IW2019

D4 IP Meeting 2019~新陳代謝~

本プログラムをJPNIC Blogで紹介しました。

IP Meetingは、Internet Weekを総括する、メインプログラムです。 Internet Weekに参加いただいた誰にとっても今後の示唆となるよう、 その年のネットワークの状況を総括し、最新動向を伝え、 今後に向けた議論を行う会合として機能してきました。

午前中のプログラムでは「2019年のインターネット動向を振り返る」と題し、 技術的・社会的側面の両面から、今年のインターネット動向を振り返ります。

午後には、今年のIWのテーマ「新陳代謝」というコンセプトのもと、 今後の示唆になるパネルディスカッションなどを用意しています。

このようにIP Meetingは、「現在」について把握し、 「今後」について考え共通理解を作ることで、 あらためてインターネットをとらえなおす機会とします。

※IP Meetingは、Internet Weekの母体とも言うべき会議で、 JEPG/IP (Japanese Engineering & Planning Group/IP)によって1990年に第1回が開催されて以来毎年開催され、 今回は28年目を迎えます。

日時 2019年11月29日(金) 09:30 ~ 17:30
場所 2Fホール
参加料金
<事前11,200円/当日17,000円>
※D1~4にすべて参加できるDセット割引料金(30,600円)もあります。 3日以上Dプログラムを申し込んだ方に適用されます。
内容

午前の部 2019年のインターネットと社会動向

時間 内容
09:30 ~ 10:20

2019年インターネット運用動向

写真:吉田 友哉

講演者
 吉田 友哉(NTTコミュニケーションズ株式会社)

今年のルーティング・トポロジー・トラフィック・DNS・セキュリティ等の運用の動向を総括し、 これからの運用の方向性を提示します。

10:20 ~ 10:55

Interop ShowNetに見る、これからのインターネット

写真:渡邊 貴之

講演者
渡邊 貴之(ジュニパーネットワークス株式会社 エンタープライズ技術第一本部 部長)

Interop Tokyo ShowNetは、 「2600台以上の製品・サービスと、 約450名ものトップエンジニア達が、 本ネットワークの設計、構築、 運用するためだけに幕張メッセに集結する、 ほかに例を見ない巨大プロジェクト」です。 ここにおける先進ネットワークの設計・設営・相互接続への取り組みは、 今後のインターネットを先取りしていると言えます。 Interop Tokyo ShowNet NOCチームメンバーにInterop Tokyo 2019における取り組みと同時に今後の展望についても語ってもらいます。

11:00 ~ 12:30

2019年インターネットをとりまく社会の動向ダイジェスト

今年も社会において、 インターネットをとりまく話題が数多くありました。 その中で、今年は次の2点を取り上げます。

1. 海賊版サイト対策の問題と背景

写真:森 亮二

講演者
 吉浜 丈広(グリー株式会社)
 森 亮二(弁護士法人英知法律事務所)

  • 海賊版サイト対策、特にブロッキングの法制化に関する問題と背景事情

2. データの取り扱いと社会のアーキテクチャを考える

講演者
 眞野 浩(一般社団法人データ流通推進協議会)

  • Society 5.0とData Free Flow with Trust (DFFT)って何?
  • データ取引市場とデータ流通?
  • パーソナルデータを取り扱う事業モデルのアーキテクチャとは?

午後の部 インターネットの新陳代謝 ~ISPの仕事が変わる・ハードウェアからソフトウェアの時代へ~

商用インターネット接続が始まって、早25年。 その中で今回のInternet Weekのテーマである「新陳代謝」を、 ISPとしてどうしていくべきなのかを共に考えていくのが、 IP Meeting 2019の午後のテーマです。

いよいよ時代は、ハードウェアからソフトウェアの時代になり、 ハードウェアを持つことが大きなアドバンテージを持っていた時代から、 ソフトウェア次第で何でもできる、未来が開ける、 そんな時代になりました。

「新陳代謝」は単に古いものを捨て、 新しいものに置き換えればいいという意味ではありません。 未来をつくるためのリソース確保に向けた選択と集中をどうするか、 その上でリスクヘッジをどうするか、 といった決断ポイントをそれぞれの皆さまと考えていきたいという思いを、 この午後のセッションに込めています。

午後のセッションでは、 いくつかの特徴的なISPの皆さまにもご登壇いただき、 これからのインターネットのカタチをとらえなおすことで、 元気な明日を考える、そんなセッションにしたいと考えています。

時間 内容
13:30 ~ 15:00

第1部:ISP、令和の新陳代謝わくわく大作戦

1992年に日本で商用インターネット接続が始まって27年。 この間にもISPは事業環境やトレンドの変化に合わせて新陳代謝を繰り返してきました。 元号が令和となった現在、 ISPではどのような新陳代謝が行われているのでしょうか。

IT業界全体のトレンドの一つとして「所有から利用」へのシフトがあります。 国内のISPはもともとフレッツ網を代表として、 設備を所有せず、 利用することでサービス提供することが一般的に行われてきました。 さらに、ISPと一言でいってもその形は多様で、 どこまでを所有し、 どこまでを利用するのかは事業者によって大きく異なるポイントです。

本プログラムでは、 ISPという仕事のこれからを考えた場合に、 自社にどのような新陳代謝の選択肢があるのか、 インターネットへの接続性提供を基幹とするISPの事業をどのように維持向上していけばよいのか。 現在の在り方(AS-IS)の共有を通じて次世代のISPの仕事の仕方を考えていきます。

写真:松下 和弘 写真:黒川 英貴 写真:佐藤 正樹 写真:衣笠 茂浩

講演者
松下 和弘(株式会社イプリオ)
黒川 英貴(ビッグローブ株式会社 コンシューマ事業本部 サービスデザイン統括部 統括部長)
佐藤 正樹(株式会社ファミリーネット・ジャパン)
衣笠 茂浩(株式会社インターネットイニシアティブ ネットワーククラウド本部 エンタープライズソリューション部 メールソリューション課 課長)

15:00 ~ 15:15

[ライトニングトーク] IW2019カンファレンスネットワークの状況報告

IWには毎年延べ2000人以上が来場します。 たくさんのデバイスがつながり、 ハンズオンのセッションも行われます。 こうしたカンファレンスネットワークを支えるNOC (Network Operation Center)チームの紹介と、 会場ネットワークの構成や使用状況について報告してもらいます。

講演者
IW2019 NOCチーム

15:30 ~ 17:30

第2部:「新しいフィールド」を楽しもう

今後のISPの仕事を考えるにあたって、 モバイル技術等の「新しいフィールド」のウォッチは欠かせないのではないでしょうか。 このプログラムはまず、 国内の通信インフラというスコープで、今、 起こっていることを押さえつつ、 5G等のモバイル技術を中心とした「新しいフィールド」を俯瞰することで、 新しい取り組みへの挑戦を共に考えていきます。

写真:伊賀野 康生 写真:熊本 豊 写真:山口 亮介

講演者
伊賀野 康生(株式会社企 チーフ・テレコム/メディア・コンサルタント)
熊本 豊(ミテネインターネット株式会社)
岸田 重行(株式会社情報通信総合研究所)
山口 亮介(BBSakura Networks株式会社 取締役 COO)
成田 翔一(レンジャーシステムズ株式会社 5Gインテグレーション推進室)

対象者
  • Internet Weekに参加したすべての方
※時間割、内容、講演者等につきましては、 予告なく変更になる場合がございます。 あらかじめご了承ください。