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M11 : Open Source Way 2003
日 時 12月5日 10:00-17:00 
会 場 3F  301 
主 催 OSDNジャパン 
定 員 150名 
参加料
参加料
一般:8,000円
内 容 最新情報は OSDN Webサイトをご覧ください。

1998年の初春、Eric Raymond、Tim O'Reilly、Larry Augustin らが当時の VA Research社のオフィスに集い、そこで「オープンソース」という言葉が誕生し、オープンソース運動が開始されました。それから5年の月日が経過しましたが、オープンソースへの風向きが衰退することはなく、益々オープンソースの浸透と発展が進み、コンピュータ業界の枠を越えたオープンソース革命という社会変革を促していると言えるでしょう。

OSDNジャパンでは、昨年に初めて「オープンソースウェイ」(Open Source Way) と題したカンファレンスを開催しましたが、国内の著名なオープンソースに関わる研究者、開発者、経営者を招聘し、法律、経済・経営、そして開発、ビジネス現場の視点から見たオープンソースの真実を浮かび上がらせることができたと自負しております。しかしながら、オープンソースにはまだまだ多くの可能性があり、社会基盤としてのオープンソースを推進するには多くの議論と啓蒙を続けなければならないでしょう。

それを踏まえ、OSDNジャパンは今年も引き続き「オープンソースウェイ 2003」 (Open Source Way 2003)を開催することに致しました。今年度も国内の著名なオープンソース関係者を招聘し、政策、法律問題、自治体での採用、開発者文化等のテーマにて講演を行う予定にしています。OSDNジャパンは、このイベントが起爆剤となり、オープンソースの浸透がなされていくことを期待しています。

イベントの内容・時間割
(プログラムはまだ確定しておりません。変更の可能性もあります。)

12月5日 金曜日
10:00 - 10:50 :

「「オープンソース」という考え方」
八田 真行氏(GNUプロジェクト、東京大学)

最近とみに注目されるようになってきた「オープンソース」だが、今後は ソフトウェア・ビジネス全般にこれまで以上に大きな影響を与えると考えられる。 本セッションでは、「オープンソース」という概念が登場した歴史的経緯から その仕組み、限界までを、オープンソースに関心のある技術者から マネージメント層までを対象として分かりやすく概説する。一切の予備知識は 仮定しない。なお、昨年の講演内容とカバーする範囲は同じだが、その後 一年の急速な事態の進展を踏まえて異なった切り口から説明する予定である。

11:00 - 11:50 :

「GPLに関する法律問題〜日本法とGPLの整合性〜」
小倉秀夫氏(弁護士)

オープンソースソフトウェアの普及に伴い、最も著名なオープンソース ライセンスであるGPLが俄然注目を浴びるようになった。しかし、GPLは、 日本 で起草されたライセンスではなく、当然日本法を念頭に置いて 作成されたものではない。そのため、GPLは、世界的にも特殊な日本法、 特に日本著作権法としばしば衝突し、あるいはFSFの意図したとおりには 適用されない場合が出てくる。今回は、日本法が適用される場面において、 GPLがどの範囲でどのように適用されることになるのかを中心に話をする 予定である。具体的には、GPLは契約として成立するか、派生著作物の範囲、 ソースコード改変の可否、ソ ースコード開示義務の有無、無保証条項の 適否等を想定している。

11:50 - 13:00 : ランチタイム
13:00 - 13:50 :

「産業政策から見たオープンソース」(仮)
久米孝 氏(経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課 課長補佐)

経済産業省のオープンソース・ソフトウェア関連施策の説明 オープンソース・ソフトウェアの振興とIT産業発展の関係 今後の課題

14:00 - 14:50 :

「世界各国政府のオープンソース政策と採用動向」
比屋根一雄氏((株)三菱総合研究所 情報技術研究部 主任研究員)

世界各国の政府・公的機関でオープンソースソフトウェアの採用が進んでいる。 単なるITコストの削減だけが目的ではない。相互運用性の確保、セキュリティの向上、 国内IT産業の育成、国家安全保障など多様な採用理由が存在する。 米国、欧州、東アジア、東南アジア、ラテンアメリカなど地域に よっても事情や意図はそれぞれ少しずつ異なる。本講演では、世界各国の オープンソース採用の現状とオープンソース関連政策、その背景・理由について 解説する。

15:05 - 15:55 :

「オープンソースハッカーズ」
まつもとゆきひろ氏((株)ネットワーク応用通信研究所)

オープンソースへのかかわり方は人それぞれである。しかし、 オープンソースの根本はやはりものを作る人、伝統的な意味で のハッカーたちである。日本を代表するオープンソースソフト ウェア開発者の一人として、プログラム開発者の立場から見た オープンソースのあり方、プロジェクトの実体、開発者の生態 などについて語る(つもり)。

16:05 - 16:55 :

「地方自治体とオープンソース」 パネル
島村秀世氏(長崎県総務部参事監 情報政策担当)
丹羽義典氏(財団法人ソフトピアジャパン CIO兼企画室長)
他数名

オープンソース・ソフトウェアへの注目が集まるにつれて、 地方自治体のおいてオープンソースの活用、整備という流れが 各地で起きはじめている。このセッションでは、オープンソース利用 の声を上げ、独自の取り組みをはじめた代表的な各地の担当者を招き、 自治体におけるオープンソース利用について語り合う予定である。

 
対象者 オープンソースに関連する仕事に携わる人、または興味がある人 
問合せ先 OSDNジャパンイベント事務局:mktg@osdn.jp