実行委員長からのご挨拶

今までにない日々、 先を予想することがなかなか難しい日々が続いています。 そのような中でも、 今年もまた皆様にInternet Weekのご案内ができることを大変喜ばしく思います。

今年のInternet Weekはオンラインで開催します。 11月にこれまでの形で安全に開催できる見通しが立たないことから、 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、そして参加者の皆様、 講演者の皆様、プログラム委員の皆様、 運営/配信スタッフなどInternet Week 2020に関わるすべての方の安全第一を考えて、 このような形で開催することにしました。

コロナ禍の中、初めてオンラインで開催することを機に、 なぜInternet Weekをやるのか、 あらためてその開催目的に想いを巡らせてみます。 Internet Weekの開催目的は次の三つです。

Internet Week開催目的

  1. セミナー開催によりインターネット基盤技術の普及を図る
  2. インターネットに関する議論の場・交流の場を提供する
  3. 1. および2. を通してインターネットの発展を推進する

1. に関しては、今年も共有したいトピック、 議論したい話題が多数あることは、 皆様も認識しているのではないでしょうか。 不要不急の外出自粛や可能な限りのテレワークへの移行が要請される中、 インターネットの使われ方は変わりました。 今年起きたことの総括はもちろんですが、 アフターコロナを見据えた検討も、 皆様とともにしていければと思っています。 2. については、Face to Faceで会うこと、 特に大人数で集まることが難しくなっている現状では、 残念ながら一部を諦めなくてはいけません。 しかしながらインターネットを活用して、 オンラインでもできることを可能な限り実施していきたいと思います。 そして最終的には、3. がいつも通りに、 いつも以上に実現できればと思っています。

「一部を諦めなければならない」と書きましたが、 その一方でオンラインだからこそできることもあると信じています。 東京から遠いところにお住まいの方、 一人担当でなかなか現場を離れることができない方でも、 今年はご自身のPCの前でInternet Weekに参加できることになります。 オンライン開催の方が気軽に講演者に質問できるという方もいるかもしれません。 これまでは会場の収容可能人数の都合上、 一部の人気セッションは満席とせざるを得ないことがありました。 実習環境に限りがあるハンズオンセッションを除いては、 今年はオンラインですので定員がありません。 参加費の面でも、今年はご参加しやすくなる方向で検討しています。 会場への移動時間がなくなる分、 皆様がより多くのセッションにご参加いただくことができましたら、 大変うれしく思います。

今年のテーマは「わくわく大作戦」です。 「世界が大変な状況にある中、『わくわく』とはなにごとか!」、 あるいは「今年はなかなか『わくわく』という気分になれない」など、 このテーマがあまりしっくり来ない方もいらっしゃるかもしれません。 しかしながら、このような時でも何かできることを探そう、 このようなときだからこそやれることをやろう、という想いを込めて、 このテーマにしました。 初めてのオンライン開催を、 Internet Week 2020に関わるすべての方々とともに、 わくわくと前向きに楽しみたいと思います。

6月にInternet Week 2020のプログラム委員会が始まり、 委員の皆さんを頼もしいと感じたことがありました。 初回の全体会合で、 その時点で委員の皆さんそれぞれが経験したオンライン開催のイベント/セミナーやリモート登壇で得られた知見やノウハウが多数共有されたことです。 当時はオンライン開催とすることは決めたものの、 具体的なことはまだまだこれから、という時期でしたので、 これが大変参考になりました。 今度はいよいよ、Internet Weekの番です。 Internet Week 2020が、 今後の開催されるインターネット関連のイベントの参考にしていただけることを少しでも多く残せるよう、 関係者一同努めていきたいと思います。

いよいよ来月、プログラムを公開して参加登録を開始します。 コロナ禍の中、プログラム委員会をはじめとした各種会合は、 これまですべてオンラインで行っています。 多くのことが例年同様とはいかない中、 プログラム公開までこぎつけようと奮闘しているプログラム委員の皆さん、 そしてご講演をお引き受けいただいた講演者の皆さんには、 本当に感謝の言葉しかありません。 逆境こそ楽しもうという我々の想いが、 多くの方に届きましたら幸いです。 史上初のオンライン開催となるInternet Week 2020、 どうぞご期待ください。