メインコンテンツへスキップ

トップページ > インターネットの技術 > IETFとRFC


現在、マイクロソフト セキュリティ情報 MS10-090のパッチを適用したInternet Explorer 8をお使いの方は、 JPNIC Webサイトの内容が印刷できない状態になっています。 印刷をする場合には、 Internet Explorer 8以外のブラウザを利用してください。
この不具合の詳細と、その対処方法については、 マイクロソフトのWebサイトに掲載されている以下の技術情報をご覧いただくか、 マイクロソフトのサポートセンターにお問い合わせください。
 マイクロソフトの技術情報

2001年2月8日

はじめに

 インターネットは、1960年代初頭に米国国防総省が、 ARPANET(Advanced Research Projects Agency Network) を構築するために始めた、 ネットワーク技術に関する研究開発プロジェクトを起源とする。 当時、各組織の計算機は、 各ベンダーごとに異なるオペレーティングシステム(OS)、 異なるデータフォーマットを用いて運用されていた。 従って、 各組織間でCPUや記憶装置などの計算機資源を共有することが極めて難しく、 また、 システムのオペレーターのトレーニングも各ベンダー装置ごとに異なったものとなり、 非常に非効率であった。 そこで、異なるベンダーの計算機同士を共通の言語を用いて、 データ交換が可能にすることを目的として、 インターネット技術の研究開発がスタートした。 すなわち、ARPANETの目的は、 「異なるベンダーの汎用コンピュータから、情報検索、コンパイル、 リスト処理などの仕事を目的としたコンピュータアクセスを可能にする、 オープンなマルチベンダー環境の開発」であった。 一般的に、インターネット技術は、 核爆弾が投下されても通信可能な頑強なコンピュータネットワークを構築することを目的として研究開発が行われたと言われるが、 実際には、これは、 DoD(Department of Defence; 米国国防総省) から研究開発費を獲得するための名目上の目的であり、 実際には、コンピュータサイエンスの技術者達が、 貴重な計算機資源をどこからでも利用可能な環境を構築することを目的として、 研究開発を行ったものであるようだ。

 現在のインターネットは、 RFC791および RFC793 を基本プロトコルとした TCP/IPと呼ばれるプロトコル群を用いて構築されている。 TCP/IPプロトコルは、1973年から1974年にかけて、 当時DARPAのBob KahnとStanford大学のVinton Cerfが開発した (当初はKahn-Cerf Protocolと呼ばれていた)ものである。 TCP/IPの設計目標は、

  1. 異種システム間での相互運用性
  2. 複数の異なるネットワークを介した End-to-End通信
  3. データリンクが故障した時の堅固かつ自動的な動作

であった。 TCP/IPプロトコル群は、大学を中心に研究開発され、 図1に示すように、 常にその仕様がユーザーからの要求と運用からのフィードバックに基づき、 進化を続けてきた。 これが、 ITU-Tなど他の標準化機関での技術の標準化プロセスと大きく異なる点であるといえる。 すなわち、インターネットの技術標準は、 実運用とユーザーからの要求に応じて、迅速に変化してきており、 常に、新しい技術仕様が研究開発され、 実ネットワークにおいて運用されてきた。

インターネット技術の発展形態
図1. インターネット技術の発展形態

 このインターネットの発展形態と標準化プロセスを端的に言い表した言葉として、 1992年神戸で開催されたINET92でMITのDavid Clark氏が言った

"We reject kings, presidents and voting; we believe in rough consensus and running code"

があげられる。 実際に実装があるもの、実際に運用されているものが、 インターネットにおける標準である。 技術仕様の詳細は、 実際に実装および運用してみないと分からない部分が非常に多い。 従って、 Rough Consensusに基づき実装/運用を行い仕様を決めていくという考え方である。 いわゆる、業界標準(De Facto Standard) を尊重し、 実際に運用されるものが、標準であるという方針である。 IETF(Internet Engineering Task Force)は、 このRough Consensusを形成するためにエンジニアが議論を行う場である。

 ここではIETFの概要を述べ、IETFにおける標準化プロセス、運用方法、 文化を概観する。 以下、第2章でIETFの背景と歴史、第3章でIETFの組織構造、 第4章でIETFにおける標準化プロセス、 第5章でIETFの文化について議論を行う。



このページを評価してください
このWebページは役に立ちましたか?
役に立った。
役に立たなかった。
どちらとも言えない。

ページの改良点等がございましたら自由にご記入ください。
  • このフォームをご利用した場合、ご連絡先の記入がないと、 回答を差し上げられません。 回答が必要な場合は、 お問い合わせ先 をご利用ください。
  • 文中でのHTMLタグ使用はご遠慮ください。
ページトップへ