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ICANNの組織紹介

最終更新日:

ICANN (The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は、 インターネットの各種資源を全世界的に調整することを目的として、 1998年10月に設立された民間の非営利法人です。 (本拠地は米国カリフォルニア州ロサンゼルス)

ICANNの役割

ICANNの主な役割は次の通りです。

  1. インターネットの三つの識別子の割り振り・割り当てを全世界的かつ一意に行うシステムの調整
    a. ドメイン名
    b. IPアドレスおよび自律システム(AS)番号
    c. プロトコルポート番号およびパラメーター番号
  2. DNSルートネームサーバ・システムの運用および展開の調整
  3. これらの技術的業務に関連するポリシー策定の調整

ICANNは、 これらの調整活動を民間主導で全世界的に行うことを目的としていることから、 その活動は全世界に開かれたものとなっており、 関心のある人は誰でも自由に参加することができます。

ICANNの組織構成

図:ICANN組織構成図
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ICANNの基本構造は、理事会と三つの支持組織(Supporting Organization)、 および四つの諮問委員会によって成り立っています。 ICANNとして何らかの方針決定を行う際には、まず、 ICANNの各構成組織による議論に加えて全世界からの自由な参加による議論が行われ、 その結果を理事会に勧告するというボトムアップ型のプロセスによって進められていきます。 その後、最終的な意思決定機関である理事会が、 それらの勧告を参考にした上で決定を行います。

理事会は、広範な地域・分野からの代表によって構成され、 開かれた透明性のあるプロセスに基づいて意思決定を行います。 理事15名の内訳は、 指名委員会(Nominating Committee: NomCom)によって指名される8名、 各支持組織が2名ずつ選出する代表計6名、 At-Large諮問委員会が選出する代表1名、 そしてICANN事務総長兼CEOとなっています。 また、議決権を持つ理事の他に、 At-Large諮問委員会以外の諮問委員会および、 Internet Engineering Task Force (IETF)から議決権を持たないリエゾンメンバーが各1名ずつ参加します。 理事会内には次の七つの委員会が設置されており、 必要に応じて各種の臨時委員会が設置されます。

  • 監査
  • 理事会ガバナンス
  • 執行
  • 財務
  • 危機管理
  • 組織効率化
  • 報酬

支持組織には、次の三つがあり、各分野に関連する方針策定について、 理事会を支援し勧告を行う役割を負っています。

  • 分野別ドメイン名支持組織(Generic Names Supporting Organization:GNSO):分野別ドメイン名(gTLD)を担当
  • 国コードドメイン名支持組織(Country Code Names Supporting Organization:ccNSO):国コードドメイン名(ccTLD)を担当
  • アドレス支持組織(Address Supporting Organization: ASO):インターネットプロトコル(IP)アドレスおよび自律システム(AS)番号を担当

各支持組織には、必要に応じて作業部会(WG)、 作業チーム(WT)などが設けられることがあります。 これらは複数の支持組織および諮問委員会にまたがって設立されることもあります。

さらに、理事会に対し専門的立場から助言を行う機関として、 各種の諮問委員会(Advisory Committee)が存在します。 2014年1月現在は、次の四つが常設の諮問委員会となっています。

  • 政府諮問委員会(Governmental Advisory Committee: GAC)
    • 各国政府の代表等からなる
    • 公共政策の観点からの助言を行う
  • ルートサーバ・システム諮問委員会(Root Server System Advisory Committee: RSSAC)
    • ルートサーバ運用管理者等からなる
    • ドメインネームシステム(DNS)におけるルートサーバの運用に関する助言を行う
  • セキュリティと安定性に関する諮問委員会(Security and Stability Advisory Committee: SSAC)
    • 技術者、研究者のみならず幅広い分野からのメンバーからなる
    • ドメイン名とIPアドレスおよびAS番号分配に関するセキュリティと安定性に関する助言を行う
  • At-Large諮問委員会(At-Large Advisory Committee: ALAC)
    • ICANNのポリシー策定に参加する個人インターネットユーザーの代表からなる
    • 個人インターネットユーザーの関心に関連した助言を行う

これらに加えて、 インターネットの技術標準を作成する「技術リエゾングループ (Technical Liaison Group: TLG)」が、 理事会に技術面の助言や情報提供を行います。 TLGは次の組織の代表からなっています。

  • European Telecommunications Standards Institute (ETSI)
  • International Telecommunications Union's Telecommunication Standardization Sector (ITU-T)
  • World Wide Web Consortium (W3C)
  • Internet Architecture Board (IAB)

また、 ICANNの運営において透明性やアカウンタビリティ(説明責任) を重視するための仕組みとして、 オンブズマンや独立審査パネルが存在します。

これらの組織構成は、 いわゆるICANN改革*として検討された結果、 2002年12月に改訂され現在の形になっています。

ICANN理事会メンバー

2016年11月の年次総会後 現在は以下のメンバーになっています。

種別 氏名 出身地域 所属・経歴など
ASO選出理事 Ron da Silva 北米(米国) Time Warner Cableにてネットワークエンジニアリング/アーキテクチャー/技術担当グループ副社長。 ARINの諮問委員会議長、NRO NCメンバーでもある。 その前にはAmerica Onlineで主任アーキテクトを務める。
前村 昌紀 アジア太平洋(日本) JPNICインターネット推進部 部長。 NECにてインターネットサービスの立ち上げに従事した後、 JPNICやAPNICの運営に加わる。 APNICでは2000年より2016年まで理事を、 その間2003年から2016年まではAPNIC理事会の議長を務めた。 途中NECよりフランステレコムに移り、 2002年より2007年まではJPNIC理事(IP分野担当)。 2007年にJPNIC理事を退任すると同時にフランステレコムを退社し、 JPNICのIP事業部部長となる。 2009年より現職。
GNSO選出理事 Becky Burr 北米(米国) 弁護士。 現職はNeustarの法律顧問代理 兼Chief Privacy Officer。 1990年代後半、 米国連邦取引委員会や米国商務省電気通信情報局にてプライバシーやインターネットガバナンス、 消費者およびデータ保護等の問題に従事した。 米国商務省電気通信情報局では1998年当時、 ICANNの設立やレジストリ/レジストラ契約の導入にあたって中心的な役割を果たし、 米国を代表する立場を務めた。 初期のICANNではGACにおける米国代表を務めている。 2006年からはccNSO評議会メンバー(当初は指名委員会の任命により、 現在は米国代表として)。
Markus Kummer 欧州(スイス) 独立コンサルタント。 2011年2月よりInternet Societyに参加し、 2014年9月に(ISOC)のSenior Vice Presidentを辞任。 それ以前は、スイス大使、スイス使節団、 国連世界情報社会サミット(WSIS)におけるスイス政府代表メンバー、 スイス外務省のeEnvoyを経て、IGF事務局長、 WGIG事務局長を歴任。
ccNSO選出理事 Mike Silber アフリカ(南アフリカ) 弁護士であり法律と規制に関する独立コンサルタント。2005年、2006年にはICANN指名委員会のccNSO代表を務めた。
Chris Disspain アジア太平洋(オーストラリア) 14年間にわたって英国およびオーストラリアで企業弁護士を務める。 2004年から2011年まで国コードドメイン名支持組織(ccNSO)評議会議長を務め、また、 2000年から2016年3月までは.au Domain Administration Ltd (auDA)のCEOであった。
At-Large選出理事 Rinalia Abdul Rahim アジア太平洋(マレーシア) ネットワークに関するコンサルティングを行うCompass Rose Sdn Bhdの創業者であり、役員を務める。 情報処理および情報通信におけるマルチステークホルダ型のポリシー策定や学習イベントの開催を専門とする。 2001年~2008年はGlobal Knowledge Partnership (GKP)の役員を務め、 同団体をinformation and communication technologies for development (ICT4D)分野における初のマルチステークホルダ型の団体化することに成功した。 それ以前は、 マレーシアの国立情報技術委員会の委員やISOCマレーシア支部の役員、 国連開発計画(UNDP)のプログラムにおける諮問委員などを歴任。
指名委員会選出理事 George Sadowsky 北米(米国) 米国財務省や世界銀行を含むいくつかの組織向けのコンサルタントを務める。 Internet Society (ISOC) にて開発途上国ネットワークトレーニングワークショップに従事し、 Global Internet Policy Initiative (GIPI)では常勤役員を務めた。
Rafael Lito Ibarra ラテンアメリカ・カリブ海(エルサルバドル) エルサルバドルのccTLDレジストリであるSVNetの創立社長および多数の企業、 教育機関、非営利団体に関わる。 LACTLDおよびRedCLARAの創設メンバーで、 現在LACNIC理事を務める。
Asha Hemrajani アジア太平洋(香港) 2014年よりコンサルタント会社Knight GriffinのBusiness Evaluation Centreを率いる。 Hutchison Telecomにて移動無線回線網のサービスを手がけた後にNokiaおよびNokia Siemens Networks (NSN)で責任ある立場を務め、3G、 WCDMA方式の無線通信インフラの販売を指揮した。 その後、NokiaおよびNSNでは4G、 LTE方式のビジネス化の責任者を務めた。
Cherine Chalaby(副議長) アフリカ(エジプト) Accentureにて28年間勤務した後、 2006年3月に中東を拠点とする投資銀行Rasmalaに入社。 役員として豊富な経験を有する。
Maarten Botterman 欧州(オランダ) インターネットにおけるイノベーションや技術が社会に与える影響等に関する助言が専門の独立の戦略アドバイザー。 オランダ政府およびECにアドバイザーとして勤務の後、 ISOCの下部組織であるPublic Interest Registry (PIR)にて2008年より2016年にわたって理事および議長を務めた。
Khaled Koubaa アフリカ(チュジニア) 独立のITコンサルタント。 インターネットにおける技術・管理および政策について10年以上の国際的な経験を有する。 Arab World Internet Instituteの設立者であり、代表者。 過去Googleの、 政府関連および公共政策対応部門のMENAにおける責任者を務め、 ISOCのチュジニア支部を設立し、同支部代表、ISOC理事、 AFRINICの北アフリカ代表理事、 ICANN指名委員会におけるAFRALO代表を務めた経験がある。
Steve Crocker(議長) 北米(米国) 2003年から理事就任までICANN理事会におけるSSACリエゾンを務める。 2003年~2006年はISOC理事。 Shinkuro, Inc.の共同創設者兼CEO。
Lousewies Van der Laan 欧州(スロベニア) 欧州復興開発銀行、欧州委員会、欧州議会議員、 国際刑事裁判所首席補佐官などを歴任。 現在はリュブリャナで戦略、政治、民主主義、人権、 ガバナンスなどのコンサルタントを務める。
リエゾン Thomas Schneider (GAC) 欧州(スイス) スイスを代表するGACメンバー。 GACの現副チェアであり、次期チェア就任予定。 インターネットガバナンスや情報社会におけるガバナンスが専門。 スイスの連邦政府環境運輸エネルギー通信省(DETEC)下の連邦通信庁(OFCOM)において国際サービス部門および国際的な調整部門の責任者を務める。 国連下の、 開発のための科学技術委員会(CSTD)においても2006年以来スイスを代表する立場にある。 他、欧州評議会(COE)の委員会や専門家グループ、 ITUにおけるWSIS関連のワーキンググループにおいて議長や副議長を歴任。
Ram Mohan (SSAC) 北米(米国) Afilias社の上級副社長兼最高技術責任者。 2001年に同社に入社する前にはオンラインデータベースおよびコンテンツ配布を行う、 Infonautics社に勤務。
Jonne Soininen (IETF) 欧州(フィンランド) Renesas Mobile社にて、標準化戦略担当部門長を務める。 3GPPおよびOpen Mobile Alliance (OMA)、 IPv6 Operations (v6ops) WG、Network-based Localized Mobility Management (netlmm) WGなどで活動中。
Kaveh Ranjbar (RSSAC) 欧州(オランダ) 現職はRIPE NCCの最高情報責任者(CIO)。 イランにてイラン最大のISPの一つの立ち上げを率いた後、 インターネットサービスやISP関連の業界に12年以上従事。 その後、2008年からRIPE NCCに参加。
ICANN事務総長兼CEO Göran Marby 欧州(スウェーデン) 2016年5月就任。 Cygate GroupでのCEO、 Cisco(スウェーデン)での支部長経験の後、 スウェーデンを本拠にAppgateを設立し、同社のCEOを務めた。 また、スウェーデンの郵便通信庁(Swedish Post and Telecom Authorit、PTS)下の独立規制機関の長官を務めた経験もある。 現在、Swedish Broadband Forum、Swedish E-identification Boardおよび、ECにおける電気通信市場に関する調整機関であるBody of European Regulators for Electronic Communications (BEREC)のメンバーでもある。

各メンバーの任期は以下の通りです。

図:メンバー任期一覧
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