各位
一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
ICANN通常理事会(2026年5月3日開催)決議概要
1. 準備基金およびSFICRの投資方針の改善
ICANN理事会は、 コミュニティ勧告実施準備補助基金(SFICR)の対象範囲を拡大し、 適格なあらゆるプロジェクトへの資金提供を承認するとともに、 SFICRの資金の使用を、 理事会が承認したコミュニティ提言に基づくプロジェクトに限定しないことを決定しました。 さらに、ICANN理事会は、 SFICRの名称を「プロジェクト基金(Project Fund)」に変更することを決定するとともに、 ICANNの事務総長兼CEOまたはその指名者に対し、 プロジェクト基金の利用に関する資金提供の適格性に関する規則を策定するよう指示しました。
そして、 ICANN理事会は以下のICANN投資方針の改定案を承認しました。
- 準備基金(Reserve Fund)の目標残高を運営費予算の16ヶ月分、最大残高を21ヶ月とすること
- SFICRへの言及を名称が変更されたプロジェクト基金に置き換えること
2. 2027会計年度組織目標および2027会計年度CEO目標
ICANN理事会は2027会計年度の組織目標およびCEO目標を承認しました。 この本決議に含まれる特定の項目は、 ICANN定款第3条第3.5(b)項に基づき、 事務総長兼CEOまたはその指名者が当該機密情報の開示が可能であると判断するまでの間、 非公開とされます。
3. ICANN 2027-2031会計年度運営・財務計画、ICANN 2027会計年度運営計画および予算、IANA 2027会計年度運営計画および予算の承認
ICANN理事会は、以下を承認しました。
- 2027会計年度 IANA運営計画および予算 (2027会計年度 IANA暫定予算を含む)
- 2027~2031会計年度までのICANN運営・財務計画
- 2027会計年度ICANN運営計画および予算 (2027会計年度 ICANN暫定予算を含む)
4. レビューに関する経過規定
ICANN理事会は、 ICANN付属定款第25条第25.1項に定められた標準的な付属定款改正手続きに従い、 ICANN付属定款第27条第27.6項に新たな移行条項を追加することを承認しました。 この新たな移行条項は、現在Review of Reviews Cross Community Group (CCG RoR)を中心に今後のレビュー制度のあり方について協議を行っていることを踏まえて、 一定期間ICANNによる特定レビューの開始義務を一時停止するものであり、 パブリックコメントに対応するための更新を反映したものです。 さらに、ICANN理事会はICANN事務総長兼CEOまたはその指名者に対し、 標準付属定款改正手続きに基づく義務をエンパワードコミュニティ(Empowered Community) が履行するにあたって、 必要に応じて支援を提供するように指示しました。
また、ICANN理事会はICANN事務総長兼CEOまたはその指名者に対し、 ICANNの義務の一時停止期間中、 CCG RoRにおける取り組み状況に関する定期的な報告がコミュニティに提供されるように指示しました。
5. 付属定款改定 -IANAドメイン名機能レビュー
ICANN理事会は、ICANN付属定款第25条第25.2項に基づき、 パブリックコメントのために掲載された第18条第18.2(b)項の改正案を承認しました。 ICANN理事会は、ICANN事務総長兼CEOまたはその指名者に対し、 標準付属定款改正プロセスに基づき、 コミュニティが求められる業務を遂行できるように支援を行うように指示しました。
6. 付属定款改定 -CSCの構成およびレビュー、ならびにCSCチャーター
ICANN理事会は、ICANN付属定款第25条第25.2項に基づき、 パブリックコメントのために掲載された第17条の改正案を承認しました。 ICANN理事会はICANN事務総長兼CEOまたはその指名者に対し、 標準付属定款改正プロセスに基づきコミュニティが所定の業務を遂行するための支援を行うよう指示しました。 また、ICANN理事会はCSC(顧客常設委員会)チャーターの更新案を承認しました。 ただし、更新されたチャーターが付属定款第17条の改正案がエンパワードコミュニティのプロセスを通じて承認された場合のみ発効するものであることに留意します。 また、ICANN理事会はICANN事務総長兼CEOまたはその指名者に対し、 CSCが更新されたチャーター検証を運用するための支援を行うように指示しました。
7. インターネットガバナンスフォーラム(IGF)への一時拠出
ICANN理事会は、 事務総長兼CEOまたはその指名者が当該寄付に関する条件を事務総長兼CEOが妥当と認めることを条件として、 2026会計年度においてIGFに対して1回限りの100万米ドルの寄付を行うことを承認しました。 また、本決議に含まれる特定の項目は、 ICANN付属定款第3条第3.5(b)項に基づき、 事務総長兼CEOが当該機密情報の公開が可能であると判断するまでの間、 交渉目的のために非公開とされます。
8. ICANN87の会場開催地の契約
ICANN理事会は、 事務総長兼CEOまたはその指名者に対して以下の権限を付与しました。
- 2026年10月に開催予定のICANN87の開催地をインドネシアのバリに変更するために必要なあらゆる措置を講じること
- インドネシア・バリにおけるICANN87の会場・ホテルに関する契約を締結し、その履行に必要な総額[機密交渉情報]を上限とする経費を支出すること
また、ICANN理事会はオマーンのマスカットにおける現地ホストとしてマスカットでの会議実現を支援していた各社・各組織に対し謝意を表すとともに、 オマーンでのICANN公開会議を開催するための双方にとって受け入れ可能な日程を、 速やかに提示するように要請ししています。 そして、この本決議に含まれる特定の項目は、 ICANN付属定款第3条第3.5(b)項に基づき、 事務総長兼CEOまたはその指名者が当該機密情報の開示が可能であると判断するまでの間、 機密扱いとします。
9. 新gTLDプログラム2026年ラウンドにおける強化されたオンコールサポートモデルのためのプロフェッショナルサービス契約の延長
ICANN理事会は、事務総長兼CEOまたはその指名者に対し、 新gTLDプログラム2026年ラウンドに必要な強化されたオンコールサポートモデルに関する延長契約を締結し、 その履行のために支払いを行うことを承認しました。 また、本決議に含まれる特定の事項は、 ICANN付属定款第3条第3.5(b)項に基づき、 交渉上の目的から機密扱いとし、 事務総長兼CEOまたはその指名者が当該機密情報の開示が可能であると判断するまでの間、 その状態を維持するものとします。
決議事項の詳しい内容は、以下の原文をご覧ください。
Approved Resolutions | Regular Meeting of the ICANN Board | 3 May 2026
以上

