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ニュースレターNo.17/2000年8月発行

1 巻頭言:新理事からのメッセージ(2/4)

1-2 インターネットの資源管理と普及活動

JPNIC理事 荻野 司

はじめに

近年、インターネットの爆発的な普及によって、IPアドレスの需要が急速に伸びている。レジストリー業務を行うJPNICとしても、このIPアドレスの急速な需要について真剣に考える必要がある。ここでは、この問題について考えてみたい。


IPアドレスに関する取り組み

IPアドレスが32ビットで表現されているIPv4では、さすがに足りなくなってきた。というわけで、128ビットで表現されるIPv6の割り振りが開始されている。インターネット技術者は、世の中の情勢を十分わきまえながら、巧みにインターネット普及に対して最大限の英知を注いでいる。

例を挙げれば、その昔はインターネット普及のためにクラスCアドレスを盛んに配布したり、経路情報の増大を防ぐために、クラスBの取得を推進したり、さらには、IPアドレスの節約のために、CIDRブロックの取得促進を実施したりと、悪しき習慣、既成概念に捕らわれることなく、その時々におけるベスト解を積極的に実施している。インターネット業界に身を置く筆者は、このダイナミズムにいつも感心させられると共に、黎明期からインターネット普及にご尽力されている方々に対して、頭が下がる思いである。


有限資源の前に、人工資源

数年前から叫ばれたIPアドレス枯渇キャンペーン。その結果が何をもたらしたのか? IPv4アドレス空間が延命した? それともIPv6への移行を遅らせている? はたまた、インターネットの普及、発展を阻害している? たぶん、どれも事実でしょう。ただ言えることは、CIDRブロックの取得推進活動は、その時はベスト解であったと。

しかし、現時点ではどうだろうか? IPv6のプロトコルスタックは十分に実用に耐えうるし、製品へのインプリメントも既に始まっている。また、ビジネスにおいても携帯電話のインターネット化、CATV、ADSLを用いたインターネットサービスなどIP接続サービスが充実、社会インフラとして急速にインターネットが浸透してきている。

誤解を恐れずに述べると、IPアドレスは有限資源であるが、所詮は人工資源である。足りなくなればそれを補う技術で補完すればよい。化石燃料の資源問題とは本質的に違う観点で議論、検討すべきである。


IPアドレス管理と普及活動

レジストリーとしては、1)「適切に」2)「公平に」3)「効率良く」4)「使う人(物)」に配布を行う業務が要求される。RIR(地域レジストリー)がよく口に出す言葉として、Consistency(均質性)とJustify(正当性)があるが、これは先の1)と2)を指す。しかし、最近は配布コストというのも重要になってきた。これは、数年前からのIPアドレス枯渇問題への対応として、IPアドレスの節約促進のために、上記の1)と2)を厳密に行う費用が増大してきたからである。そのため、先の3)「効率良く」というのが、レジストリーの最近の課題となっている。

一方でレジストリーは、インターネット普及活動の一翼を担っている機関でもある。社会インフラになりつつあるインターネット基盤に対して混乱が生じないように、また、世界的な規模でインターネット基盤を調整するためにも、IPアドレスを管理する組織の重要性は高い。


JPNICへの期待

JPNICは、日本のインターネット基盤を、IPアドレスを管理するという立場から支えている。現時点では、前述の通りレジストリーの立場を遵守し、IPアドレスを配布、管理するという業務を怠りなく実施することが重要だ。しかし、前述した通り、現時点での配布、管理規則は現時点でのベスト解であるという認識のもと、既成の概念に固執することなく、インターネットのダイナミズムに呼応した対応を積極的に行う事が必要である。

インターネットは、人間が作り出したプロトコル、システムである。であるなら、今後も人間社会に寄与できる事には、積極的に挑戦する、理解する姿勢が重要であると考える次第である。



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