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/P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.364【定期号】2006.6.19 ◆
_/NIC
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◆ サッカー日本代表の小野選手、日本代表公式飲料のアルカリイオンの水や
アミノサプリも日本語JPドメイン名を使っています
小野伸二.jp アルカリイオンの水.jp アミノサプリ.jp
人名や商品名等で登録される日本語JPドメイン名は2年で3倍の12万件に!
株式会社日本レジストリサービス(JPRS) ◆
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◆ News & Views vol.364 です
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この度、2001年より日本語ドメイン名協会(JDNA)が取り組んできた国際化ドメ
イン名の標準化の活動についてまとめた書籍が出版されました。特集では、こ
れまでのJDNAの活動について、JDNA会長でJPNIC理事長の後藤滋樹によるレポー
トをお届けします。
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◆ 目次
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【 1 】特集 「日本語ドメイン名協会(JDNA)の活動の『軌跡』が書籍として刊
行されました」
【 2 】News & Views Column
「母のIT化に見る、情報端末における操作性の重要度」
情報通信研究機構 専門研究員 山森雅文氏
【 3 】インターネット用語1分解説
「sTLDとは」
【 4 】統計資料
1. JPドメイン名
2. IPアドレス
3. 会員数
4. 指定事業者数
【 5 】イベントカレンダー
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【 1 】特集 「日本語ドメイン名協会(JDNA)の活動の『軌跡』が書籍として刊
行されました」
JPNIC 理事長/JDNA 会長 後藤滋樹
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JPNICは5年間にわたり日本語ドメイン名協会(JDNA)の活動を支援してきました。
JDNAは日本語ドメイン名と銘打っていますが、その活動内容は国際化(多言語)
ドメイン名の包括的な国際標準化の実現です。この目標はIETFの活動を通して
数編のRFCとして達成されました。目標を達成したJDNAは、本年で実質的な活
動を停止します。
わが国における国際化ドメイン名の検討は、JPNICのタスクフォース(iDNS-TF)
が1999年5月に結成された時に始まりました。その当時には、既に各国から種々
の国際化ドメインの実現法が提案されていましたから、事態は相当に混乱して
いました。JPNICは机上の検討だけではなく、具体的にソフトウェアを用いて
技術的に比較すべきであると考えて、国際化ドメイン名の評価キット(mDNkit、
ソフトウェア)を開発しました。これが後に国際的に偉力を発揮します。
国際化ドメイン名を使えば自国語でドメイン名を表記することができます。こ
れによって、インターネットの利用者が便利になることは間違いありません。
何といっても自国語には一番慣れています。その一方で、例えば日本語ドメイ
ン名を欧州の利用者は正しく読むことができないでしょう。自国語ドメイン名
には自然な限界があります。従来のASCII文字列のドメイン名と自国語のドメ
イン名を上手に使い分けることが必要です。ただし、いかなる場合でも標準規
格が大切です。言語が異なっていても、国際的に統一された表現法の基本を守
るべきです。
標準化の必要性と重要性はインターネットの関係者ならば全員が賛成します。
しかし具体的な規格を実際に討議し始めますと、お互いの言語に依存する話で
すから、それぞれの国が譲れない事項が出てきます。IETFの場、さらに日本、
韓国、中国、台湾の4カ国のNIC関係者による討議の場となったJET (Joint
Engineering Team)における調整は困難を極めました。この活動の記録は最近
出版された書籍『日本語ドメイン名~インターネット標準策定の「軌跡」』
(*1)に詳述されています。
これまでの日本のインターネットでは、何年も経過した後で振り返って歴史を
書くことが多かったようです。10年くらい経過してから、昔を思い出して記録
を編纂したことが何度もありました。JDNAの特徴の一つは、活動を停止する直
前に詳細な記録を書籍として著したことです。この本は、国際化ドメイン名に
関する活動を単に記録しただけでなく、日本が国際標準化をリードした実例に
おいて、多くの友人が様々な問題で悩み、議論をして、国際的に協力しながら
標準化を達成した経緯を軌跡として保存する資料となっています。
(*1) 『日本語ドメイン名 インターネット標準策定の「軌跡」』
http://インターネット標準策定の軌跡.jp/
ISBN4-8443-2260-5
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【 2 】News & Views Column
「母のIT化に見る、情報端末における操作性の重要度」
情報通信研究機構 専門研究員 山森雅文
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2006年6月5日から9日にかけて千葉・幕張メッセでInterop Tokyo2006が開催さ
れました。私は、IP Communication PavilionにてVoIP/SIP相互接続検証タス
クフォースのデモンストレーション展示の係員として参加しました。本タスク
フォースの活動は、近年急速に普及しているIP電話の通信事業者間における技
術的な相互接続性の確立を目指すものです。このデモンストレーション展示は
昨年に引き続き行ったのですが、昨年度よりも多くの来場者の方にブースに来
て頂き、IP電話の意識の高さが昨年よりも更に高まってきているように感じま
した。その他、会場ではセキュリティに関するブースが多く見られ、やはりセ
キュリティへの関心の高さも感じました。
さて、いきなり話は私の近況になります。最近母からの携帯メールが届くよう
になりました。新たに使いやすい携帯を購入しメールがしやすくなったことも
ありますが、ビデオも使いこなせない母にとっては覚醒的なことだったらしく、
今ではメールを書くことが楽しくてしょうがないみたいです。マルチメディア
テレビのリモコンとなると使えなくなってしまう母が、携帯メールの操作なら
できるというのは、携帯電話の簡単なインタフェースのせいなのか、IP電話の
ようにインターネットを使っていると意識せずに使えるためなのか、いずれに
せよこれまでインターネットを使ってこなかった人にとっても比較的ハードル
が低かったからではないかと思います。情報(情報技術)を利用できる人とでき
ない人との格差の広がりを解決し、インターネットがよりよいものとして発展
していくためには、操作性についてもっと考える必要があると思いました。ち
なみに実家の居間にはビデオチャット用に新たに購入したパソコンはあるので
すが、使いこなしていくのはこれからのようです。
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【 3 】インターネット用語1分解説
「sTLDとは」
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「sponsored Top-Level Domain」(スポンサー付きトップレベルドメイン)の略。
特定の業界・分野内に運用が制限されたトップレベルドメインで、登録ポリシー
等を決定するスポンサー組織が特定の業界・分野内に運用が制限されたトップ
レベルドメインで、当該業界を代表する組織がスポンサー組織として登録ポリ
シー等を決定します。従来、.museum(博物館、美術館等用)、.aero(航空運輸
業界用)、.coop(協同組合用)の3つがありましたが、ICANNでは新たなsTLDの
導入を進めており、10団体から9つのTLD(.asia/.cat/.jobs/.mail/.mobi/
.post/.tel/.travel/.xxx)の応募を受けています。このうち現在までに、
.jobs(人事管理業務関係者用)、.travel(旅行関連業界用)、.mobi(モバイル
関係用)、.cat(カタロニアの言語/文化コミュニティ用)が承認され、ICANNと
の契約が締結されました。また、2006年5月10日のICANN理事会では、.tel(IP
ベースの電話番号用)が承認され、レジストリとICANNとの契約が締結されるこ
とになりました。なお、.xxx(アダルトサイト用)は同ICANN理事会で契約案が
否決されています。
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【 4 】統計資料
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1.JPドメイン名
o 登録ドメイン数(2006年1月~2006年6月)
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日付|JP AD AC CO GO OR NE GR ED LG GEO GA GJ TOTAL
--------------------------------------------------------------------------------
1/1|0 297 3251 283873 839 21071 17317 8948 4394 2534 3816 323182 116602 786124
2/1|0 297 3254 284729 836 21151 17291 8908 4394 2468 3768 328722 116804 792622
3/1|0 298 3271 286231 839 21287 17308 8884 4410 2447 3737 334835 118450 801997
4/1|0 297 3279 288151 835 21467 17306 8868 4454 2318 3686 341368 119580 811609
5/1|0 294 3286 289729 837 21581 17306 8851 4472 2300 3637 347754 120302 820349
6/1|0 294 3290 291141 836 21648 17340 8799 4467 2254 3585 353096 122660 829410
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GA:汎用ドメイン名 ASCII(英数字)
GJ:汎用ドメイン名 日本語
2.IPアドレス
o JPNICからの割り振りとJPNICへの返却ホスト数(2005年12月~2006年5月)
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月 | 割振 | 返却 | 現在の総量
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12 | 444416 | 28672 | 33947934
1 | 184320 | 4096 | 34128158
2 | 970752 | 24576 | 35074334
3 | 638976 | 10240 | 35703070
4 | 661504 | 0 | 36364574
5 | 290816 | 0 | 36655390
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□統計情報に関する詳細は → http://www.nic.ad.jp/ja/stat/
3.会員数 ※2006年6月7日 現在
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会員分類 | 会員数 |
---------------------
S会員 | 3 |
A会員 | 2 |
B会員 | 6 |
C会員 | 6 |
D会員 | 156 |
非営利会員| 14 |
個人推薦 | 39 |
賛助会員 | 40 |
---------------------
合計 | 266 |
---------------------
□会員についての詳細は → http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/
4.指定事業者数 ※2006年6月9日 現在
IPアドレス管理指定事業者数 380
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【 5 】イベントカレンダー
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2006.6.14(水)~15(木) Global IPv6 Summit in Seoul(Seoul, Korea)
2006.6.16(金) 第29回通常総会
(東京、ホテルメトロポリタンエドモント)
第56回臨時理事会
(東京、ホテルメトロポリタンエドモント)
2006.6.23(金) IPアドレス管理指定事業者定例説明会
2006.6.26(月)~30(金) ICANN (Marrakesh, Morocco)
2006.6. APTLD Meeting (場所未定)
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2006.7.7(金) 第10回JPNICオープンポリシーミーティング
(東京、日本教育会館)
2006.7.9(日)~14(金) 66th IETF (Montreal, Canada)
2006.7.13日(木)~14(金) JANOG 18 (東京、パナソニックセンター東京)
2006.7.17(月) AP* Retreat (NUS, Singapore)
2006.7.17(月)~19(水) Global IPv6 Summit in Taipei
(Taipei, Taiwan)
2006.7.17(月)~21(金) 22nd APAN (NUS, Singapore)
2006.7.18(火)~20(木) 8th APNG Camp 2006 (NUS, Singapore)
2006.7.27(木)~8.4(金) SANOG VIII (Karachi, Pakistan)
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2006.9.5(火)~8(金) 22nd APNIC Open Policy Meeting (Taiwan)
2006.9. APTLD Meeting (場所未定)
2006.9. Global IPv6 Summit in Manilla
(Manilla, Philippine)
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わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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JPNIC News & Views vol.364 【定期号】
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