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    /P▲           ◆ JPNIC News & Views vol.155【臨時号】2004.3.5 ◆
  _/NIC
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◆ News & Views vol.155 です
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2003年2月16日に開催された「IPv6ビジネスサミット2004」。JPNICが協賛した
本イベントのレポートをお届けします。IPv6にご関心のある皆様、必見です!!


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◆ IPv6 いよいよビジネスのスタート地点に 
                           ~ IPv6ビジネスサミット2004レポート
                                      JPNIC IPv6分野担当理事  荒野高志
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2004年2月16日に、日本経済新聞社/IPv6普及・高度化推進協議会/(財)イン
ターネット協会の主催でIPv6ビジネスサミット2004が開催されました。JPNIC 
もこのイベントへの協賛を行い、ならびに筆者(JPNIC IPv6分野担当理事)を
プログラム委員長として送るなど積極的に企画に参加しました。

1月にアナウンス後、5日間で4,000人弱の申込があり、受付を締め切らなけれ
ばならないほどの盛況でした。もともとネットワーク技術者を中心とした議論
の場として発展してきたIPv6サミットを、そろそろビジネス機運の盛り上がり
にあわせて、2003年度からIPv6テクニカルサミットと本ビジネスサミットに分
けたわけですが、この狙いが成功した形であります。JPNIC的にも企画の一翼
を担う組織として大変喜ばしいことだったと考えています。実際、参加者も従
来のインターネット系の20~30代ジーンズ集団とは異なり、40~50代のネクタ
イをきちんと締めた意思決定層がほとんどであったのが象徴的でした。

セッションは午前中がキーノートセッションであり、(財)インターネット協会
理事長の秋草直之氏、NTTコミュニケーションズ(株)代表取締役昭卍垢領詭收・
誠氏に加え、慶應義塾大学 村井純教授が講演を行いました。エグゼクティブ
パネルセッションにおいてはトヨタ自動車(株)常務役員 吉田博昭氏、日本電
気(株)取締役専務 矢野薫氏、松下電工(株)情報機器事業分社昭卍・ 野村淳二氏
などが、次々にIPv6のビジネス展開やその意義について語りました。「IPv6の
日本のリードを諸外国にひっくり返されないように、様子見ではなく実際に行
動していこう(秋草氏)」、「今年度中にIPv6ベースのサービスを次々に商用
化していきたい(鈴木氏)」等、日本をリードする企業のトップから次々に威
勢のよい言葉が発せられました。

午後は、家電、車、医療、建築・不動産、企業イントラなどの各分野において、
IPv6導入例やその効果などについて、より現実的なレベルの議論が進められま
した。これらの講演に加えて展示会場もIPv6やRFID(*)に興味ある熱心な人々
でにぎわっていました。JPNICも展示会場においてパンフレットやニュースレ
ターの配布を行い、IPv6関連やその他の活動を今までと異なった層の参加者に
伝えることができました。

IPv6も1992年に企画策定が始まってから12年、ここに来てようやくビジネスの
スタートラインに立ったといえるでしょう。これからIPv6を要素とするネット
社会インフラの上に、われわれはさまざまなアプリケーションやソリューショ
ンを構築していかねばなりません。つまり、「これからのインターネットは造
るではなく『創る』ものになる(村井氏)」ということです。

「車への応用は車両側の自律制御だけではなくインフラとの協調制御を通じて、
交通事故死や交通渋滞などの車の負の側面を極小化していく(吉田氏)」、
「照明や空調をビル、あるいはエリア単位で管理していくことにより30%以上
の省エネが図ることができ、環境にもやさしい(野村氏)」、「医療もパラダ
イムが変わり、患者からのアクションがなくても医療機関からのアプローチも
可能(札幌医科大学大学院教授 辰巳治之氏)」。さまざまな分野で可能性は
広がっていきます。

一方、「企業のイントラにおいては、特段のメリットがなくても、5~6年に一
度のシステム更新時には将来のIPv6化に乗り遅れないようにIPv6対応しておく
べきだ((株)電通国際情報サービス主幹研究員 熊谷誠治氏)」という意見も
ありました。システム更新時にそれほど高いコストを払わずともIPv6機能も導
入しておけるのなら、これをことさらに拒否する理由はないということです。

今まで、IPv4ネットワークは世界中のコンピュータをオープンでシームレスに
接続していくことにより、新しいアプリケーションを生み、新しい仕事や生活
のスタイルを創造してきました。IPネットワークにつながるものが増えればそ
れに応じてメリットやできることも飛躍的に増大し、また同時にコストも下が
りました。1990年代のパソコン通信とインターネットは何が違うのかという不
毛な議論は、インターネットが主流になってしまった今、何の意味も持ちませ
ん。

IPv6の究極のメリットはアドレス数の上限を実昭曽綣茲衒ГΔ海箸砲茲蝓△海・
新創造をコンピュータだけでなく、すべての「もの」に拡張していこうという
ことにあります。さらに社会インフラたるために、単にオープンでシームレス
な環境を提供するだけなく、その環境の上で自由にセキュアな通信路を設定で
きるような仕組みをも用意しました。あとはこの土台の上に何を創るかです。
新しいソリューションやアプリケーションを導入したら、インフラとして最適
なのはIPv6だった、そういう移行シナリオが今後の方向性でしょう。

とはいえ、目標とする導入・利用レベルによっては、さまざまな課題も残され
ています。IPv6へ全面的に移行するのはまだ先であり、それまでは利用されや
すいところに導入されていきます。筆者は2005~6年ぐらいが普及のブレーク
ポイントになると考えています。IPv6がすべての業界のサービスや商品にネッ
トワークという付加価値を与えてくれるとすると、今後、ネットワークをから
めたサービスや商品を提供する各企業はそのブレーク年までに何を準備してお
くべきなのか。これが各企業の、そして日本あるいはアジア地域の一つの勝負
ではないかと考えます。

(*)RFID:Radio Frequency IDentificationの略。
         ICタグを使い、無線で人やモノを識別・管理する仕組み
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