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BoF開催報告書:インターネット上のブロッキング問題について一言

BoF名 インターネット上のブロッキング問題について一言
BoF開催団体 JAIPA行政法律部会
開催日時 2010年11月25日 19:00〜20:30
参加者数 最大20名
BoFの概要

趣旨

当日午前に行われたS8 「インターネットのブロッキング問題を考える」のセッションを受け、 一般の関係者の間でインターネット上のブロッキング問題について自由に意見を主張する場を持つ。

プレゼン

冒頭に一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)研究員、 多摩大学講師の中川譲氏から、 先行する海外のブロッキング事例や懸念についてプレゼンテーションが行われた。
  • 法律(児童ポルノ規制法:児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律)の2条2項3号の基準が曖昧。
  • 削除で対応しきれないサイトはインターネットホットラインセンターの統計からの推定では月10件程度ではないかと推定される。それだけをブロッキングするためにインターネット全体に対し網をかけることが合理的といえるのだろうか?

質問

  • 海外の事例では英国、北欧のものがよく紹介されるが、米国ではどうなっているのか?(既にブロッキングが実施されているのではないか、という推定)

討議

中央のスタンドマイクを使った討議が行われた。
  • いまだに技術的方式としてDNSブロッキングが候補に上がっているのは疑問。
  • ドメイン名レジストリの立場からの疑問。
  • DNSブロッキングは北欧での実績があるからという理由からあるのでは?
  • イギリスでは児童ポルノは見ただけでも犯罪なので、利用者をそのような機会から守る為にブロッキングが行われているが、日本では見ただけでは犯罪にはならないので、ブロッキングの法的根拠が薄いのではないか。
総括/所感 参加者数は少なかったが、 それなりに充実したディスカッションが出来たと思う。 ブロッキング問題について一般利用者を含む多くの人が発言できる機会が少ないので、 いわゆる「有識者」以外の意見が聞けるこのような機会は貴重であり、今後とも継続していきたい。

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