Internet Week 2006

 

BoF開催報告書

BoF名 Streams-JP ML IW2006 BoF
 BoF開催団体名  Streams-JP Mailing List
開催日時 2006年12月7日 18:30-20:30
参加者数 約40名
BoFの概要

事前にMLにて参加および発表を募り、計9名の話者が発表を行った。
また、インターネット中継も実施した。発表者は以下の通り。

熊谷誠治(電通国際情報サービス)/多地点テレビ会議システム開発キット

DV over IP技術を応用し、多地点会議システムを開発した。 HDVは遅延の問題でこういう用途には適していない。 大学などで使われている。

神屋郁子(九州産業大学)/ログと私〜時が見える

WMTのログを解析し、そこから得られる知見についての研究。 WMSのログ周りの挙動に付いての情報交換。

福原一朗(ICHIRO.ORG)/The Design and Implementation of 放送事故検出君

インターネットラジオでの放送事故を検知するため、 無音を検出する装置を開発した。 ゲルマニウムダイオードで検波。 PCにUSB接続する箱。

相川成周(AIKAWA.TV)/PALと俺

日本では機会の少ないPALの中継にチャレンジし、 大変貴重且つ偉大なるPALコンテンツをWirecastを用いて流すことに成功した。

今井祐二(富士通研究所)/RMSと俺

GPLv3 ConferenceでRMSの演説を流した。 「DRMかけるな、こら」と言われたのでXCAST6で中継した。

パネル: CODECとネットワークの新たな関係

DV/HDVからはじまった我々の映像CODECを巡る旅も、 究極の手法・非圧縮を折り返し地点として、 JPEG2000あるいはH.264と新たな出会いを続けている。 その模様を最前線のエンジニア達が語る。

パネリスト:
公文象二郎(EVC)
熊谷誠治(電通国際情報サービス)
井手久之(創業)

コメントいくつか:
DVはHDVへの移行というより低遅延の特色を活かす方向へ。 HDVでの実験で、 マルチキャストを使ったソース冗長化なども考えられている。 H.264はHDが半ば前提になっていて、 SDは投資の無駄と思われているのではないか。 VC-1は標準化されているとはいえMicrosoftのにおいがする。 元々ストリーミング用なので伝送用途ではいまいちか。 まだまだこれから新しいCODECが出てくる模様。 刮目して待て。

総括 / 所感

恒例のIW BoFである。 ちなみにIWでのBoF開催はIW97以来、 IW2000を除く計9回となった。

今回は参加人数は昨年より若干少ないものの、 充実した発表と討議がおこなわれた。 提供する側・運用する側、研究する側・実用に供する側、 様々な立場から、活発に議論が進行した。

このような機会を毎年与えてくださった関係者の方々に、 あらためて最大限の感謝の意を表します。