ニュースレターNo.22/2002年12月発行
第2回JPNIC Open Policy Meeting報告
2002年7月9日、中央大学駿河台記念館にて、第2回JPNIC Open Policy Meetingを開催しました。JPNIC Open Policy Meetingは、IPアドレスの管理、運用について、上位組織であるAPNICの状況などを紹介すると同時に、参加者からの提案および意見を受け議論を行い、日本国内でのコンセンサスを形成していく場となっています。また、ここで決定した事項は、必要に応じてAPNICのOpen Policy Meetingで提案し、アジア太平洋地域のアドレスポリシーに反映されるよう働きかけを行っています。
JPNIC Open Policy Meetingは、IP-USERSの名称で開催していた頃よりInternet WeekやNETWORLD+INTEROPなどのイベントと併催して参りましたが、「1日集中して議論を行いたい」という声を受け、今回は初の単独開催となりました。長時間にもかかわらず、84名の参加者を迎え、活発な議論が行われました。以下に本ミーティングの各テーマと概要を紹介します。
【テーマと概要】
チェア:江面 祥行氏(JPNIC IPアドレス検討委員長)
1.JPNIC Update
前回のJPNIC Open Policy Meetingの結果とその後の取り組み、新レジストリシステムの現状、JPNICのアドレス管理業務等の活動を報告しました。
2.AS番号に関する情報のIR DBによる公開形態について
AS番号に関してレジストリで公開している情報には、as-in、as-outなど、ネットワークの運用ポリシーに関わる公開が望ましくない情報が含まれているため、資源割当DBと運用管理DBとに分けて、各々に必要な情報のみを登録し公開することが提案されました。これについては、今後IP-USERSメーリングリストにてより広く議論を行うこととなりました。
3.申請手続き/審議に関する情報提供について
申請手続き/審議に関する情報提供の課題と、今後の改善策を報告しました。改善策として、
(1)Web上でのIPアドレス申請・審議の説明ページ公開
(2)新規指定事業者向けの説明会の実施
(3)アサインメントウィンドウの査定項目公開などを進めていくことを報告しました。
4.JPNIC IRR = JPIRR
JPIRR実験サービスの目的、概要、スケジュールなどについて報告しました。IRR(Internet Routing Registry)はインターネットの経路情報を蓄積し公開するサービスです。
5.CATV/xDSLガイドラインの運用ついて
2002年3月のAPNIC Open Policy Meetingで議論されたCATV/xDSLガイドラインの概要と運用状況、エマージェンシー・アロケーション(緊急時割り振り)へのJPNICの対応などについて報告しました。
6.RFC2050の現状と問題点
IPアドレス割り振り・割り当てに関するガイドラインであるRFC2050について、誕生に至る歴史、インターネットを取り巻く状況の変化にともなう問題点と2050-WGにおける改訂プロジェクトの活動を紹介し、意見交換を行いました。
7.IPv6 Policy経過報告
IPv6アドレス新ポリシーについて、策定の経緯、新ポリシー施行によるJPNICのサービスの変更が紹介されました。また、新ポリシーに対する質問や課題がパネラーおよび会場から多く挙げられました。逆引ポリシーの必要性やiDCへの割り当てに関するガイドラインの必要性等について、引き続きIPアドレス検討委員会で検討を行うこととなりました。
参照URL
- 第2回 JPNIC Open Policy Meeting
- http://www.nic.ad.jp/ja/materials/ip/20020709/20020709-opm.html