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ニュースレターNo.49/2011年11月発行

DNS関連WG報告

2011年7月24日(日)から7月29日(金)まで開催された第81回IETFケベックシティ会合のうち、本稿では、DNSに関連した内容を議論するワーキンググループ(WG)である、dnsop WG(Domain Name System Operations WG)と、dnsext WG(DNS Extensions WG)における議論の様子をご紹介します。

dnsop WG報告

今回のDNS WGの会合では、主に現状のドラフトの確認と、AS112ならびにDNSSEC鍵更新に関する議論が行われました。

まず、Internet-Draftの確認に関しては、draft-ietf-dnsopdnsesec-dps-framework、draft-ietf-dnsop-dnsseckey-timingについてIETFラストコールを行うことが確認されました。また、draft-ietf-dnsop-respsizeについては、2年前にWGラストコールが行われたまま放置されていたため、次回IETFまでに再度WGラストコールを行うことが確認されました。WGドラフトに関しては、主要なものは既にRFCになっており、DNSSECに関するいくつかのドラフトが残っているのみという状態に見えます。そのため、会場での議論も落ち着た雰囲気で行われている印象を受けました。

ホストによる第81 回IETF のWeb サイト
● ホストによる第81回IETFのWebサイト

新たな話題としては、draft-michaelson-as112-ipv6ならびにdraft-sotomayor-as112-ipv4-cullに関する発表と議論がありました。draft-michaelson-as112-ipv6とdraft-sotomayor-as112-ipv4-cullは、共にAS112のネームサーバにおいて、逆引きゾーンを追加する提案を行ったドラフトですが、追加する内容が異なります。

draft-michaelson-as112-ipv6は、AS112のネームサーバにおいて、IPv6のリンクローカルアドレスや、未定義アドレスについての逆引きゾーンも提供することを提案したドラフトです。どの逆引きゾーンを提供するかに関していくつかコメントが出されましたが、提案自体に関しては特に反論も無く、AS112の運用者たちの意見を集めて連携を取っていくことが重要、との認識が確認されました。

draft-sotomayor-as112-ipv4-cullは、AS112が提供しているIPv4逆引きゾーンに、さらにいくつかの逆引きゾーンを追加する提案を行ったドラフトです。IPv4 loopbackネットワークや、IPv4 Testネットワーク、ブロードキャストネットワークに関する逆引きゾーンの追加です。このドラフトに関しても、大きな反対意見は無く、AS112 運用者と連携して、新たなゾーンの追加を行う必要があることが確認されました。

次に、draft-mekking-dnsop-dnssec-key-timing-bisに関する議論が行われました。このドラフトは、draft-ietfdnsop-dnssec-key-timingを更新する目的で提案されたものであり、アルゴリズム変更を含めた鍵更新の手続きに関して述べられたものです。複雑なことを述べ過ぎているという意見や、アルゴリズム変更を含めた鍵更新は当然必要なのだから、bis(別名のドラフト)ではなく元のドラフトに含めた方がいいといった意見が出されました。結果として、まだ元のドラフトがRFCになっていないので、そちらを先にRFCにすべきだという意見が多く出されました。

最後に、dnsop WGの今後について話し合いが持たれました。WGドラフトも少なくなってきたため、WGを解散することも含めて方向性を問う議論が行われました。このWGは運用的な問題を扱うため、プロトコルの現実性についてのチェックや性能に関する評価についてまだ行うことがあるのではという意見や、他のWGでDNSに関連するものを扱っていくべきという意見が出されました。しかし、WGを継続する大きな原動力は今のところ見つからないため、現在のドラフトや新しいドラフトの提案状況を見て今後を考える、という認識がなされました。

dnsext WG 報告

dnsext WGは、今回のIETF81において会合を開催しませんでした。そのため、メーリングリストにて行われた議論を中心に、前回のIETFから今回までにあった動きに関して報告します。主に、次のドラフトに関する議論が行われました。

これらのうち、draft-ietf-dnsext-ecdsa、draft-ietf-dnsext-dnssec-algo-signal、draft-ietf-dnsext-rfc2671bis-edns0、draft-eastlake-dnsext-xnamercodeはWGラストコールが行われ、メーリングリスト(ML)上にてコメントが寄せられていました。RFCとなるためには、まだ更新が繰り返されると思われます。

一方、draft-ietf-dnsext-rfc2672bis-dnameは24版まで更新されているため、ほぼコメントも出尽くした感があります。近くRFCになると思われます

MLでの議論は、主に既存のドラフトの更新やコメントに関する投稿が主であり、新しい提案等は行われませんでした。そのため、直接顔を合わせて話し合うべき問題が存在せず、会合が開催されませんでした。

(JPNIC DNS運用健全化タスクフォースメンバー/東京大学 情報基盤センター 関谷勇司)



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