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ニュースレターNo.22/2002年12月発行

APNG Camp レポート

2002年8月28日〜29日にかけて、中国・上海にて、第2回アジア太平洋次世代キャンプ(APNG Camp)が開催されました。JPNICも積極的に企画に参加したこのキャンプには、日本から4名が参加しました。アジア太平洋地域のインターネット次世代を担う4名より、キャンプの模様をレポートしていただきました。

1.全体概要

◆APNG Camp(Asia Pacific Next Generation Camp)とは

これまでアジア太平洋(AP)地域のインターネットの発展を支えてきた40代以上の世代が、自分達に続く世代が十分育っていないのではないかという危機感を持つようになったのがAPNG Camp開催の最大の動機です。AP地域のインターネット関連組織のchairはすべて40代〜60代であるのに対し、北米では、20代〜50代まで分布しています。AP地域のインターネットを健全に発展させるためには若い世代=「次世代」の交流の場が必要と考え、2002年2月にタイで第1回Campが開催されるに至りました。

◆第2回APNG Campの概要

第2回Campは、2002年8月28日、29日に中華人民共和国上海市のRadission SAS Lansheng Hotelで開催され、日本からは牧、史、柴田、遠藤の4名が参加しました。また、Advisorとして、村井純(慶應義塾大学)、松本敏文(AT&T)、後藤滋樹(早稲田大学)、高橋徹(RIIS)、会津泉(アジアネットワーク研究所)の各氏も参加しました。登録者数は51名で、前後に同じ会場で開催されたAPAN、AP*(エーピースター)への参加者のCampへの飛び入り参加を含めると70名弱が集う形となりました。登録参加者数の上位は韓国18名、中国17名、日本9名となっており、韓国からの参加者が大変目立つ形となりました。また、従来のインターネット関連の集まりと違い、参加者の半数以上が女性であったことも今回のCampの大きな特徴でした。

Campは初日午前の参加者全員による自己紹介からスタートし、その後村井氏らによる基調講演が行われました。午後はまず、タイ、中国、韓国の団体による全体プレゼンテーションが行われ、その後"Young Feminist Network in AP"、"Asia Youth Culture"、"Internet Policy in AP"の三つの分科会が開催され、参加者は自分の興味・関心に合わせ参加する形となりました。フェミニストネットワークやアジアの若者文化といった、インターネットとは直接関係のないテーマで分科会が開催されたのも今回のCampの大きな特徴の一つです。2日目は、デジタルディバイドをテーマにしたパネルディスカッション、そして最後に閉会セッションが行われました。

これらの公式プログラムの合間には、各参加者がそれぞれ交流を深める様子が見られました。アジア太平洋地域のインターネットコミュニティを今後支えていくであろう若者達が、自由闊達に各国のインターネット事情などに関して意見交換を行っている光景がありました。

photo photo ※写真提供:会津泉氏
夕食の席で。盛り上がってます! Campの様子。皆、真剣そのもの。

◆第3回Campの予定

第3回のAPNG Campは、2003年の2月に台北で開催されるAPRICOT2003に合わせて開催する予定となっています。TWNICのAnthony S.Lee氏をChairとするCommitteeを中心に、詳細な日程・内容について現在検討を進めています。

■参照URL

APNG Camp
http://www.apng.org/camp/
APAN(Asia-Pacific Advanced Network Consortium)
http://www.apan.net/
AP*
http://www.apstar.org/

2.参加者の感想・コメント

APNG Campは、今後のアジア太平洋地域における若手の人材育成のための、大きなポテンシャルを備えています。今後とも、日本からも国際的に活躍できる人材を育成するために、このcampを多いに活用していく必要があります。APNG Campの今後の課題は決して少なくありませんが、今後ともこのcampの発展に貢献していきたいと考えています。〈牧 兼充〉

アジア太平洋各地からきた若者がAPNG Campに集まり参加します。Campは若者に、常に前向きの積極的に参加する姿勢、リーダーシップそして国際的な協力性などを求めています。これから社会の基盤を築いていく若者はこれらの能力を身につけることが非常に重要だと思います。これからもCampに積極参加し、自分の全力を尽くしたいと思います。〈史 虹波〉

急速に発展したインターネットを享受している地域では、その基盤のうえでビジネスや教育、コミュニケーションが活発に行われるようになっています。その反面、本キャンプにおいて、インターネットの利用率が低い地域との情報格差が大きく開いていることも実感しました。APNG Campに参加し、WG内にて議論し、感じ、考えた問題意識を持ちながら、今後も大学やJPNICにおいて、継続して改善への一歩を踏み出していければと考えています。〈柴田 巧〉

小学生や中学生のときからインターネットを使いこなしてきた世代が大人になり始めています。今回のAPNG Campには本当に多様なバックグラウンドを持った若者達が集いました。この参加者の多様性は、各地でインターネットが、いろいろな立場の人々にいろいろな形で利用をされるようになってきていることを象徴しているように感じました。〈遠藤 淳〉

参加者(順不同・敬称略)
photo photo
牧 兼充
(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科助手)
史 虹波
(早稲田大学メディアネットワークセンター助手)
photo photo
柴田 巧
(慶應義塾大学環境情報学部3年)
遠藤 淳
(株式会社日本レジストリサービス)


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