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    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1995【臨時号】2023.4.27 ◆
  _/NIC
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◆ News & Views vol.1995 です
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2023年度の事業計画および収支予算などをJPNIC会員の皆さまにお諮りした、
第72回臨時総会(2023年3月20日開催)の議事内容をお届けします。今回の総会
は、コロナ禍以降で初の会場参加者を制限しない開催となり、現地にて講演
会と交流会を行うこともできました。本稿では、その模様をお伝えします。
動画や資料も併せてご覧ください。

  講演会「"デジタル冷戦"とインターネットガバナンス」
  株式会社インターネットイニシアティブ 取締役副社長  谷脇康彦氏
  https://www.youtube.com/watch?v=RPr9gNrvxuQ

  JPNIC 第72回総会(臨時)
  https://www.nic.ad.jp/ja/materials/general-meeting/20230320/

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◆ 第72回JPNIC臨時総会、講演会そして交流会について
                                                 JPNIC 事務局長 佐藤晋
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毎年3月に開催しているJPNICの臨時総会を、今年も2023年3月20日に開催しま
した。開催当日は天候も良く暖かい春の日となり、会場である東京 神田の
アーバンネット神田カンファレンス前の桜も既に満開の状態で、会場に参加
いただいた会員の皆様の目を楽しませていたようです。

今回の総会は、2020年からの感染症禍以降久しぶりに会場参加者の制限を行
わない形での開催となりました。また、前回まで議長と監事以外はオンライ
ン参加だった役員も、今回は19名が現地で参加しました。

今回の総会では、報告事項が1件、審議事項が4件ありました。それぞれの議
案について、以下で簡単にご報告いたします。


■報告事項

2021年度に開催した第70回総会においてご説明しました、再設定した「JPNIC
の理念」に関して、その理念を実現するための五つの検討課題への取り組み
状況について「「JPNICの理念」に基づく戦略的取り組みの検討状況」という
タイトルにて報告を行いました。

再設定した「JPNICの理念」を踏まえて下記五つの取り組み課題について、役
職員を交えた検討チームを編成して、2022年度後半から検討を進めてきてい
る状況についてご紹介しました。

  ・会員の皆様との取り組み
  ・レジストリ業務の取り組み
  ・広報・普及啓発の取り組み
  ・技術的・社会的課題への取り組み
  ・経営体制と財務体質の強化

また今後この課題検討については、会員の皆様をはじめコミュニティや外部
有識者、グローバルなアドレス管理組織等と連携、協調して検討を進めてい
くこととしておりますので、会員の皆様には引き続き検討状況や成果につい
て共有させていただきます。

今後の進め方としては、各課題解決策を事業方針としてとりまとめ、実際の
施策実行につなげること、そしてさらにそれを会員の皆様にフィードバック
しながら施策の見直し、実行、検証のサイクルを確立していきたいと考えて
おります。


■審議事項

審議事項は合計4点あり、毎年3月に総会でご審議いただく来年度(2023年度)
の事業計画案と収支予算案についてご承認いただきました。また今回はそれ
に加えて、定款とそれに付随する細則の改正についてもご審議いただき、そ
れぞれ承認を得ました。以下に各議案の概要についてご説明します。


□2023年度事業計画案

JPNIC全体に関わる事項としては、事業環境を取り巻く内外の状況を整理した
上で、2023年度は以下のような方針で事業を進めることとしました。

  ・「JPNICの理念」実現に向けた検討を進め、中長期的な事業方針を立案す
    る
  ・各種国際イベントやコミュニティイベントへ貢献し、JPNICの価値向上に
    つなげる
  ・オンライン/オンサイトの特性を生かしJPNIC独自の情報発信に努める
  ・職員採用と育成・強化とともに外部の人材、知見の活用も進める
  ・中長期にわたって事業を安定的に行うための健全な財務基盤を維持する

また、法人運営体制も従来の4部に政策主幹を加えた体制で、「JPNICの行動
指針」に基づいた職務遂行、事業を安定的に遂行するための収益確保、費用
抑制、効率的な事業推進に努めることとしています。なお財源につきまして
はこれまでと同様に、IPアドレス事業は事業収益(IPアドレス維持料等)によ
り、インターネット基盤整備事業は事業収益(イベント、セミナー開催等)、
会費、インターネット基盤整備基金資産からの運用収益およびその他の収益
により賄っていきます。

IPアドレス事業の2023年度事業計画としては、引き続き六つの業務分野に取
り組んでいくとともに、各業務における注力項目を以下のように設定いたし
ました。

  ・資源管理業務においては、認証方式の移行やIPv4アドレス移転申請の電
    子化などの業務合理化、APNICとの文書体系の整合させるための見直し、
    さらにはレジストリシステムの見直し計画の実行を進めます。
  ・ルーティングレジストリ業務においてはPI割当先組織や割り当てアドレ
    スを経路広告していない組織へのROA登録促進を行いながら、システムの
    強化も並行して実施します。
  ・国際調整・連携業務では、2023年9月に京都で開催予定のAPNIC 56カン
    ファレンスについて、APNICと連携して開催を盛り上げるため、日本から
    の参加促進やスポンサーへの働きかけなども行う予定です。

インターネット基盤整備事業では、2023年度事業計画において六つあるうち
の四つの業務分野について、注力項目を設定しています。

  ・普及啓発業務については、セミナーコンテンツの拡充とInternet Weekお
    よびInternet Weekショーケースの次期構想に向けた取り組み、そしてセ
    キュリティ技術に関する実証実験を継続し事業者への導入を促します。
  ・インターネットガバナンス業務に関しては、2023年10月に京都で開催さ
    れるインターネットガバナンスフォーラム(IGF) 2023に向けて国内のイ
    ンターネットガバナンス議論を喚起しながら、イベントをきっかけとし
    て国内の議論、活動の基盤構築をめざします。
  ・JPドメイン名に関する業務では、5年ごとのエスクローエージェント更改
    のタイミングですので、このプロセスを円滑に進め、次期体制への移行
    を実施する予定です。

またこの他に、「JPNICの理念」実現に向けた課題検討の社会的、技術的課題
の検討にも取り組んでいきます。


□2023年度収支予算案

2023年度収支予算案として、経常収益を5億800万円、経常費用を5億3,500万
円、その結果当期経常増減額が△2,700万円となる見込みです。

経常収益については、インターネット基盤整備基金資産受取利息が為替レー
トの影響で前年予算比で377万円増加するものの、会費およびIPアドレス維持
料が若干減少する見込みとなっています。

経常費用については、APNICのAnnual Membership Feeの算出式が変更になっ
た影響および豪ドルレートの影響により1,200万円、その他APNIC 56カンファ
レンス開催に関する費用などIPアドレス事業に関わる費用がさらに500万円ほ
ど増加しており、前年予算比で約2,500万円増加する予算となりました。ただ
し、この中には非資金科目である減価償却費2,700万円が含まれており、これ
を除くとほぼ収支均衡の予算となっております。また、一般正味財産残高は
約21億円と、引き続き十分な水準を維持していきます。

JPNICとしては、事業計画案でも示した通りさらなる収益確保、費用抑制、効
率化に努めながら、上記予算案に基づき2023年度の事業を推進してまいりま
す。


□定款改定の件

本議案では、下記二つのポイントに関する定款の条文改正をお諮りしました。

  ・団体正会員が推薦する個人正会員(推薦個人正会員)の入会手続き、会費
    支払い、退会条件の明確化
  ・総会資料の電子提供制度の対応

二つ目の電子提供制度が導入されることにより、これまで書面で送付してい
た総会資料をWebからファイルでダウンロードするなど、会員の皆様にとって
も資料の取り扱いが手軽になるのではないかと思います。


□役員選任方法に関する細則改正の件

今回はもう一つ、定款に付随する細則の改正もご審議いただきました。「役
員選任に関する細則」における候補者の推薦手続きについて、従来候補者お
よび推薦する正会員の代表者の署名、捺印を必要としていましたが、これを
改正し、署名または記名押印とすることにしました。また届出用紙の提出に
ついても、方法を事前告知することで状況に応じた柔軟な対応を可能にしま
した。

すべての議案に関する詳細は、JPNICのWebサイトにて公開している資料・議
事録でご確認いただけます。

  第72回JPNIC総会(臨時)の資料・議事録
  https://www.nic.ad.jp/ja/materials/general-meeting/20230320/


■講演会

総会に引き続き、株式会社インターネットイニシアティブ取締役副社長であ
る谷脇康彦氏による「"デジタル冷戦"とインターネットガバナンス」という
テーマの講演会を開催いたしました。

谷脇氏の講演では、インターネットが社会経済システムの基盤となり、デー
タ駆動社会の中でサイバー空間とリアル空間が密接に関わる状況において、
経済、技術の観点も含めたサイバー空間に対する安全保障ルール作りの重要
性が増してきていることが論じられました。ロシアによるウクライナ侵攻に
おいて発生している状況や、以前からある中国やロシアが唱えるマルチラテ
ラル主義と、日米欧が主張するマルチステークホルダー主義のインターネッ
トガバナンスに関する対立軸について、具体的な分析や論点を含めながらお
話しいただきました。今年10月に京都で開催されるIGF2023でも、谷脇氏の講
演の中で挙げられた各論点に関する対話が繰り広げられるのではないかと思
います。

講演会は、現地参加いただいている方以外にもオンラインでもたくさんの方
に視聴いただき、質疑も活発に行われました。講演会の動画を下記で公開し
ておりますので、参加できなかった方もぜひご視聴ください。

  谷脇康彦氏 講演会「"デジタル冷戦"とインターネットガバナンス」
  https://www.youtube.com/watch?v=RPr9gNrvxuQ


■交流会

講演会終了後、交流会と称して、久しぶりに会員の皆様と役職員がリアルで
顔を合わせて懇談する機会を設けました。感染症禍で長らく中断していた直
接対面してのコミュニケーションでしたので、参加した皆様の間ではとても
話が弾んでいた様子でした。あいにく、今回はアルコールの提供は控えさせ
ていただきましたが、次回6月の総会後の懇親会では、皆様のお話がさらに弾
むような形で開催できればと思います。


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      わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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 JPNIC News & Views vol.1995 【臨時号】

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