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分類: 情報提供

A. Ramos
ISI
1998年 4月 1日

English

IETF 識別とセキュリティのガイドライン
(IETF Identification and Security Guidelines)

このメモの位置付け

このメモは、インターネットコミュニティに情報提供するものです。これは、いかなるインターネット標準をも定めるものではありません。このメモの配布には制限はありません。

著作権表記

Copyright (C) The Internet Society (1998).  All Rights Reserved.

1. 要旨 English

この RFC は、IETF における特定のサブグループである「顔面髭だらけ」を特別に意識して、人物の識別とセキュリティプロトコル(外交儀礼)に関して IETF 会合をより効率的に運営する際のガイドラインを提供することを意図しています。

本書は、これらの問題について光を照らして、いくつかの可能な解決策を提供します。

このメモは、インターネットコミュニティに娯楽を提供します。これは、いかなるインターネット標準も規定しませんが、実際には、むしろ多様化させます。ぜひ、大声で笑ってください。

 

2. はじめに English

 「コンピュータ異能者」のサブカルチャーに属する、「人類」の男性の中の一部の『顔面髭だらけ』が IETF 会合に大勢いすぎるので、それが原因で多くの人物識別と安全なプロトコル(外交儀礼)に齟齬を生じている現状が、THEY [1] の注意を引くに至りました。

 

3. (逸話における)割合の根拠 English

サブグループ「顔面髭だらけ(FHE: facial hairius extremis)」に関する研究を集める過程において、世間一般の FHE の割合と比べて IETF 内の FHE の割合が不釣り合いなほどに多いことが注目されました。事実、IETF コミュニティ内における髭面の存在は、この集団の男性においては、ごく普通のことです。ZZ-Top と WWE プロレスリングを除けば、いかなる職業上の集団においても、これより多くの髭面を見つけることはできません。この著者自身の経験において、長期間、髭を伸ばしている男性の割合の平均は、20% 未満です。「長期間の髭であるか、短期間の髭であるか」は、非常に重要な区別です。なぜなら、短期間の髭面は、「ヤギのような大学生」という一過性の病としても知られているものですが (この症状には、「完全なヤギ」から、あまり流行らない「顎だけヤギ」までの幅がある。)、大学を本拠地とする男性に共通する苦悩です。(一時的な)髭面の割合は、40% 位になる可能性があります。しかし、IETF の男性において、長期間にわたる髭面の割合は、60% にもなります。[2]

通常、この長期的な FHE が大勢いることは、RFC が書かれることを要しません。しかし、徐々に、人物の誤識別に関して論点となってきています。人物識別の容易性とともに、セキュリティ目的について、 この RFC は明確化し、おそらく、これらの解決策を提供します。

 

4. 誤識別症候群(「あなたはジョン?いやスコットだっけ?」) English

私は、有名なネットワーク研究者(ジョンと呼ぶことにします。)と話していました。彼は、私に、「あわれなハーバード大学の人と間違えられる」と言います。 ジョンは、(次のように)言います。「人々は、誰かに私(か彼)を捜すように告げ、私のことを『背が高く、白い髭を生やしている』と言います。そして、唐突に人々が私のところにやってきて『やぁ、スコット』と言います。また、彼は、しばしば、私に『間違えられてジョンとして歓迎される』と言います。しばしば、この間違いは、我々の髭の外観に起因します。」

別のお話をします。ジョンは、(次のように)私に言いました。「かつて、ある女性が、あるコンピュータ研究者を探して呼び出そうとしましたが、彼のファーストネームと身体的特徴しか分かりませんでした」。 受付係は描写説明を求め、女性は「髭を生やした年輩のコーカサス人を探している」と答えました。聞くところによると、受付係は、うっかり、「全員、髭を生やしておりますが!!!」と漏らしてしまいました。

より個人的な記録に基づくならば、USC 大学の ISI に雇われている 2 人の研究者が、彼らの有名な髭面を剃ったので、友人や同僚から一様に認識できなくなったことがあります。B.M. が Grateful Dead の T シャツを着ないで靴を履いていたりしたら、あるいは、R.V.M. の特徴ある声が無かった場合には、私は彼らを決して認識できなかったことでしょう。

 

5. セキュリティについての考慮事項 English

「どのような種類の髭でも、とても認識し易い特徴であること」は、明らかです。確かに、髭をはやした男性を描写するとき、それは常に最初の特徴のひとつとして挙げられます。世間における髭は 20% 以下であるので、普通、これは問題になりません。しかし、IETF における描写として使われるときには、問題が起きる可能性があります。

 

6. 解決策 English

私が提案した解決策には 2 つの部分 (「探す人の役割」および「FHE の役割」) があります。

身元が知られている FHE を探す人向け:

- このような男性を個々人として認識することが重要です。

あなたが探している人が髭を生やしている男性であるからといって、当人であるかを尋ねるのは止めてください。しょっちゅう間違えられる人が受ける自尊心への打撃のことを考えてみてください。そして、混雑した IETF の会議室の反対側から誰かに呼び止められて、誤った名前で叫ばれることがいかに煩わしいかを考えてみてください。そこで、誰かインターネット関係者を探してぶらぶら歩き回り始めるに、よく見て、識別してから尋ねることを覚えておきましょう。

FHE 向け:

- 探されたとき、適当な合図を送りましょう。

誰かが誤ってあなたを間違った名前で呼んだ場合、平静を失ってはいけません。10 数えてから、普通に、「あなたは誰かと間違えたに違いありません。私ではありません。」と答え、立ち去りましょう。 また、誰かが 部屋の反対端の方からあなたを呼んでいる場合、肯定するならば笑顔を作って力強く手を振り、人違いであるならば腕を上げ、首を横に振ってその合図を送りましょう。FHE のひとりとして、「髭は、人物の識別について極めて有効な物理的特徴であること」を理解することは、あなたの責任です。「FHE でない人々に悪意はないこと」を理解してください。

 

7. 結論 English

締めくくるにあたって、私は、あなたがこの RFC を有益と感じ、いくつかの面白い点を見いだすことを期待します。また、私は、FHE を増やすことができ、皆の人生がわずかでもより気楽になることを期待します。 ;^)

 

8. 参考文献

[1] THEY
THEY,
"We Who Everyone Quotes But Doesn't Know Who We Are",
Pop Culture, 1998年 4月.
[2] 60% of IETF men have facial hair
A. Ramos,
"Damn, A Lot Of Men Here Have Facial Hair",
ISI Talk, 1997年9月.


9. 謝辞 English

この RFC を書くことを吹き込んだ ISI の男性たちに感謝したい。私の作業があなたにとって人生を喜楽にし、この RFC によって、将来、人物の誤識別が今ほど頻繁でなくなることを望みます。私はあなたの苦境を理解し、同情します。幸運を祈ります。

私の生涯のパートナーである Martin に感謝します。彼がヤギだらけの大学の苦悩を思い出していることが、私の喜びの源です。

 

10. 著者のアドレス

Ms. Alegre Ramos
USC/ISI
4676 Admiralty Way #1001
Marina del Rey, CA 90292

電話: 310-822-1511 x153
EMail: ramos@isi.edu

翻訳者のアドレス

宮川 寧夫
情報処理振興事業協会
セキュリティセンター

EMail: miyakawa@ipa.go.jp

 

11. 著作権表記全文

Copyright (C) The Internet Society (1998).  All Rights Reserved.

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