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                                                          2002/11/05 資料1

○ENUM 研究グループ 第2回研究会 議事録


■ 日  時:  2002年 10月 7日 (月) 10:30 - 13:00


■ 場  所:  東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6階
	     (社)日本ネットワークインフォメーションセンター (JPNIC) 会議室


■ 議  題:     1) 第1回研究会議事録確認
                2) 分科会報告 (事務局)
                3) ENUMの評価軸,分類について (NTT)
                4) ENUMの位置付け (JPRS)
                5) ベースラインドキュメント第2章案(NEC)
                6) IP電話ネットワークのタイプについて (JPNIC)
                7) 課題の整理 (JPNIC)
                8) その他

■ 配布資料:

   資料1      第1回研究会議事録
   資料2      ENUM 研究会分科会報告
   資料3      ENUMの評価軸、分類について(案)
   資料4      ENUMの位置付け 〜軸の検討【修正版】〜
   資料5      ENUM研究グループ ベースラインドキュメント 2章
   資料6      IP電話ネットワークのタイプについて
   資料7      課題の整理

■参加者:
          粟野 友文	NTTコミュニケーションズ株式会社
          伊勢 禎和	社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
          一井 信吾	東京大学
          大内 勉	日本電気株式会社
          大宮 知己	日本電信電話株式会社
          小川 義隆	ニフティ株式会社
          加藤 義文	社団法人テレコムサービス協会
          北島 敏	日商エレクトロニクス株式会社
          木原 誠司	日本電信電話株式会社
          後藤 厚宏	日本電信電話株式会社
          後藤 雅徳	沖電気工業株式会社
          五味 陽介	三菱商事株式会社
          小林 裕宜	三菱商事株式会社
          佐野 晋	社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
          澤木 錠詞郎	NTTコミュニケーションズ株式会社
          澤田 拓也  KDDI株式会社
          塩田 要平	東京通信ネットワーク株式会社
          白澤 進	日本電気株式会社
          神野 公秀	日本電信電話株式会社
          関 一朗	日本電信電話株式会社
          田中 武四郎	三菱商事株式会社
          堂坂 智明	株式会社日本レジストリサービス
          西野 哲男	富士通株式会社
          根津 智子	社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
          延坂 成人	ネットワンシステムズ株式会社
          橋本 薫輝	日本サイバースペース株式会社
          細見 昭英	三菱商事株式会社
          藤原 和典	株式会社日本レジストリサービス
          堀田 博文	株式会社日本レジストリサービス
          真鍋 尚	インターネットフォーラム
          吉井 裕重	日本テレコム株式会社

■オブザーバ:  総務省電気通信技術システム課  相澤 賢一
(敬称略)       総務省データ通信課            加藤 博司


■議事:


1) 第1回研究会議事録確認

   ENUM研究グループの後藤研究会長が欠席だったため、佐野研究副会長が司会と
   なり、議事を進行した。佐野研究副会長が、資料1の通り第1回研究会の議事録
   をレビューした。


2) 分科会報告 (事務局)

   資料2に基づき、事務局の伊勢氏が過去3回開催した研究会グループの分科会の
   報告を行った。


3) ENUMの評価軸,分類について (NTT)

   資料3に基づき、NTTの関氏がこの研究会での検討対象の明確化と絞り込みの
   ためにENUMの評価軸、分類についての提案を行った。
   その後、下記の質疑応答が行なわれた。

         Q: global/localの定義について聞きたい。例えばルートからユニークである、
            e164.u-tokyo.ac.jpなどのサブドメインをつけた場合の定義はどのように
            なるか?
         A: split DNSと考え、その際はglobalと考える
         A: このような例は、アドレスを解決する際の方法論としてあるとは思うが
            そもそもGlobalのENUMの概念(e.164.arpa)から外れると思う
         A: 要するに、ENUMかENUM-likeであるかの話であり、細分化可能である。
            分類学上で言えばGlobalで Enum-likeといえるかもしれない。世の中の
            議論はA-2(User-ENUMでpublic)だが、我々はどこにフォーカスをあてるか

         Q: 「050番号等のIP電話(既存電話サービスの範疇)」という言葉がでてくるが
              どういう意味か
         A: 今までの電話のサービスの中で、IP電話として識別できるところでルーティ
            ングしてそれでサービスをするのでそう書いている。
            その中でのENUMはひとつのサービスとして捕らえている
         A: その意味では、050はB-1(Operator-ENUMでprivate)と定義でき、B-1の
            相互接続の方法でやるのが、原則ではないか

         Q: ユーザとオペレーションの概念はわけてはいるが、ユーザの定義が不明確で
            ある。ユーザはインターネットのユーザか。それなら世界中の人が対象に
            なる。
         A: ユーザENUMのレコードはユーザが登録するとき、IP電話サービス事業者は
            何かとなるので、A-2(User-ENUMでpublic)に050のサービスが当てはなる
            のはおかしい

         Q: 050はB-1(Operator-ENUMでprivate)を想定しているということだが、アク
            セス対象というのは誰を想定しているか? 加入者か?
         A: 現時点では誰と定義していないが、例えばISPのゲートウエイの中で
            網内からであっても端末からであってもあくまで事業者対象の中で
            SIPゲートウエイのアドレスが帰るということであればB-1として検討する
            ことが現実的である
         A: インターネット綱あっていてもひとつの事業者の中で閉じているのであれ
            ばプライベートだといえる

         Q: B-2で「ISPが情報を共有し」と書いてあるが、B-1 では共有しないのか
         A: 共有の範囲がプライベートなのかグローバルなのかで議論している

         Q: IP電話とのネーミングからは「電話」だから誰でもアクセスできるという
            ことを想像する。なので検討のスコープはB-2ではないか。事業者的には
            B-1でやりたいというのがわかるが
         A: ENUMというのは相互接続の観点で言えば、接続の一部としてやることを考え
            ればB-1 になる


4) ENUMの位置付けについて(JPRS)

   資料4に基づき、JPRSの堂坂氏がこの研究会での検討対象の明確化と絞り込みのた
   めにENUMの評価・検討軸についての提案を行った。その後下記の意見があった。

         O: 資料3や資料4のように、技術的なシステムの絵はあるが、誰のために誰が
            何をやるかという利用者の利便性の絵がほしい。その絵のイメージについ
            て共有することが大切でないか


 5) ベースラインドキュメント第2章案について(NEC)

   資料5に基づき、NECの白澤氏が具体的にベースラインドキュメントの第2章を
   050の番号空間を対象に具体的に書き下したものの提案を行った。その後、
   下記の意見があった。

         O: 分類学からいうと、OperatorENUMのB-1 かB-2 になると思うが、これは
            A-2 ということなら書き直すことになる。分類した理由は、管理手順、
            実装を考えたときに分類しておかないと混乱するため
         O: そうは言いながらも、分類学を無視している部分もある。今後、IP電話が
            どのように発展していくかによって、逆に分類学を妨げることもありう
            る。それに関しては、この研究会で議論していけばよい

         Q: privateなものがpublicに発展することはありえるかもしれないが、
            逆はないのではないか
         Q: publicでかつprivateという概念があるなら誰かが考えなくてはならない
         A: publicでかつprivateの概念としては、Split DNSという考え方がある。
            しかしながらprivateなものをくっつけてpublic にしていくか、最初から
            publicなものを作っていくかはわけて考える必要がある。
         A: global/local public/privateはわけて考えていくべき
            User ENUMとOperater ENUMは全く異なるもの。Tier の構成もちがう

         O: 2章の2章だけで完結するものではないので、この資料が、具体的にどう
            するのかという3章以降の議論の前提となればよい

         Q: 「2.3.1 初期段階」でNAPTRレコードに記述可能なサービスにTel: が記載
             されているが、実際に0AB〜Jが帰ってくることがあるのか
         A: 普通はSIPかH323が返ってくるが、可能性としてはある。
         A: 総務省がそれで払い出しをするのかの問題はあるが、それをクリアしたと
            してもUser ENUM に近い形となる。UserENUMではユーザ認証は必要であり
            Tier構造、オペレートも異なる。この先で判断し、明らかにしていきたい
         A: 文章の記載を、sip:,h323:,tel:の順番で記載する



 6) IP電話ネットワークのタイプについて (JPNIC)

   資料6に基づき、JPNICの佐野氏がENUM技術を検討するにあたってのネットワーク
      の構成モデルの分類についての提案を行った。その後、下記の意見と質疑応答が
   あった。

         Q: TYPE3にはPOIを記載していないのはどうしてか
         A: 事業者間接続の際にはPOIが必要だと理解している。TYPE1,2は事業者が
            明確だが、しかしTYPE3 になるとどういう事業者間接続になり、どう課金
            されるのかわからないので敢えて消している
         A: 本来は、消していいのか、どうするのか考えるのか考えなくてはならない

         Q: TYPE1の電話網(PSTN)の中で携帯電話はPSTNとして考えられているか
         A: まずは、ss7でつながっている電話網と考え、PSTNと考えている。
            IP電話話がPSTNという人もいる。

         O: ゲートウエイの書き方について、ルーター直結の電話を書いたほうが
            いいのではないか

         O: TYPE3 のなかで「ユーザ」という言葉が出てくるが、この言葉の意味が
            はっきりしない。国内なのか、国際なのか、IXのようなものでも事業用
            電気通信設備になっていないものからの接続はユーザと考えられるのか

         Q: TYPE1の一つの例をフュージョンの例として考えると、一つの事業者だと
            思ったが、複数の事業者が含まれていることがあるのか
         Q: ユーザが050の番号を誰から(どの事業者から)買うのかは明確であるが、
            050のIPネットワーク事業者のつながり方でTYPE1とTYPE2でわかれている
            のか
         A: IP電話を考えるならthe Internetは考えにくい。TYPE2でISPが二つあり、
            これがENUMを共有して名前解決を行っているということでよいか
         A: 絵の描き方としては二つのプライベートIPネットワークでそれがそれぞれ
            PSTNに抜けている。しかしIP同士の連携はない。それなら全てPSTN接続で
            いいのでは、という話もあるがそれではコストメリットがない
         A: だからそれをENUMを使って解決する これはオペレータENUMとなる

         O: 番号は国のもので、それ事業者が借りるものという理解である。
            事業者が売っているのはサービスである。


7) 課題の整理について(JPNIC)

   資料7に基づき、JPNICの佐野氏が課題の整理の提案を行った。その後、下記の
   意見と質疑応答があった。

         Q: この「課題の整理」の中に「ユーザ」のカテゴリが必要である。自由意志
            のユーザか、特定の契約が必要なのか、インターネットユーザなのか
         Q: 誰との契約を想定しているのか
         A: ENUMと音声サービスの利用のための契約の意味である
         A: 特にTYPE3を考えるときのユーザには、ENUM参照側(発信側)と着信側
            とか、そのような分類も考えられる

         O: 「1.解決するもの」の「S1:電話網(含むIP網)の番号解決手段として」の
            記載は0ABJと050が一緒になって考えられているようであるがこれは分類
            した方がいいのではないか
         Q: 「S2:電話網からインターネット電話への番号解決手段として」は厳密に
            言うと、現状は、インタネット電話に関しては番号は割り当てられないの
            で、番号解決手段は発生しないのではないか
         A: インターネットからの番号解決手段というと話がわかりにくくなるが、
            電話網が仮想的な線が延びたと考えれば、S1に話を集約していいのでは
            ないか。S2については問題点を考えながらやる必要がある
         A: 本日の段階では「これが解決するものの対象です」という議論は早すぎる
            これも今後の検討課題

         Q: 「4.事業者、オペレータの概念」で、C1:従来型の電話サービスを行う
            電気通信事業者とC2:一般の事業者は、電気通信事業法を意識して記載して
            あるようだが、C4:ENUMサービスを行う事業者とはどういう意味か
         A: プロバイダ??
         O: C1、C2に関しても、既存制度の範囲でやるのか、ENUMの可能性(例:番号
            ポータビリティの可能性)を考えて今の制度に捕われる必要はないか

         O: 050が決まった背景は、推測だが携帯電話の番号が決まったときのように
            ようにもっと狭い範囲でのイメージがあったと思う。それでTier 1をどう
            決めたらいいかということが議論の焦点だった。
            ENUMをもっと広い概念で捕らえて考えるか、それとも050が出来た精神で
            いって運用上の問題点をつめるか、二つの方法があると思う。
            運用に対する問題点が社会のニーズであるのであれば、それを優先的に
            検討すべきでないのか
         O: 緊急性からいうとENUMを動かさないと050がうまくいかないという訳でも
            ないので、「検討対象1(従来電話に特化&保守的)」からではなく、
           「検討対象2(インターネット電話的サービス)」「検討対象3(非電話に特
            化)」から話をはじめてもいいのではないか

         O: 番号によって技術的にわかるということが日本では要求されていたので
            それを考慮してENUMの検討をはじめないとprivate からpublic にする時
            にめちゃくちゃのネットワークになる。それうまく調整するのが目的で
            ないか
         O: 日本内Private(日本での推奨方式)を作る必要性がある
         O: 検討対象1(従来電話に特化&保守的),3(非電話に特化)をやれば、2(インタ
            ーネット電話的サービス)もできるのでないか
            OperatorENUMは検討対象1に近く、UserENUMは検討対象3に近い


8) その他

     - 今後の進め方について

        - 次回、二章について見直し、一章を書き始めたい。
          三章についても実装の問題点を検討をしたい
        - もう少しまとまるまで今までのペースで分科会を開催していく。
        - 次回第4回分科会 →10月15日(火)10:30-13:00