バナー:Internet Week 2013

S10 ビックデータ時代のプライバシー保護の技術

日時 2013年11月28日(木) 16:00~18:30
場所 6階 セミナールーム3
参加料金 事前料金 5,000円、当日料金 7,000円
内容

オープンデータやビッグデータを活用した新事業、 新サービス等への関心の高まり、番号制度の成立等から、 パーソナルデータの保護と利活用のためのビジネス、 技術、制度への取り組みが活発化しています。 本セッションでは、パーソナルデータ、 ビッグデータに関するビジネスの要求、 制動の動向等を概観した上で、 パーソナルデータの保護と利活用の両立を目指したプライバシー保護技術の最新動向を解説します。

このセッションに申し込まれた方には、 「Scan Tech Report (年間購読定価10,332円)」もしくは 「情報セキュリティ 総合情報メールマガジンScan(年間購読定価10,080円)」の無料プレゼントがあります。

時間 内容
16:00~16:15
写真:松本氏

1) プライバシー保護に係る技術・ビジネス・制度の動向

講演者:松本 泰(セコム株式会社IS研究所)

内容: ビックデータ時代のプライバシー保護の技術の必要性の概要、背景

16:15~16:55

2) ビッグデータビジネスと程よいWebプライバシー

講演者:吉井 英樹(ソフトバンクテレコム株式会社)

内容: 既存のビッグデータ事業者による、 Web技術を使った匿名化された個人に係る情報の収集方法と今後について、 以下の3点を解説します。

  1. 一般的なネット広告事業が、Cookieや透明Gif、IFRAMEなどを活用して、どのようにWebの履歴を収集、販売、名寄せしているかを説明すること
  2. Google社が進めているSPDY Proxyは、非常に魅力的であるとともに、プライバシー上の懸念は高まる可能性があること
  3. Layer8は、トラッキング層として、技術だけでなく、制度、ビジネスを含めた知識の体系化が必要であること。

特に2点目については少し踏み込んだ考察を行う予定です。

17:00~17:40
写真:山口氏

3) ビッグデータと匿名化

講演者:山口 利恵(東京大学)

内容: ビッグデータのプライバシー保護に必要な匿名データについて、 そもそも匿名化したデータとはどういうデータであるのかについてさまざまな議論がされていますが、 匿名データについては実はよく分かっていないことが多いのが実情です。 こういった状況の中、 匿名データとそれにまつわる問題、 また、実現手法について解説します。

17:40~18:20

4) ビッグデータのプライバシー保護技術

講演者:佐久間 淳(筑波大学 コンピュータサイエンス専攻 准教授)

内容: ビッグデータのプライバシー保護技術としての、 秘密計算(データを暗号化した状態のまま統計分析や検索といったさまざまなデータ処理を可能とするもの)と差分プライバシー(データベースへの問い合わせ時になるべくプライバシーを漏らさない形で検索結果を返す)について説明します。

18:20~18:30

5) 質疑応答

対象者
  • データの利活用とプライバシー保護の原理が、いまひとつよくわからない方
  • データ・サイエンティストとプライバシー・エンジニアの職種が気になる方
  • 「統計学が最強の学問である」西内 啓著など統計の本を読んでいる方
  • データ解析業務や企画を行っているが、プライバシー面での問題点がよく理解できず、困っている方。
※時間割、内容、講演者等につきましては、 予告なく変更になる場合がございます。 あらかじめご了承ください。