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    /P▲         ◆ JPNIC News & Views vol.494【臨時号】2007.11.7 ◆
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◆ News & Views vol.494 です
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北米地域を中心としたRIRであるARINのミーティングに、JPNIC IP事業部の奥
谷泉が参加してきました。本号では、そのレポートをお届けします。

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◆ ARIN XXミーティングレポート
                                                 JPNIC IP事業部 奥谷泉
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2007年10月17日~19日、米国ニューメキシコ州のアルバカーキーで開催された
ARIN XXについてご紹介します。

年2回開催されるARINミーティングのうち、秋に開催されるミーティングは例
年NANOGとの併催という形をとっています。今回の参加者数はNANOGが452名、
ARINが203名、NANOG・ARIN両ミーティングへの参加者は123名ということで
す。

ミーティング全体としては、IPv4在庫枯渇に向けた課題の検討が中心といった
印象でした。これは在庫枯渇予測時期が今後数年以内とされている今、どこの
RIRコミュニティでも注目されているテーマですが、ARINではIPv4アドレス
マーケットの可能性、経路情報への今後の影響等、一つの分野に閉じずに枯渇
に伴う課題について議論が行われていた点が特徴的です。

■ パネルディスカッション:IPv4アドレスマーケット

5名のパネリストにより、現在はポリシーで禁止しているIPv4アドレスの取り
引きを、枯渇に向けて認めた場合の課題について議論が進められました。

  Paul Vixie (パネルモデレーター)
 John Curran(ARIN Chairman)  Ben Edelman(IT専門の経済学者)
 Tony Li (Cisco)             Steve Ryan(ARIN顧問弁護士)

参加者も含めて多くの人が懸念事項としてあげていたものは、株のように扱わ
れて価格が跳ね上がることと、これまで集約されていたアドレスが複数ブロッ
クに分けて取り引きされると経路情報の増加につながること、の2点です。

経路増加の対策としては、経路を流す組織に対価を支払わせる「routing slot
market」の考えも一案として紹介され、ARINのメーリングリストでは引き続き
議論が行われています。

■ IPv4/IPv6経路情報増加に伴う影響と対策に関する発表

Jason Schiller氏とJohn Scudder氏からそれぞれ、経路増加に伴う問題と現在
検討されている技術について紹介されました。

Schiller氏は、市場で提供されるハードウェアの処理能力は、経路増加に対し
て7年ほど遅れをとっており、IPv6の実装とファイアウォールフィルターによ
り、状況は悪化すると考えられると発表で述べています。一方、参加者から
は、経路の集約も今後進んでいくと考えられ、実際それほど悲観するほどの状
況ではないのではとの指摘もありました。

Scudder氏からは、そのような状況への対策として、経路制御とホスト識別の
機能を分けるLISPや8+8/GSE等、現在IETFで検討されている技術が紹介されま
した。ただし、特に分けた機能のマッピング等、各技術においてまだ課題が多
く残っているということです。

■ アドレスポリシー提案の結果

今回のミーティングでは13件の提案があり、このうち以下の4件が参加者の支
持が得られる結果となりました。

 Policy Proposal 2007-19: IANAからRIRへのAS番号分配ポリシー
 Policy Proposal 2007-21: 契約締結を行った歴史的PIアドレスの割り当て
                           先へのIPv6アドレス割り当て
 Policy Proposal 2007-22: ARIN地域におけるISPへのIPv4アドレス分配期間
                           を他のRIR地域と合わせる提案
 Policy Proposal 2007-25: IPv6ポリシーの文言整備

2007-21以外は実運用の明文化、またはRIR間における運用の統一性につなげる
ものであり、実質的な影響はありません。

2007-21は、現在歴史的PIアドレスとしてIPv4の割り当てを受けている組織
に、ARINから直接分配を受けられるIPv6のPIアドレスの割り当てを認めること
を提案しています。これらの組織は、上位のISPに依存しないIPv6アドレスを
必要とするものの、現状の分配基準を満たすことができないことが、理由とし
てあげられています。

その他ARINコミュニティにおける提案事項は、以下のURLをご覧ください。

 Policy Proposal Archive
 http://www.arin.net/policy/proposals/proposal_archive.html

今回のミーティングで支持が得られた提案は、今後、メーリングリストで大き
な反対がなければ、定義された承認プロセスを経て施行される予定です。

■ JPNICからのポリシー提案

また、JPNICから、IPv4アドレスの在庫枯渇に向けて、IANAのIPv4アドレス在
庫が/8単位で5ブロックを切った時点で、各RIRへ/8を1ブロックずつ分配する
提案を行いました。これは全RIRのミーティングで提案しているものです。

一方、同じくIANA在庫のRIRへの一律分配ではありますが、各RIRへ/8を2ブ
ロックずつ分配する提案がLACNICからも行われているため、両提案をあわせて
議論が行われました。

結果としては、IANAにおけるIPv4アドレス在庫の最後数ブロックを、一律RIR
へ同じサイズで分配する枠組みについては参加者の支持が得られましたが、分
配サイズについては結論が出ていないため、継続議論というステータスになっ
ています。

今後は、IANAから各RIRへの具体的な分配サイズについて、全RIRコミュニティ
に対して提案を行うことになります。また、これとは並行して、APNICにおけ
る最後のアドレスプールをどのように分配するか、その方法について提案を進
める必要があると考えています。詳しくは今後の「IPv4アドレス在庫枯渇関連
レポート」で随時、状況をご確認ください。

■ NRO NC選挙

Sanford George氏の任期満了に伴い、ARIN地域代表となるNRO NCの選挙が行わ
れました。NRO NCは、実質的にはICANN ASOのACとして、グローバルなアドレ
スポリシーをICANNが承認するにあたり、ICANN理事へ助言する役割を担いま
す。候補者5名のうち、UUNETのJason Schiller氏が当選となりました。

■ まとめ

スペースの関係上、全てをご紹介することはできませんでしたが、ポリシー提
案も在庫枯渇に向けた対策としているものが半分以上を占めていました。次回
に向けて継続議論になった提案のうち、IPv4アドレスの分配基準をIANAブロッ
クの在庫数に応じて厳しくしていく提案と、歴史的PIアドレスをPAアドレスと
交換することを認める提案は、特筆すべきものであると考えられます。特に、
前者は他の地域でも提案される可能性があるということですので、動向を注意
深く見守る必要がありそうです。

■ 参考情報

 ARIN XX
  http://www.arin.net/meetings/minutes/ARIN_XX/


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 JPNIC News & Views vol.494 【臨時号】

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