B5 「ソフトウエアルータ・スイッチBoF」開催報告

BoF名 ソフトウエアルータ・スイッチBoF
BoF開催団体 Lagopus Users Community
開催日時 2018年11月28日 19:00~20:30
参加者数 約50名
BoFの概要

ソフトウェアスイッチ/ルータの開発者、 ユーザーから技術トレンドについて共有してもらい、 BoF参加者とともに今後のソフトウェアスイッチ/ルータの方向性について議論する。

プログラム

  1. 「Lagopus Project」、NTT 市川さん
  2. 「DPDK利活用」、NTTコミュニケーションズ 城倉さん
  3. 「eXpress Data Path(XDP)の概要とLINEにおける利活用」、LINE株式会社 金丸さん
  4. 「SONiCイントロダクション」、IIJ 沖さん
  5. ディスカッション

公開資料

https://lagopus.connpass.com/event/106574/presentation/
総括/所感

昨年に引き続きおよそ50名の方に参加いただき、 インターネット業界におけるソフトウェアルータ・スイッチへの関心は高いことが感じられる。 今年度の講演はソフトウェアルータ・スイッチのデータプレーンに話題を絞り、 さまざまなデータプレーンの利活用について4名の講演者に講演いただいた。

今回は、これまでも話題となっていたDPDK、SONiCに加え、 ここ1、2年で急激に話題となっているXDPについて講演いただけた。 特にXDPはいまだに日本語の資料が少なく、 今回の講演でXDPの利用方法、 LINEでの活用内容を公開いただけたことの意義は大きいと参加者の方からもお褒めの言葉をいただいた。

ディスカッションでは、 ソフトウェアルータ・スイッチの運用については、 自社である程度デバッグや改良できる人材の必要性を話題に挙げた。 作成したソースコードについて継続的に開発・保守・運用できるようになる必要があるがどこも苦労している。 また、SONiC、XDPのような、用途が広く、 発展途上の技術を利用する際は、 使う用途を絞ることで開発・保守・運用のコストを抑えるべきだという意見が出た。

本分野への関心はさらに高まっていくものと思われる。 今後も機会があれば、Internet WeekでのBoFの開催を継続していきたい。

この度はBoFを実施させていただきありがとうございました。