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文書管理情報
文書番号 JPNIC-01208 無効となった文書 JPNIC-01102
発効日 2015/11/9 最終更新日 2015/10/9
文書名 IPv4ネットワークにおけるドメインネームサーバの設定手続きについて(IPアドレス管理指定事業者用)

IPv4ネットワークにおけるドメインネームサーバの設定手続きについて(IPアドレス管理指定事業者用)

一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター

本文書について

 この文書は、逆引きネームサーバの設定にあたっての解説や、 IP指定事業者が割り当てたアドレスに関する逆引きネームサーバや対応する逆引きゾーンの署名鍵に関する情報(DSレコード)をJPNICデータベースに登録する際の手続きについて解説したものです。
JPNICデータベースへの登録手続きの際には、本文書をよく読み、 誤りのないようにしてください。

目次

1. はじめに

 ドメインネームシステム(DNS)は、 インターネット上でホスト名からIPアドレスを検索する、あるいは、 逆にIPアドレスからホスト名を検索することに加え、 メールの配送経路を決定する上でも重要な役割を果たしています。

 JPNICなどから割り当てられたIPアドレスに関するDNSのネームサーバの設定を、 上位ドメインのネームサーバに登録することでインターネットからホスト名やIPアドレスの相互情報参照が可能になります。

 このドキュメントでは各組織で設置したネームサーバの設定をAPNIC、 またはJPNICが管理するネームサーバに登録する方法についてまとめています。

2. 逆引きネームサーバ設定にあたって

2.1 JPNICが管理するIPv4アドレスとその逆引き設定について

 JPNICでは、 「JPNIC が逆引きの管理を行っているアドレス一覧」で示されている範囲内のIPv4アドレスについて逆引きネームサーバを管理しています。

JPNIC が逆引きの管理を行っているアドレス一覧

 また、APNICのアドレスプールから直接IPアドレス管理指定事業者、 もしくはプロバイダ非依存アドレス利用者へ割り振り・割り当てが行われたIPアドレスについては、 一部例外を除き、APNICが逆引きネームサーバの管理を行っています。 APNICネームサバの管理を行っているIPv4アドレスの一覧は以下をご参照ください。

JPNIC 管理下で、APNICが逆引きの管理を行っているIPアドレス一覧

 JPNICデータベースには「ネットワーク情報」として登録されていても、 このリストには含まれないIPv4アドレスの情報が存在します。 歴史的経緯により、 現在のIPv4アドレス割り当てルールが確立される以前に直接InterNICなどから割り当てを受けていた場合などがそれに該当します。 これらの条件に該当するIPv4アドレスについて逆引き設定を行う場合は、 手続きが異なりますので、JPNICまでお問い合わせください。

APNIC、またはJPNICが管理するネームサーバへの実際の登録は、 JPNICデータベース登録完了の通知が、 0時から12時までに発行された場合には当日18時までに、 12時から24時までに発行された場合には翌日8時までに、 APNIC、 またはJPNICのプライマリサーバに対して機械的に行われます。 DNSの仕組み上、 インターネット上に情報が行き渡るには時間がかかるため、 登録された情報がすぐに利用できるようになるとは限りません。 あらかじめご了承ください。

 JPNICでは原則的に、申請内容そのものに不備がない限り、 申請内容をそのまま設定します。 設定依頼したネームサーバ情報の誤りや、 そのネームサーバ内のデータの誤りによってネットワークの接続性に影響がでたりメールなどが失われた場合は、 設定依頼者・該当ネームサーバ管理者の責任となります。 ネームサーバの設定内容が適切であるかどうかに関しては、 接続しているネットワークサービスプロバイダにご相談ください。

2.2 /24よりも小さなIPv4アドレスに対する逆引き設定について

 /24よりも小さなIPv4ネットワーク情報に対しては、 JPNICのデータベースに対してネームサーバを登録することはできません。 JPNICではこれらのネットワーク情報に関するネームサーバの管理については、 割り当てを行ったネットワークサービスプロバイダにお願いしています。 詳しくは、 接続先のネットワークサービスプロバイダにお問い合わせください

2.3 ルートサーバ設定ファイル

 ルートサーバの設定ファイル(named.root、 named.caまたはroot.cache)は、以下のいずれかから入手可能です。

  • ftp://ftp.nic.ad.jp/internet/rs.internic.net/domain/named.root
  • ftp://ftp.internic.net/domain/named.root

2.4 UUCP

 UUCPなどのような常時接続ではないサイトへのメール配送を中継する必要がある場合、 そのドメインのためのネームサーバも設定する必要があります。 設定内容はSOAレコード、 NSレコードおよびメールゲートウェイを指すMXレコードのみになります。

3. 逆引きネームサーバ設定手続きについて

3.1 逆引きネームサーバ設定手続きを行う資格

 IP指定事業者が割り当てたアドレスに関する逆引きネームサーバをJPNICデータベースに登録する際は、 そのアドレスブロックの割り振りを受けたIP指定事業者が行ってください。 IP指定事業者は、 あらかじめ通知されたWeb申請システムのURLより申請を行ってください。

 JPNICでは、 その手続きを行うIP指定事業者に貸与された資源管理カードを用いて発行した資源申請者証明書を利用して、 Web申請システムにログインのうえ、 提出された申請のみを受け付けます。

3.2 逆引きネームサーバ設定手続きの方法

 割り当てたアドレスに関する逆引きネームサーバをJPNICデータベースに登録する際は、 あらかじめ通知されたWeb申請システムのURLからログインのうえ、 「IPv4逆引きネームサーバ追加・削除」から申請を行ってください。

 申請の際に記入する、「IPv4逆引きネームサーバ設定フォーム」の各項目に登録する内容や記入形式については、 「5.2 各項目の説明」を参照してください。

 記入内容に問題がない場合、 受付番号の記載された申請受領通知が電子メールにて返送されます。 申請フォームに記入漏れや不明な記入があった場合、 申請は受け付けられませんので十分注意してください。

3.3 JPNICデータベース登録情報の確認

 ネームサーバの設定完了は、 申請完了通知の送付をもってかえることとします。 JPNICの管理するネームサーバに設定された内容は、 digコマンドやnslookupコマンドなどを使用して確かめることができます。

 問い合わせ先ネームサーバには、 JPNICがネームサーバの管理をしているIPアドレスについてはa.dns.jpを、 APNICがネームサーバの管理をしているIPアドレスについてはns3.apnic.netを指定してください。 また、問い合わせる資源レコードには、 逆引きネームサーバの設定内容を確認する場合にはNS項目を、 逆引きゾーンの署名鍵に関する情報(DSレコード)を確認する場合にはDS項目を指定してください。

 また、 申請内容はJPNICデータベース内のネットワーク情報に反映されますので、 WHOISなどを利用することにより確認することもできます。

 JPNICデータベース登録情報は以下の方法で確認できます。

WHOIS を利用した確認方法
whois -h whois.nic.ad.jp XXX.XXX.XXX.XXX
            (IPネットワークアドレス)
JPNICホームページでも、下記のURIから検索が可能です。
https://www.nic.ad.jp/ja/whois/

4. 問い合わせ窓口

 割り当てたアドレスに関する逆引きネームサーバについての手続きは、 「IPv4逆引きネームサーバ設定フォーム」の提出によって行われます。 申請は、あらかじめ通知されたWeb申請システムより行ってください。 電子メール、FAXおよび郵送での申請は受け付けていません。 申請フォームの提出や手続きについての問い合わせ窓口は以下の通りです。

電子メール : ip-service@nir.nic.ad.jp

5. IPv4逆引きネームサーバ設定フォーム

5.1 申請に際しての注意点

 割り当てたアドレスに関する逆引きネームサーバについての手続きの際には、 申請を行う対象となるネットワーク情報を検索する必要があります。 検索を行う場合には、 以下の各項目に必要事項を記入・選択してください。

項目 記入の要否 記入内容
[IPネットワークアドレス] 必須 申請を行う対象となるネットワーク情報を入力してください。
[区分] 必須 申請を行う対象となるネットワーク情報の区分を、 以下より選択してください。
「割り当て」
対象となるネットワーク情報が、IP指定事業者自身もしくは、ユーザネットワークに割り当てを行っているネットワークアドレスの場合には、この項目を選択してください
「SUBA」
対象となるネットワーク情報が、サブアロケーションとして割り当てを行っているネットワークアドレスの場合には、この項目を選択してください
「歴史的PI」
この項目は選択できません

5.2 各項目の説明

項目 記入の要否 記入内容
[IPネットワークアドレス] 記入不要 逆引きネームサーバおよびDSレコードの追加・削除を行う対象となるネットワーク情報に登録されている[IPネットワークアドレス]が表示されます。
申請を行う対象のネットワーク情報であることを確認してください
[現在登録されているネームサーバ] 申請時点において、JPNICデータベース中に、 当該IPv4アドレスの逆引きネームサーバとして登録されているネームサーバのホスト名が表示されます。
当該IPv4アドレスの逆引きネームサーバから削除したい場合には、 削除を希望するネームサーバのホスト名の左隣に表示された「削除対象」にチェックを入れてください。

なお、 当該IPv4アドレスの逆引きネームサーバを全て削除した場合には、 対応するDSレコードも全て削除されます。
[追加するネームサーバ] 当該IPv4アドレスの逆引きネームサーバとして追加したいネームサーバのホスト名を記述してください。
.comや.netなどのJPドメイン名でないホスト名を持つネームサーバを設定することも可能です。

割り当てを受けたアドレスの一部分に対してのみネームサーバを設定したい場合に、 [追加するネームサーバ]の項目には、 <ホスト名>/<ネームサーバを定義するアドレス(範囲)> と記述してください。
例 : [IPネットワークアドレス]  255.100.0.0-255.100.2.255
   [追加するネームサーバ]    ns1.thisissample.ad.jp/255.100.0.0/24
   [追加するネームサーバ]    ns2.thisissample.ad.jp/255.100.1.0/24
   [追加するネームサーバ]    ns3.thisissample.ad.jp/255.100.2.0/24
                      
この項目は複数の記述が可能です。 表示されている項目では不足する場合、 「ネームサーバ追加」ボタンを押して入力フィールドを追加してください。
[現在登録されているDSレコード] 申請時点において、 JPNICデータベース中に、 当該IPv4アドレスに対応する逆引きゾーンの署名鍵に関する情報(DSレコード)として登録されている内容が表示されます。
削除したい場合には、 削除を希望する情報の左隣に表示された「削除対象」にチェックを入れてください。
[追加するDSレコード] 当該IPv4アドレスに対応する逆引きゾーンの署名鍵に関する情報(DSレコード)として追加したい内容を、 以下のフォーマットで記入してください。
[記入形式] zone ttl IN DS keytag algorithm digesttype ( digest )
[記入内容] zone      : 逆引きゾーン名
           ttl       : TTL値(省略可)
                       0-2147483647 の数値を記入できますが、システム上無視されます。
           IN        : Internetクラスを表す名称をそのまま記入(省略可)
           DS        : DSレコードを表す名称をそのまま記入(必須)
           keytag    : 鍵タグ (必須)
                       署名鍵に対応する0-65535の数値
           algorithm : アルゴリズム番号(必須)
                       3 – DSA/SHA1
                       5 – RSA/SHA1
                       8 – RSA/SHA-256
                       10 - RSA/SHA-512
                       13 - ECDSA P-256/SHA-256
                       14 - ECDSA P-384/SHA-384
                       参考: http://www.iana.org/assignments/dns-sec-alg-numbers/dns-sec-alg-numbers.xhtml
           digesttype : ダイジェスト番号(必須)
                        1 – SHA-1
                        2 – SHA-256
                        参考: http://www.iana.org/assignments/ds-rr-types/ds-rr-types.xhtml
           digest     : ダイジェスト値(必須)
                        digesttype が 1 (SHA-1)の場合、16進数 40桁、
                        2 (SHA-256)の場合 16進数 64桁
[記入例]   1.0.192.in-addr.arpa. 100 IN DS 33736 5 1 ( 0123456789ABCDEF0123456789ABCDEF01234567 )
           100.51.198.in-addr.arpa. 78951200 IN DS 779 5 2 ( NLKA8NCK87LA56DK10UO57A34S157NIKL95NDIO10LBD27ZS46MAL56NDIO087NB )

この項目は複数の記述が可能です。1行につき1つのDSレコードとなるよう記入
してください。DSレコードとDSレコードの間には必ず改行を含めてください。
                      
[申請者メールアドレス] 必須 本申請が受付された場合に通知すべき電子メールアドレスを記入してください。
本申請に関する通知を確実に送信するため、 [申請者メールアドレス(確認)]に再度、 申請者メールアドレスを記入してください。
項目 記入の要否 記入内容
[IPネットワークアドレス] 記入不要 逆引きネームサーバおよびDSレコードの追加・削除を行う対象となるネットワーク情報に登録されている[IPネットワークアドレス]が表示されます。
申請を行う対象のネットワーク情報であることを確認してください
[現在登録されているネームサーバ] 申請時点において、JPNICデータベース中に、 当該IPv4アドレスの逆引きネームサーバとして登録されているネームサーバのホスト名が表示されます。
当該IPv4アドレスの逆引きネームサーバから削除したい場合には、 削除を希望するネームサーバのホスト名の左隣に表示された「削除対象」にチェックを入れてください。

なお、 当該IPv4アドレスの逆引きネームサーバを全て削除した場合には、 対応するDSレコードも全て削除されます。
[追加するネームサーバ] 当該IPv4アドレスの逆引きネームサーバとして追加したいネームサーバのホスト名を記述してください。
.comや.netなどのJPドメイン名でないホスト名を持つネームサーバを設定することも可能です。

割り当てを受けたアドレスの一部分に対してのみネームサーバを設定したい場合に、 [追加するネームサーバ]の項目には、 <ホスト名>/<ネームサーバを定義するアドレス(範囲)> と記述してください。
例 : [IPネットワークアドレス]  255.100.0.0-255.100.2.255
   [追加するネームサーバ]    ns1.thisissample.ad.jp/255.100.0.0/24
   [追加するネームサーバ]    ns2.thisissample.ad.jp/255.100.1.0/24
   [追加するネームサーバ]    ns3.thisissample.ad.jp/255.100.2.0/24
                      
この項目は複数の記述が可能です。 表示されている項目では不足する場合、 「ネームサーバ追加」ボタンを押して入力フィールドを追加してください。
[現在登録されているDSレコード] 申請時点において、 JPNICデータベース中に、 当該IPv4アドレスに対応する逆引きゾーンの署名鍵に関する情報(DSレコード)として登録されている内容が表示されます。
削除したい場合には、 削除を希望する情報の左隣に表示された「削除対象」にチェックを入れてください。
[追加するDSレコード] 当該IPv4アドレスに対応する逆引きゾーンの署名鍵に関する情報(DSレコード)として追加したい内容を、 以下のフォーマットで記入してください。
[記入形式] zone ttl IN DS keytag algorithm digesttype ( digest )
[記入内容] zone      : 逆引きゾーン名
           ttl       : TTL値(省略可)
                       0-2147483647 の数値を記入できますが、システム上無視されます。
           IN        : Internetクラスを表す名称をそのまま記入(省略可)
           DS        : DSレコードを表す名称をそのまま記入(必須)
           keytag    : 鍵タグ (必須)
                       署名鍵に対応する0-65535の数値
           algorithm : アルゴリズム番号(必須)
                       3 – DSA/SHA1
                       5 – RSA/SHA1
                       8 – RSA/SHA-256
                       10 - RSA/SHA-512
                       13 - ECDSA P-256/SHA-256
                       14 - ECDSA P-384/SHA-384
                       参考: http://www.iana.org/assignments/dns-sec-alg-numbers/dns-sec-alg-numbers.xhtml
           digesttype : ダイジェスト番号(必須)
                        1 – SHA-1
                        2 – SHA-256
                        参考: http://www.iana.org/assignments/ds-rr-types/ds-rr-types.xhtml
           digest     : ダイジェスト値(必須)
                        digesttype が 1 (SHA-1)の場合、16進数 40桁、
                        2 (SHA-256)の場合 16進数 64桁
[記入例]   1.0.192.in-addr.arpa. 100 IN DS 33736 5 1 ( 0123456789ABCDEF0123456789ABCDEF01234567 )
           100.51.198.in-addr.arpa. 78951200 IN DS 779 5 2 ( NLKA8NCK87LA56DK10UO57A34S157NIKL95NDIO10LBD27ZS46MAL56NDIO087NB )

この項目は複数の記述が可能です。1行につき1つのDSレコードとなるよう記入
してください。DSレコードとDSレコードの間には必ず改行を含めてください。
                      
[申請者メールアドレス] 必須 本申請が受付された場合に通知すべき電子メールアドレスを記入してください。
本申請に関する通知を確実に送信するため、 [申請者メールアドレス(確認)]に再度、 申請者メールアドレスを記入してください。

6. 適切に設定されていない逆引きネームサーバへの逆引きゾーン委任停止について

 [ネットワーク情報]中でp. [ネームサーバ](または[ネームサーバ])の項目に登録されている逆引きネームサーバに、 当該逆引きゾーンが適切に設定されていない場合、 JPNICによる逆引きゾーン委任停止の対象となります。 委任停止の基準および手順は「適切に設定されていない逆引きネームサーバへの逆引きゾーン委任停止の基準および手順について」に定めます。

適切に設定されていない逆引きネームサーバへの逆引きゾーン委任停止の基準および手順について

関連文書

「JPNIC が逆引きの管理を行っているアドレス一覧」
https://www.nic.ad.jp/ja/dns/jp-addr-block.html
「JPNIC 管理下で、APNICが逆引きの管理を行っているIPアドレス一覧」
https://www.nic.ad.jp/ja/dns/ap-addr-block.html
ルートサーバ設定ファイル
ftp://ftp.nic.ad.jp/internet/rs.internic.net/domain/named.root
ftp://ftp.internic.net/domain/named.root
「適切に設定されていない逆引きネームサーバへの逆引きゾーン委任停止の基準および手順について」
https://www.nic.ad.jp/doc/stop-lame-process.html.html

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