メインコンテンツへジャンプする

JPNICはインターネットの円滑な運営を支えるための組織です

ロゴ:JPNIC

WHOIS 検索 サイト内検索 WHOISとは? JPNIC WHOIS Gateway
WHOIS検索 サイト内検索
===================================
    __
    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1124【臨時号】2013.9.18 ◆
  _/NIC
===================================
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ News & Views vol.1124 です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本号では、APNIC 36カンファレンスの報告の一つとして「APNIC20周年関連」
の模様をお伝えします。

APNICは、1993年9月にパイロットプロジェクトとしてJPNICのオフィス内に誕
生してから、今年で20年を迎えます。そのため西安で開催されたAPNIC 36で
は、この20周年を記念した特別なセッションがいくつか設けられました。

なおAPNIC 36については、すでにお届けした「全体およびアドレスポリシー
動向」の他に、「技術動向」「RPKIの動向」についても、この後発行する号
で順次ご報告する予定です。

□APNIC 36カンファレンス報告特集
  ○[第1弾] 全体およびアドレスポリシー動向報告 (vol.1123)
    https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2013/vol1123.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ APNIC 36カンファレンス報告 [第2弾] APNIC20周年関連報告
                                   JPNIC インターネット推進部 前村昌紀
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

APNIC 36カンファレンスは、2013年8月20日(火)~30日(金)、中国・西安で開
催されました。APNICが誕生したのは、1993年9月1日、APCCIRN
(Asia-Pacific Coordinating Committee for International Research
Networking)の承認によって、APNICパイロットプロジェクトが開始した時で
す。まさに20年の記念日を迎える直前であったことから、今回は20周年の節
目となるカンファレンスとなりました。

会議全体とアドレスポリシー動向に関しては、既に前号でIP事業部の奥谷か
ら報告がありましたが、本稿では、20周年関連の報告をします。

西安は前漢時代に長安と命名され、以降、隋、唐などの国が首都としました。
2000年以上前から首都として栄え、中国とヨーロッパを結ぶ交易路であった、
シルクロードの中国側の始点とされています。APNICが20年の節目のカンファ
レンスをこのような歴史的な都市、西安で行うことは、人類の歴史の中では
ほんの短い期間である20年を第1歩として、インターネットの未来に向けて歩
みだすという展望を感じさせ、非常に意義深いものだと感じられます。この
点は、私がAPNIC理事会議長として、オープニングセレモニーでご挨拶した中
にも含めました。

20周年の関連のセッションとしては、28日(水)に開催されたレセプション
「APNIC 20th Anniversary Celebrations」と、30日(金)の午前に行われた
「20th Anniversary Plenary」がありました。これ以外にメインホール横の
ホワイエには、ストーリーボードと名づけられた、APNIC20周年の歩みを、1
年ずつまとめた大きなパネルが、会期中ずっと展示されていました。


■APNIC 20th Anniversary Celebrations

APNIC 20th Anniversary Celebrationsでは、冒頭で20周年記念のケーキカッ
トを、現地に全員揃った、8人の理事合同で行いました。パフォーマンスでは、
奥谷の報告にもあった通り、砂絵のパフォーマンスが秀逸でした。砂絵のアー
ティストが、バックライトで照らされた硝子の台に手で砂を落として絵を描
き、それを一部消して次の絵を描くなど、時々刻々と絵が変化していきます。
会場に集まった人々は、スクリーンで、台の上に設置したカメラで撮った、
変化していく絵を見る、という形です。

APNIC20周年の歴史の中から、パイロットプロジェクトの東京(JPNIC内)での
業務開始、第1回APNICミーティングが開催されたバンコク、1998年のオース
トラリアへのオフィス移転などが、砂で描かれました。それに続いて、枯れ
た木と繁った木が現れ、枯れたほうにIPv4、繁ったほうにIPv6と示された後、
APNICの20周年記念ロゴで締められました。


■20th Anniversary Plenary

20th Anniversary Plenaryは、パネルチェアとしてRIPE NCCで長年コミュニ
ケーション関連部門の責任者であるPaul Rendek氏を、パネリストにはAPNIC
コミュニティからは多様なプレイヤーを迎え、JPNICの奥谷もパネリストの1
人でした。

パネルディスカッションに先立って、APNICの20年の歴史を振り返る発表を、
私から行いました。その後、Rendek氏は、「どうやってAPNICに関わるように
なったのか」「なぜ今も関わっているのか」と言った質問で、パネル議論の
口火を切りました。印象的だったのは、APNICが単なるIPアドレスレジストリ
としてではなく、トレーニングや技術情報の提供者として、また、コミュニ
ティの人々が集う場として、高く評価されていることでした。

次に、フロアにいたAPNICの事務局長であるPaul Wilson氏から「リーダーシッ
プというものと、意見を聞くということは相反してしてバランスを取るのが
難しいが」と問いかけがあり、主にコミュニティに対する意見聴取のあり方
や、双方向コミュニケーションのあり方に議論が進みました。その後、リー
ダーシップという言葉が、次世代のリーダー養成にシフトしていき、学生な
どの若い世代をAPNICの場、あるいはいろいろな地域のNOGに引き入れていく
べきといった意見が聞かれました。最後には今後の課題に話題が移り、IPv6、
他のコミュニティとの協調、インターネットガバナンス、五つのRIR間や、
ICANNなどの団体との協調関係などの課題が、パネリストやフロアから指摘さ
れました。

以上のような内容で、パネルチェア、パネリストだけでなく、フロアからも
多岐にわたる建設的意見が多数聞かれ、今後のAPNICのあり方を考える上で、
とても示唆深いものとなりました。

20th Anniversary Plenary のパネルの陣容、内容などは、こちらからご覧に
なれます。

http://conference.apnic.net/36/program#session/61555

                  ◇               ◇              ◇

20年という節目を、歴史的な都市でにぎにぎしく迎えることができて、
APNIC 36カンファレンスは、非常に印象深いものとなりました。理事の1人と
して、パネルで示されたものを始めとした課題に取り組み、APNICが次の節目
を充実した成果の中で迎えられるようにできればと考えています。


     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃     ◆◇◆◇◆   本号のご感想をお聞かせください   ◆◇◆◇◆     ┃
┃良かった                                                          ┃
┃→ http://feedback.nic.ad.jp/1124/23923825ad91746109d090377d81c794┃
┃                                                                  ┃
┃悪かった                                                          ┃
┃→ http://feedback.nic.ad.jp/1124/73b6953a6598800f50e64eface17cb11┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
___________________________________
■■■■■  JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています  ■■■■■
  :::::  会員リスト  ::::: https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/
  :::: 会員専用サイト :::: https://www.nic.ad.jp/member/ (PASSWORD有)
□┓ ━━━  N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□
┗┛          お問い合わせは  jpnic-news@nic.ad.jp  まで          ┗┛
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
===================================
 JPNIC News & Views vol.1124 【臨時号】

 @ 発行  一般社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター
          101-0047 東京都千代田区内神田3-6-2 アーバンネット神田ビル4F
 @ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp
===================================
___________________________________
            本メールを転載・複製・再配布・引用される際には
        https://www.nic.ad.jp/ja/copyright.html をご確認ください
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
登録・削除・変更   https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/
バックナンバー     https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/
___________________________________
■■■■■     News & ViewsはRSS経由でも配信しています!    ■■■■■
::::: https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/index.xml :::::
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

■■◆                          @ Japan Network Information Center
■■◆                                     @  https://www.nic.ad.jp/
■■

Copyright(C), 2013 Japan Network Information Center
      

このページを評価してください

このWebページは役に立ちましたか?
よろしければ回答の理由をご記入ください

それ以外にも、ページの改良点等がございましたら自由にご記入ください。

回答が必要な場合は、お問い合わせ先をご利用ください。

ロゴ:JPNIC

Copyright© 1996-2024 Japan Network Information Center. All Rights Reserved.