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    /P▲         ◆ JPNIC News & Views vol.500【臨時号】2007.12.4 ◆
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◆ News & Views vol.500 です
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JPNIC News & Viewsは本号で500号を迎えました。

1号の発行が2001年8月ですので、6年と少しかけての500号発行となります。
これも読者の皆様や原稿執筆にご協力いただいている皆様のおかげと、心より
感謝いたします。

また、これからもインターネットに関する最新動向についてタイムリーに読者
の皆様にお届けするとともに、JPNICならではの視点に立った記事の充実をは
かっていきたいと、編集スタッフ一同、気持ちを新たにしております。

節目となる500号の特集は、2007年11月12日から15日まで開催された、IGFリオ
デジャネイロ会合の報告をお届けします。

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◆ IGFリオデジャネイロ会合報告
                                         インターネット推進部 穂坂俊之
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2007年11月12日から15日までの4日間、第2回となるインターネットガバナンス
フォーラム(IGF: The Internet Governance Forum)がブラジルのリオデジャネ
イロで開催されました。最終日の発表によると、109ヶ国から1,363人の参加が
あったとのことです。

昨年のIGF(*1)では、「開放性(Openness)」「セキュリティ(Security)」「多
様性(Diversity)」「アクセス(Access)」の四つをテーマとした議論が行われ
ましたが、今回はそれらに加え、「重要なインターネット資源(CIR:Critical
Internet Resource)」も議論のテーマとなりました。

CIRとは、間接的にIPアドレス、ドメイン名を指すことを意味するものとさ
れ、それらの管理を行っているICANNを対象とした議論を行う意図があるので
はないか、という見方もありました。2005年11月の世界情報社会サミット
(WSIS)での議論において、どちらかというとICANNに批判的な立場を取ってい
たブラジルが今回のホスト国ということもあり、CIRのセッションではICANN批
判が巻き起こるのではないかという予想も一部ではあったようです。前回の
IGFアテネ会合で、ICANN批判の感情的なコメントがいくつか聞かれたことも、
その背景にあります。

しかし、いざ会議が始まってみると、「ICANNへの政府の関与、またICANN内で
の政府の役割についてさらなる明確化が必要」など、いくつかICANNへの批判
はあったものの、そのトーンは比較的穏やかであり、かつ単発のコメントに終
始した感がありました。全体的に、ICANNという存在を認めつつ、その組織お
よびプロセスの改善を、今後求めていくという方向に収束していったように思
います。

今回のIGFでは、上記五つのテーマについて話し合うメインセッションに加
え、84ものサブセッションが開催されました。ICANNからのルートサーバに関
する解説など、インターネット関連団体や市民団体が、自身の取り組むテーマ
について説明、議論を行うワークショップがその中心でしたが、少なくとも私
が参加したものについては議論の時間があまり取られておらず、一方的な情報
発信に終わってしまったものが多かったようです。

その中で、JPNICが共催団体の一つとして参加したワークショップでは、
「IPv4在庫枯渇とIPv6への移行」というテーマを取り上げました。日本から
は、総務省の山田真貴子氏も話者として参加し、日本政府としてのIPv4アドレ
ス在庫枯渇問題や、IPv6推進の取り組みに関する紹介がありました。ワーク
ショップ参加者との意見交換を行う時間も、30分近く取ることができました。
以前、AfriNICミーティング報告でも触れましたが(*2)、日本政府の取り組み
についてはここでも関心を呼んでおり、日本のIPv6対応推進状況への注目度の
高さが感じられました。

政府からの参加者も、IGFの会議形式に慣れてきたということもあってか、積
極的にワークショップ内でもコミュニケーションを取り、情報交換を行ってい
る姿を見かけました。ルートサーバのミラーを我が国に置くにはどういう手続
きが必要かといった、実際的な質問もありました。

IGFは、本来対話の場として機能することを目指して作られた会議体なのです
が、2回目にして本格的に機能し始めた感があります。しかし、単なる対話の
場で終わらせることに不満を抱く参加者もおり、「IGFとしての何らかの結
論、決議を出すべきではないか」「プログラムを検討する諮問委員会
(Advisory Committee)の意思決定プロセスが不明確である」といった指摘も最
終日のクロージングセッションでなされ、次回会議への課題も残しています。

「IGFはICANNの良き競争相手である。現にWSISやIGFのプロセスが始まった後、
ICANNは会議参加のための奨学金プログラムの提供や、会議での同時通訳提供
など、参加者への気配りが明らかに向上した。」といった発言をした参加者も
いました。ICANN関係者がIGFを意識しているのは間違いないところであり、そ
ういう意味ではIGFのプロセスがICANNに対しても影響を及ぼしているというこ
とが言えるのかもしれません。

また逆に、既に書いた通り、サブセッションなどを通じて、政府関係者や市民
社会へのICANNからの情報提供も活発に行われており、IGFは利害関係者の間に
相互作用を及ぼしつつあります。IGFはこうした姿が本来定義された役割であ
ろうと思われるので、批判はありながらも今の形を保っていくのではないかと
思われます。

来年のIGFは、2008年12月8日から11日まで、インドのニューデリーで開催され
ることが決まっています。

(*1)JPNIC News & Views vol.408 「IGFアテネ会合報告」
    http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2006/vol408.html

(*2)JPNIC News & Views vol.488 「第7回AfriNICミーティング報告」
    http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2007/vol488.html


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