近年、情報システムが複雑になるにつれ、 攻撃する側の手法も複雑かつ巧妙になってきており、 既存の情報セキュリティ対策では防ぎ切れなくなってきています。 そのような中、 企業で情報セキュリティに携わっている人々は同じような問題を抱えています。

1. 同じような事故 (ウイルス感染、情報漏えいなど) がさまざまな部署で繰り返されてしまっている。
2. 事故が起こっても、その場限りの付け焼き刃の対応に終始し、包括的な対策が取れない。
3. 情報セキュリティ対策の社内周知が徹底されない。

このような問題を解決するために必要な、 社内全体を見渡した情報セキュリティ対応体制の中核をなす専門チームを一般的に CSIRT (シーサート: Computer Security Incident Response Team) と呼びます。

本プログラムでは、 このCSIRTとは具体的に何なのかを紹介するとともに、 実際に日本企業において活動しているCSIRTの実例を紹介します。 その上で、 これからCSIRTを構築するのに必要なノウハウを紹介します。

本プログラムの内容を、 情報セキュリティ対応体制の見直しに役立てていただければと思います。

13:00〜13:45	1) CSIRTとは何か？ 講演者: 杉浦 芳樹(日本コンピュータセキュリティインシデント対応チーム協議会) 林 郁也(日本シーサート協議会、NTT-CERT) 内容: CSIRTとは何か、 また何故CSIRTが必要なのかをCSIRTの歴史を含め紹介します。
13:45〜14:30	2) 日本企業のCSIRT実例紹介 講演者: 山賀 正人(日本シーサート協議会) 内容: 日本企業において既に活動中のCSIRTの実例を紹介します。
14:30〜15:30	3) 日本企業におけるCSIRT構築ノウハウ(仮) 講演者: 名和 利男(株式会社サイバーディフェンス研究所) 内容: 日本企業においてこれからCSIRTを構築するために必要なノウハウを紹介します。

• 企業で情報セキュリティに携わっている方
• 自社の情報セキュリティ対応体制を改善したいと思っている方