各位
一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
ICANN通常理事会(2026年1月26日開催)決議概要
1. SSAC委員の任命
ICANN理事会は、Wes Hardaker、Sourena Maroofi、Raffaele Sommese の3名を、即時発効で2028年12月31日までの任期で、セキュリティ及び安定性諮問委員会(SSAC)委員に任命しました。
2. 契約・支出ポリシーの改定
ICANN理事会は、ICANNの契約・支出ポリシー(Contracting and Disbursement Policy)の改定を承認しました。今回の改定は、同ポリシーの明確化、既存の実務の文書化、現在および将来の経済状況に合わせた役員の承認限度額の調整を目的とするものです。
3. 2029年から2033年までのICANN公開会議日程の承認
ICANN理事会は、2029年から2033年までに開催されるICANN会議(ICANN94からICANN108)の日程を承認しました。
4. IANAドメイン名機能レビュー周期に関する付属定款基本的条項改定プロセスの開始
ICANN理事会は、第2回IANAドメイン名機能レビュー(IFR2)の勧告4を実施するため、ICANN付属定款第25条第25.2節に基づく付属定款基本的条項(Fundamental Bylaws)の改定プロセスを開始するよう、ICANN事務総長兼CEOまたはその指名者に指示しました。
具体的には、IANA命名機能レビューの実施周期について、ICANN付属定款第18条第18.2(b)節の改定案を公表し、所定の改定手続きを進めるものです。現行では前回レビューの開始日を基準に5年ごととされていますが、IFR2勧告では、直近のレビュー最終報告書がICANN理事会に提出された日を基準に5年ごととすることが提案されています。
5. 顧客常設委員会有効性レビュー周期およびCSC構成員に関する付属定款基本的条項改定プロセスの開始
ICANN理事会は、顧客常設委員会(CSC)の有効性レビュー勧告を実施するため、ICANN付属定款第25条第25.2節に基づく付属定款基本的条項の改定プロセスを開始するよう、ICANN事務総長兼CEOまたはその指名者に指示しました。
具体的には、CSCに関するICANN付属定款第17条の改定案を公表すること、およびCSCチャーターの改定案をパブリックコメントに付すことを指示しました。これらは、CSCの構成員およびリエゾンを任命する各組織が代理者を指名できるようにすること、ならびにCSC有効性レビューの周期を2年ごとから5年ごとに変更することを目的とするものです。
6. テーマ別レビュー実施義務に関する標準付属定款改定プロセスの開始
ICANN理事会は、テーマ別レビューに関するICANN付属定款上の実施義務について、ICANN付属定款第25条第25.1節に基づく標準付属定款改定プロセスを開始しました。
具体的には、レビュー制度に関するコミュニティ対話が継続している間、テーマ別レビューの開始義務を一時停止するための新たな経過規定(Transition Article)案を導入することを検討し、その案をパブリックコメントに付すよう、ICANN事務総長兼CEOまたはその指名者に指示しました。この一時停止には厳格な外側の期限を設けることとされています。
7. 新gTLDプログラム2026年ラウンドにおける剰余・不足管理計画の採択
ICANN理事会は、新gTLDプログラム2026年ラウンドにおいて生じ得る剰余または不足を管理するための計画を採択し、ICANN事務総長兼CEOまたはその指名者に対し、当該計画を実行する権限を付与しました。
8. TLD申請管理システム(TAMS)の2026年以降の開発および2027年保守契約
ICANN理事会は、新gTLDプログラム2026年ラウンドに必要なプラットフォーム利用権、関連サービス、および同プラットフォーム上で動作するアプリケーション開発支援のため、ICANN事務総長兼CEOまたはその指名者に対し、所定の上限額を上限とする契約延長を締結し、関連支出を行うことを承認しました。なお、本決議の一部は交渉目的のため機密扱いとされています。
9. 新gTLDプログラム2026年ラウンドに関する契約・支出の事前承認申請(バッチ#2)
ICANN理事会は、新gTLDプログラム2026年ラウンドについて、今後6か月から12か月の間に必要となる見込みで、かつ50万米ドルを超える見込みの契約・支出承認申請(バッチ#2)に含まれる契約について、ICANN事務総長兼CEOまたはその指名者に対し、契約締結および支出を行うことを承認しました。ただし、当該契約額が、同プログラムについて既に理事会が承認した予算額の範囲内であることを条件としています。なお、本決議の一部は交渉目的のため機密扱いとされています。
10. 2026会計年度の独立監査法人の選任
ICANN理事会は、2026年6月30日に終了する会計年度の財務諸表監査を実施する監査法人およびその子会社を起用するために必要なすべての措置を講じることを、ICANN事務総長兼CEOまたはその指名者に承認しました。なお、本決議の一部は交渉目的のため機密扱いとされています。
11. 2026会計年度組織目標の更新
ICANN理事会は、2026会計年度組織目標の更新を承認しました。これは、2025年5月19日の理事会決議によりパイロット包括レビュー(PHR)が終了され、第4回説明責任および透明性レビュー(ATRT4)が延期され、レビューに関するコミュニティ横断グループ(CCG)が開始されたことを受け、レビューに関する2026会計年度組織目標を更新するものです。
決議事項の詳しい内容は、以下の原文をご覧ください。
Approved Resolutions | Regular Meeting of the ICANN Board | 26 January 2026
以上

