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ニュースレターNo.5/1996年3月発行

1. 巻頭言 アジア太平洋地域でのインターネット活動

東京大学大型計算機センター
 石田晴久

JPNICで支援している組織のひとつにAPNIC(Asia & Pacific Network Information Center)がある。このAPNICがカバーしているアジア太平洋地域で も、インターネット分野の活動は非常に活発だが、それはまだ一部の人々の間 の話で、広く普及するには至っていない。そこで、A & P地域での健全なイン ターネットの発展に貢献しようという目的で、 1994年に結成されたのが、 APNG (Asia Pacific Networking Group)である。このAPNGの初代のChairは韓 国KAISTのKilnam Chon教授が勤めたが、1995年6月からは筆者がその任につく ことになった。

このAPNGの目的は、A & P地域でのインターネットに関する情報交換、研究開 発、連絡調整、普及活動などである。これを進めるためのWG(作業グループ) およびBoF(同好会)としては、次のようなものがある。

      i18n (国際化) [代表:(東工大)太田昌孝]
      発展途上国      [代表:(奈良先端大)山口 英]
      教育            [代表:(台湾)Nian-Shing Chen]
      福祉機器        [代表:(シンガポール国立大)Tan Tin-Wee]
      倫理と法律      [代表:(シンガポール) Mary Greene]
      BOF: China, Internet World Expo. など

APNGの集まりは、年2回行われる。1回は INET会議のときで、前回は95年6月 にハワイで開 かれた。もう1回はその後、半年たったあたりで、今回は96年 1月22−24日の間シン ガポールで開いた。1日目はセミナーで、Conrad氏に よるA & P地域のインターネット の現状とAPNIC,Narayan氏によるビジネス利 用、高田・出口氏によるマルチリンガル・ ブラウザ/WWWサーバ、Tan Tin-Wee 氏によるマルチメディアWWWサーバのデモ、Chon氏や村井氏によるInternet World Expo. などの講演やパネル討論があった。

2日目と3日目は、APNG総会とWGおよびBoFの集まりにあてた。WGとして新た に増えたのは、シンガポール発案の福祉WGと倫理WGである。総会には、20ケ国 から、100名以上の参加があり、盛会であった。今回参加国が多かったのは、 日本(IAJなど)、韓国、台湾などから、初めて寄付集めをして、$18,000の基金 があったからである。これで、ベトナム、カンボジア、ラオス、インドネシア、 フィリピン、中国、タイ、韓国などから15人ほどの人々を招待できた。会場に は、APRICOT(プロバイダ団体)などの協力もあって、端末数台のターミナル 室も設けられた。回線はシンガポール・テレコム提供の128kbpsのISDN回線で あった。

このAPNGは、関係者による国際ボランティア活動であるが、参加者の熱意から みて、こうした活動が重要なことは疑いがない。JPNIC関係の参加者も多いが、 APNICへの支援と並んで、さらに広範なサポートが得られればありがたい。



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