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    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1116【臨時号】2013.9.2 ◆
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◆ News & Views vol.1116 です
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2013年7月28日から8月2日の6日間にわたり、ドイツのベルリンで開催された
第87回IETFミーティングのレポートを、本号より連載でお届けします。

連載の第1弾となる本号では、全体会議報告をお送りします。次号ではIPv6関
連WGのレポートを、以降セキュリティ関連WG、DNS関連WGと、順次報告してい
く予定です。

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◆ 第87回IETF報告 [第1弾] 全体会議報告
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第87回IETF Meetingは2013年7月28日(日)から8月2日(金)の間、ドイツのベル
リンにて開催されました。

夏の欧州は湿度も低く、気温もそれほど高くないのでベルリンはきっと過ご
しやすいはずだと出かけたのですが、IETF meetingの期間中は50年に1度とも
言われる異常気象のため、連日30度以上で35度を超えた日もありました。い
つものベルリンは、暑いのは夏の間のほんの数日ということで、普通の家だ
けでなくレストランもエアコンがありません。また、ホテルにはエアコンが
あるのですが、効きがよくありません。そのため、どこに居ても暑いという
状態でした。蒸し暑くても日本の方がちゃんとエアコンが効くだけましかも
しれない、と帰国して感じました。

さて、ここでは7月31日(水)に開かれた「IETF Operation and Administration
Plenary」と、7月29日(月)の「Technical Plenary」の様子について、感想を
交えて報告します。


◆ IETF Operation and Administration Plenary

31日(水)の「IETF Operation and Administration Plenary」では、今回のス
ポンサーであるDENIC(ドイツのccTLDレジストリ)の挨拶があり、それからス
ポンサーに対して感謝する表彰が行われました。

続いてIETF ChairのJari Arkko氏より、参加者の内訳や新しい取り組みの報
告がありました。今回の参加者は、62の国と地域から1,407人が参加しまし
た。初めての参加者は316人でした。前回のフロリダでは全参加者が1,071人
でしたので、大幅に増加しています。地域ごとの集計では、地元ドイツから
の参加者が多く、米国に続いて2番になりました。それに続いて、中国、日本
という順番でした。ドイツ以外の欧州からの参加者も多かったと思います。

次に、IESG (Internet Engineering Steering Group)メンバーの変更が発表
されました。TSV(転送プロトコル技術)エリアのディレクターに、Spencer 
Dawkins氏が加わりました。それから、IESG note takerにSue Hares氏、
John Leslie氏、Carlos Pignatoro氏が就任しました。

IETF ChairがJari Arkko氏に交代して、いろいろと新しい試みを始めていま
す。その一つとして、最終プロセスステージでのWGの役割を強化することに
ついて話されました。これは、各WGでドキュメントをまとめる最終段階で、
IESGや専門家が協力して問題を解決し、WGでの多くの努力がRFCにつながるも
のにしようという試みです。

もう一つの新たな試みとして、今回のIETF meetingからメンタープログラム
が導入されました。これは、初めての参加者がIETFの流儀や生活を、何度も
参加しているメンターに付いて学ぶことで、円滑にコミュニティに馴染むよ
うにするというものです。多くの参加者がメンターとして登録をし、50組以
上の師弟関係が生まれたそうです。初めての試みで、コーディネーションも
大変だったようでした。

それから、前回のIETFから話題になっていたダイバーシティの問題について
も取り上げられました。IETFの参加者は、ベンダー/オペレーター、いろいろ
な地域からの参加者、ジェンダー、文化など、さまざまな違いがありますが、
IETFをよりスマートに、よりグローバルな組織にしていくための、取り組み
を始めようという話でした。ISOCポリシー/フェロープログラム、新たな地域
でのミーティングの開催、各地域のローカルイベント、ダイバーシティデザ
インチームの組織、メンタープログラムの導入などが、最初の取り組みとし
てすでに始まっています。

また、IETFではrunning codeを重視すると昔から言われてきましたが、これ
に関してもさらに重視していこうということで、IETF87期間中に行われてい
る活動が紹介されました。6LoWPAN Plugtests、Code Sprint for IETF 
tools、IETFネットワークにおけるietf-nat64 SSIDでの実験、XMPPの
Hackfest、Bits-N-BitesイベントでのHOMENETのデモンストレーションといっ
たものが開催されていたようです。

これまで、Chairから報告では、前回のミーティングからのI-D、RFCの発行数
などの発表がありましたが、今回はそれぞれのレポートはWebに資料を置いた
ので、そちらを見てくださいということでした。

次に、IETF Administrative Oversight Committee (IAOC) Chairと、IETF
Administrative Director (IAD)の報告が行われました。IAOC ChiarのBob 
Hinden氏から、7月28日(日)13時からIAOCの報告会が開催され、ビデオアーカ
イブがあることが紹介されました。それから、運営費のサマリーについて報
告がありました。今回は、1,373人が参加費を払っての参加で、これは予算で
の想定より223人多かったそうです。しかし今回、EUの法律により参加費にVAT
(税金)がかかることがわかり、その分が減収となりました。前回のオーラン
ドのまとめとしては、参加者は67名ほど予算での想定より少なかったのです
が、ホスト/スポンサーがたくさん付いたこともあり、若干の黒字となったそ
うです。地域別に見たIETF参加者の移り変わりでは、アジア、オセアニア、
南米、アフリカからの参加者が増えていると報告がありました。これに関連
して、南米でのIETF meetingの開催をIAOCは検討していて、アルゼンチンの
ブエノスアイレスが候補地に挙がっているそうです。

IADのRay Pelletier氏から、Henrik Levkowetz氏に対する表彰がありました。
Levkowetz氏は2010年2月から2013年3月まで、IETFのドキュメントやWGの議事
録などをさかのぼって閲覧できる、Datatrackerのプログラムマネージャーを
していました。また、他にも29のプロジェクトをマネージしていました。 ま
た、スウェーデンのNetnod社が、インターネットエクスチェンジポイント
(IXP)の管理と、DNSのルートサーバ(Iサーバ)やDNS管理への貢献のために表
彰されました。

IETF Trust ChairのChris Griffiths氏からは、権利関連の報告がされまし
た。それに続き、NomCom ChairのAllison Mankin氏より、NomComプロセスの
説明がありました。NomComはIETFの選挙にあたるもので、IAB (Internet 
Architecture Board)、IESGを選ぶプロセスです。

ボランティアとして手を挙げた人たちの中からランダムに何名かが選ばれ、
その人たちがインタビューを行い、投票により決まります。2013年度の
NomComメンバーの1人に、NTTの藤崎智宏氏が選ばれていました。

それから、Jonathan B. Postel Service Awardの発表がありました。今回の
受賞者は、Elizabeth Feinler氏でした。彼女はインターネットの初期に
ARPANET (Advanced Research Projects Agency Network)のNICとして、アド
レスおよびホストネームレジストリの管理を行い、.com、.edu、.gov、.mil、
.org、.netのスキームを作った貢献が認められました。80歳を過ぎているそ
うですが、まだまだお元気そうでした。

次のRecognitionでは、DNSSECに貢献したHugh Daniel氏と、伝説的UNIXシス
テム管理者のEvi Nemeth氏が亡くなったことが報告されました。

次に追加報告として、Katelyn Moriaty氏からDiversity teamの報告がありま
した。ダイバーシティに関しては、マイナーなコミュニティに属する人の数
を増やすことよりもイニシアティブの改善に注目していくこと、コストの問
題や新たなコミュニティからの参加者をどのように取り込んでいくかといっ
た問題があると、話がありました。Diversity teamではこれらの問題に取り
組み、IETFのコミュニティを広げていく試みをしていくそうです。


◆ Technical Plenary

29日(月)「Technical Plenary」では、IAB Chair、IRTF (Internet Research 
Task Force) Chair、RSE (RFC Series Editor) and RSOC (RFC Series 
Oversight Committee) Chairの報告と、「Technical Topic: Opus Codec」の
発表がありました。

はじめにIAB ChiarのRuss Housley氏より、IABメンバーの入れ替えの発表が
ありました。Spencer Dawkins氏の任期が終了し、新たにErik Nordmark氏が
加わりました。それからIABの活動の発表があり、IABではWorkshop on 
Internet Technology Adoption and Transition (ITAT)の開催を、2013年12
月に計画しているそうです。

次にIRTF ChairのLars Eggert氏より、この週のIRTFの活動予定について紹介
がありました。 欧州の研究者が多数参加しているため、いつものIETFに比べ
て活発に活動していたように感じました。続いて、IETF/IRTFがISOCと連携し
て作った、Applied Networking Research Prizeの紹介がありました。今回は
36のノミネートの中から4件が受賞となりました。受賞者は、Gonca Gursun
氏、Te-Yuan Huang氏、Laurent Vanbever氏で、もう1人は次回のIETF meeting
で紹介されるそうです。

それから、RSE and RSOC Chair Reportでは、RFC formatの改訂作業が現在作
業中で、次のIETF meetingでレビューできる予定であると報告がありました。
RSOCメンバーの入れ替えに伴い、これまで貢献したFred Baker氏、Ole 
Jacobsen氏が表彰されました。

Technical Topic: Opus Codecでは、RFC 6716として発行されている
「Definition of the Opus Audio Codec」の紹介がありました。OpusはWeb 
RTCのために作られたコーデックで、リアルタイムかつナローバンドなSpeech
codecとしても、広帯域を利用した高品質なAudio codecとしても使えます。
IETFは一つのコーデックで両方を満足するものが欲しかったとのことで、そ
のため複数の技術をマージして、ハイブリッドなコーデックを作り上げまし
た。このOpusコーデックは、Webブラウザなどいろいろなところで使われ始め
ているそうです。

次回のIETF meetingは、2013年11月3日(日)から11月8日(金)にかけて、カナ
ダのバンクーバーにて開催されます。


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       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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 JPNIC News & Views vol.1116 【臨時号】

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