泉
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ダレス空港から車で約15分の街、レストンで開催された第14回ARINミーティン
グに参加してきました。
2004年10月19日〜22日までの4日間、今回も去年と同様にNANOG(*1)ミーティン
グと合わせての開催でした。そして、175名の参加者のうち95名、と約半数以
上はNANOGミーティングの参加者でもあったと報告されています。
さて、ミーティングの内容ですが、IPアドレス・AS番号ポリシー分野における
大きな決定事項はなく、ICANNに関するトピックスが多かったことが特徴的で
した。
そして、ARIN地域においてもWHOISにおけるプライバシー保護については課題
として注目されております。AP地域ではコンセンサスが得られた割り当て情報
の公開任意化の提案は、ARIN地域ではコンセンサスには至らなかったものの、
今後も引き続き議論が行われていくテーマなのではないかという印象を受けま
した。
以下にミーティングの特筆点をまとめてご紹介します。
■ICANNに関して報告されたトピックス
・ICANNとNRO(*2)間でのASO MoU(同意書)の締結
ICANNとNRO間で、ICANN ASOの機能をNROがどのように担っていくのかを
規定したMoU(同意書)を締結した。これにより、ASO ACの選出方法が
若干変更となるが、基本的には現在と大きな変更はなく、既存のコミュ
ニティによるボトムアップのポリシー策定プロセスの枠組みがより明確
になった。
□ASO MoUについて
http://www.nro.net/archive/press-releases/aso-mou.html
・AfriNICの暫定承認
アフリカ大陸を管理する、5つ目のRIRとしてAfriNICを暫定的に認める
ことが2004年9月30日のICANNミーティングで承認されたことが報告され
た。
・ASO AC選挙
Eric Decker氏の任期満了に伴い選挙があり、Sanford H.George氏が
当選した。
・WSIS(*3)についてのアップデート
インターネットガナバンスについて各国の代表が議論を行っているWSIS
の動向についてScott Bradner(ARIN理事)、Paul Twomey(ICANN CEO)、
Raul Echeberria(LACNIC CEO)が発表し、現在のボトムアッププロセス
を維持できるよう、地元政府に対するコミュニティからの働きかけを呼
びかけた。
(*1)NANOG:The North American Network Operators' Group
インターネットに於ける技術的事項、およびそれにまつわるオペレーショ
ンに関する事項を議論、検討、普及を行う場。
http://www.nanog.org
(*2)NRO:Number Resource Organization
http://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/nro.html
http://www.nro.net
(*3)WSIS:World Summit on the Information Society
http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-kz.html#03-wsis
http://www.itu.int/wsis/
■ポリシー提案関連
1:IANAからRIRへのIPv6アドレスの割り振りポリシー
(Policy Proposal 2004-8: IANA to RIR IPv6 Allocations)
2:WHOISにおけるユーザ割り当て情報の公開任意化
(Policy Proposal 2004-6: Privacy of Reassignment Information)
3:「Residential Customer Privacy Policy」適用範囲の変更
(Policy Proposal 2004-7: Residential Customer Privacy Policy )
4:複数の独立したネットワークへの割り振り
(Policy Proposal 2004-5: Address Space for Multiple Discrete Networks)
5:プライベートネットワークに対するグローバルアアドレスの付与
(Policy Proposal 2004-3: Global Addresses for Private Network
Interconnectivity)
・上記5点の提案事項のうち、参加者の賛成多数であったのは「3:
Residential Customer Privacy Policy適用範囲の変更」のみである。た
だし、この提案も既存のResidential Customer Privacy Policyの対象と
なるネットワークのIPアドレス数を縮小した微修正であり、今回ARIN地域
におけるWHOISでのプライバシーポリシーの大きな変更につながる決定事
項は特になかった。
・IANAからRIRへのIPv6アドレスの割り振りについては、/12は割り振りサイ
ズとして大きすぎる、最小割り振りサイズや追加割り振りの利用率は定義
するべきではない等のコメントがあり、会場からの賛成意見はなかった。
しかし、ポリシー提案事項ではなく、コミュニティに対する提言
(Recommendation)として扱うとし、ミーティングでのコンセンサスの確認
は行わなかった。今後、ARIN ACによる調整のもと、MLで確認を行う予定
である。
・AP地域でコンセンサスが得られた割り当て情報公開任意化は、個人のプラ
イバシーを保護する目的であれば個人ユーザへの割り当てのみに非公開を
認めるべきなのではないか、等の指摘があり、コンセンサスには至らなかっ
た。しかし、WHOISにおける個人情報保護の必要性を認める意見が多数で
あった。
■その他
・IETFで議論を進めている、IPv6の「ユニークローカルアドレス(*4)」につ
いては、状況のアップデートが紹介された際、そのようなアドレスを認め
ると、ユーザがPIアドレスとして、本来の目的とは異なるかたちで利用す
るケースが増えるのではないか、との懸念が表明された。その後、メーリ
ングリスト(ppml@arin.net)でIETFに対して反対を表明するべきなのでは、
とのコメントがあり、現在ARINとしての反対表面文のドラフトを提示して
いる。また、本件はNANOGのメーリングリスト(nanog@merit.edu)でも議論
中。
・Policy Process BoFでは、各RIRで提案が行われたポリシーは、全RIRで自
動的に提案として扱うべきでは等、RIRコミュニティ間での今後のポリ
シー調整のあり方について議論となった。
(*4)IPv6ユニークローカルアドレス:
IETFで議論が進められている、IPv6におけるサイトローカルに代わる閉じ
たネットワークで利用するアドレス。"locally assigned"と"centrally
assigned" の二種類があり、前者は世界的に一意である可能性が高いが、
その保証はされない。後者は専任の組織による管理のもと、世界的に一意
であることが保証される。
http://www.ietf.org/internet-drafts/draft-ietf-ipv6-unique-local-addr-07.txt
http://www.ietf.org/internet-drafts/draft-ietf-ipv6-ula-central-00.txt
◇ ◇ ◇
このミーティングへの参加を通じて、アジア太平洋地域と同じトピックの発表、
提案が行われた場合であっても、参加者の反応が異なるということを確認し、
大変興味深く思いました。
中でも印象的だったのはARINのコミュニティに対するWSISの動向の紹介方法で
す。日本を含めたAP地域においては、WSISに関しては、どちらかといえばコミュ
ニティに必要な動向をお知らせし、また、現在の進め方についてコメントをい
ただきたい、という姿勢でご紹介しています。
しかし、今回のARINミーティングにおいては3名のスピーカーがスピーチを行
い、これは非常に大切なプロセスである、みんな是非動向をウォッチしてほし
い、そして、現在のボトムアップによるポリシー策定プロセスが維持できるよ
うに地元の政府に働きかけてほしい、とコミュニティに対して積極的な行動を
呼び掛けており、参加者も真剣に聞き入るような空気でした。
また、AP地域でも既に議論を行った「IANAからRIRへのIPv6アドレスの割り振
りポリシー」の提案についても、APNICのミーティングでも発言をしていた参
加者が、他の参加者の発言に触発されて発展させた別の意見を述べる等、結果
として、AP地域とはまた別の視点からのコメントが出ていました。
まさに、ポリシーの議論というのは、その場その場の生きた議論であり、たと
え同じ内容の提案であったとしても参加者の発言によって、流れや、時には結
論も変わることがあるということではないかと思います。そのようなことを改
めて実感させられたミーティングでした。
□ARIN XIV Webページ
http://www.arin.net/library/minutes/ARIN_XIV/
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