メインコンテンツへジャンプする

JPNICはインターネットの円滑な運営を支えるための組織です

ロゴ:JPNIC

WHOIS 検索 サイト内検索 WHOISとは? JPNIC WHOIS Gateway
WHOIS検索 サイト内検索
===================================
    __
    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1285【定期号】2015.3.16 ◆
  _/NIC
===================================
---------- PR --------------------------------------------------------
■□■  セキュアなクラウドなら【鉄道情報システム株式会社】  ■□■
□ 全国の「JRみどりの窓口」の運営実績から得たノウハウを結集した □
■ 『安全・安心』なデータセンターでクラウドサービスをご提供します ■
□    お客様の基幹システムの基盤として是非ご活用ください    □
■□■ http://www.jrs.co.jp/article.php/products_datacenter  ■□■
----------------------------------------------------------------------
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ News & Views vol.1298 です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本号の特集では、2015年3月22日(日)から27日(金)まで米国・ダラスで開催さ
れた、第92回IETFミーティングの全体会議報告をお届けします。第92回IETF
ミーティングについては、本号より連載にてご報告する予定で、次号以降は、
エリア別にワーキンググループ(WG)の動向を中心にご報告していきます。ま
た、インターネット用語1分解説でも、IETF関連用語として「YANG」を取り上
げています。

この第92回IETFミーティングのオンサイトでの報告会も、4月24日(金)に予定
しています。参加登録受付中ですので、以下のURLからお申し込みください。

    IETF報告会(92ndダラス)開催のご案内
    http://www.nic.ad.jp/ja/topics/2015/20150409-02.html

本号のコラムには、NTTコミュニケーションズ株式会社の水口孝則さんに寄稿
いただきました。エンジニアとして第一線でご活躍される水口さんの若手育
成にかける思いが、静やかながらも熱く感じられます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【 1 】特集 「第92回IETF報告 [第1弾] 全体会議報告」
【 2 】News & Views Column
       「経験を伝える大切さ」
        NTTコミュニケーションズ株式会社  水口孝則氏
【 3 】インターネット用語1分解説
       「YANGとは」
【 4 】統計資料
         1. JPドメイン名
         2. IPアドレス
         3. 会員数
         4. 指定事業者数
【 5 】イベントカレンダー


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 1 】特集 「第92回IETF報告 [第1弾] 全体会議報告」
                            青山学院大学 情報メディアセンター 根本貴弘
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第92回IETF Meetingは、2015年3月22日(日)から3月27日(金)の間、米国のダ
ラスにあるフェアモント・ダラスというホテルにて、米グーグル社のホスト
で開催されました。

ダラスは、米国南部のテキサス州にある都市で、会期中は天候にも恵まれ、
昼と夜の寒暖差はあるものの日中は25度を超える日も続き、外は半袖で過ご
せるほどでした。米国と言えば車社会ですが、今回会場となったフェアモン
ト・ダラスがあるダウンタウンは、徒歩圏内にレストランやコンビニ、薬局
等も揃っており、車がなくても比較的過ごしやすかったです。

今回のソーシャルイベントは、ダラスの街並みが一望できるReunion Towerに
て、米グーグル社のホストで開催されました。会場では、IETFロゴの焼き印
が入ったカウボーイハットを、参加者の頭のサイズに合うように調整して配っ
ており、参加者からは好評だったようです。

さて、ここからは3月25日(水)に開かれた「IETF Operation and 
Administration Plenary」と、3月23日(月)の「Technical Plenary」の様子
について、簡単にご報告します。


■ IETF Operation and Administration Plenary

3月25日(水)の「IETF Operation and Administration Plenary」では、はじ
めにウェルカムスピーチが行われ、

・ホストの米グーグル社の挨拶
・IETF Chairからの報告
・IAOC (IETF Administrative Oversight Committee) ChairとIAD (IETF 
  Administrative Director) Chairからの報告
・IETF Trust Chair、Nomcom Chairからの報告
・IETF CodeMatchの報告
・IETF Hackathonの報告
・2015 Jonathan B. Postel Service Awardのノミネート期間の紹介
・次回第93回IETF Meeting開催地の紹介
・IAOCオープンマイク
・IESG (Internet Engineering Steering Group)オープンマイク

という流れで議事が進行しました。

◯IETF Chairレポート

IETF Chairレポートでは、IETF ChairのJari Arkko氏より、参加者の内訳や
新しい取り組みの報告がありました。第92回の現地参加者は、57の国と地域
から1,176人の参加となり、前回の1,080人の参加から96人ほど増加していま
す。また、2014年の同時期に英国ロンドンにて開催された、第89回の参加者
数の1,400人弱と比較すると、200名程度参加者が減ったことがわかります。
新規参加者は全体の15%弱の172人で、今回も新しい参加者層の取り込みは
継続的に進んでいるようです。新規参加者が継続して増える一方で、全体の
参加人数がほぼ横ばいになっている状況です。国別の参加者数は、1位米国、
2位中国、3位日本、4位ドイツとなっており、参加者全体の約半数を米国、約
7割を上位4ヶ国が占める割合となっていました。また、開催国米国の隣国カ
ナダからの参加者数は6位となっていましたが、紹介されたグラフを見る限り
では、日本やドイツとほぼ同じ参加者数であることがわかりました。

また、IETFの会場ネットワークについての新たな試みとして、今回から会場
のワイヤレスネットワークを利用するにあたり認証が必要になったことと、
会場ネットワークのDNS (meeting.ietf.org)にDNSSECが導入されたと報告が
ありました。ワイヤレスネットワークについては、会場のほぼすべてのワイ
ヤレスネットワークに接続する場合に認証が必要となり、これまで会場でよ
く利用されていたSSID「ietf」も対象となっていました。

前回のメールマガジンでも報告しましたが(*1)、IESGが進めている八つのIETF
エリア(応用分野(APP)、インターネット分野(INT)、運用管理分野(OPS)、リ
アルタイム応用・基盤分野(RAI)、ルーティング分野(RTG)、セキュリティ分
野(SEC)、トランスポート分野(TSV)、その他分野(GEN))の再編作業について
は、進捗報告がありました。この再編は今年の夏頃を完了のめどとしており、
現在の決定事項として、応用分野(APP)とリアルタイム応用・基盤分野(RAI)
を統合して、応用・リアルタイム分野(ART)とすることが決定されました。こ
れに伴い、現在応用分野(APP)とリアルタイム応用・基盤分野(RAI)に合わせ
て4名いるエリアディレクターを、一つのエリアにまとめることで3名に減ら
すと報告がありました。また、エリアの再編が完了するまでは、他のエリア
ではエリアディレクターの変更は行わないと報告されました。

(*1) 第91回IETF報告 [第1弾] 全体会議報告
     https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2014/vol1262.html

他の新たな試みとしては、土曜日にIETF開催前のターミナルルームを使用し
て、第1回となるIETF Hackathonが行ったとの報告がされました。IETFでは全
般的に、提案内容が実装可能であるものとみなして議論がされていますが、
まれに実装が考慮されていない提案もあり、それに気づいた参加者から指摘
を受けるというような場面があります。しかし、インターネットの発展形態
とIETFが行っている標準化プロセスは、 David Clark氏が"We reject kings,
presidents and voting. We believe in rough consensus and running code"
と端的に言い表した通り、IETFの肝はrunning codeなのです。そのため、今
回のHackathonのように、running codeの重要性をイベントとしてあらためて
きちんと示していこうとする姿勢は、大事であると感じました。このイベン
トは継続して行う予定で、第2回IETF Hackathonは、第93回IETFの直前の2015
年7月18日(土)から19日(日)の2日にかけて行われるそうで、現在、準備や参
加者を募集していると呼びかけがありました。

◯IAOC・IAD Chairレポート

IAOC・IAD Chairレポートでは、IAOC ChairのChris Griffiths氏およびIADの
Ray Pelletier氏より報告がありました。

今回の会議の収支決済速報では、参加者人数は予測の1,120人より多く、参加
費およびスポンサー費の合計は、130万ドルになったとの報告がありました。
一方で、ハワイで行われた第91回の収支決算最終報告では、参加者人数は予
測を132人下回り、参加費は収入見通しを6万8千ドル下回ったとの報告があり
ました。また、ハワイ会合のスポンサー費は予算案より5万7千ドル下回り、
そのためBits-N-Bitesがキャンセルされたとの報告がありました。なお、ハ
ワイ会合の純利益は、56万5千ドルとなったとのことでした。今回は、IETFの
2014年会計報告もありました。2014年は430万ドルの収入に対して580万ドル
の支出があり、別途ISOCから160万ドルの資金援助があったとのことです。こ
の他に、米シスコ・システムズ社から82万6千ドル分の機材やソフトウェアの
提供等があったとの報告があり、参加者から拍手が起こりました。

また、今回は第91回の段階では決まっていなかった、第93回IETF Meetingの
ホストがCZ.NICとBrocade社に決まり、会場からは大きな拍手が起こりまし
た。一方、IETF史上初となる、南米はアルゼンチン・ブエノスアイレスにて
開催される第95回IETF Meetingのホストは、まだ決まっていないとのことで
した。

最後に、IADのRay Pelletier氏より、謝辞として第92回IETF Meetingのスポ
ンサーとなった各企業やNOCメンバー、Hackathonを開催したメンバーが紹介
されました。ホストおよびWelcome Receptionのスポンサーをした米グーグル
社の他に、回線提供をした米タイム・ワーナー・ケーブル社、そして、今回
のBits-N-Bitesをスポンサーした各社が紹介されました。また、NOCメンバー
の紹介では、日本のWIDE Projectからの参加者として、浅井大史氏が紹介さ
れました。

◯IETF CodeMatch

IETF CodeMatch (*2)とは、IETFで標準化されるプロトコルを実装するコード
を、学生や研究者、民間企業のエンジニア等、さまざまな人々の間で共有す
るためのマーケットプレイスを指し、また、それを作ることを目的として行
われている活動です。今回は、その活動の紹介や、モックアップサイト(*3)
の紹介等が行われました。

(*2) https://codematch.ietf.org/
(*3) http://codematch.inf.ufrgs.br/

◯2015 Jonathan B. Postel Service Award

次回第93回IETF Meetingでは、2015 Jonathan B. Postel Service Awardの発
表があるとのことで、はじめにインターネットの発展に貢献したJonathan B. 
Postelの功績についての紹介と、過去の受賞者の紹介がありました。また、
2015年3月25日(水)から5月15日(金)の期間で、ノミネートを受け付けている
との報告がありました。

◯第93回IETF

次回のIETF Meetingは、2015年7月19日(日)から7月24日(金)にかけて、チェ
コのプラハにて開催されます。CZ.NICのCEOであるOndrej Filip氏より、開催
地となるプラハの魅力について説明がありました。プラハの美しい街並みや
文化の紹介があり、早めに現地入りして観光を楽しんでみてはいかがでしょ
うかと話されていました。また、チェコと言えばビールの個人消費量が世界
一の国でもあり、取りすぎたビールのカロリーは、その美しい街を散策する
ことで消費してくださいとのアドバイスもありました。


■ Technical Plenary

3月23日(月)の「Technical Plenary」では、IAB (Internet Architecture 
Board) Chair、RSE (RFC Series Editor)・RSOC (RFC Series Oversight 
Committee) Chairからの報告、Technical Topicが一つ、IABの主な活動の報
告が二つ、IABオープンマイクという流れで議事進行がされました。

◯IAB Chairレポート

はじめにIAB ChairのRuss Housley氏より、IAB memberの入れ替えについて発
表がありました。Joel Halpern氏、Eliot Lear氏、Xing Li氏の任期が終了
し、新たにRalph Droms氏、Robert Sparks氏、Suzanne Woolf氏が加わりまし
た。Jari Arkko氏、Russ Housley氏、Andrew Sullivan氏、Dave Thaler氏は
継続となります。また、IAB Chairが、Housley氏からSullivan氏に交代する
と発表がありました。

それから、IAB Workshopとして、2015年1月26日(月)から27日(火)の期間に、
スイスのチューリッヒでSEMI (IAB Workshop on Stack Evolution in a 
Middlebox Internet)を開催したと報告がありました。また、2015年6月19日
(金)にドイツのベルリンにて、CARIS (IAB/ISOC Workshop on Coordinating 
Attack Response at Internet Scale)を開催すると発表がありました。

◯Technical Topic

Technical Topicでは、Hannes Tschofenig氏とDave Thaler氏から、"Smart 
Object Architecture"と題した発表がありました。近年増加している、イン
ターネットとの連携を想定したセンサーやスマート家電等、また、それを制
御する携帯端末やネットワークについて具体的な製品例等を交えながら、現
状の関連技術についてまとめた発表がありました。

◯IABの主な活動報告

IABの主な活動報告としては、前述したSEMIの活動報告と、Unicode 7.0の問
題点について報告がありました。Unicode 7.0から新たに追加された、ARABIC 
LETTER BEH WITH HAMZA ABOVE (U+08A1)という文字は、同一の字形を表す
ARABIC LETTER BEH(U+0628)と、ARABIC HAMZA ABOVE (U+0654)を用いた結合
文字列(combining character sequence)と等価の関係になっておらず、利用
者の混乱を生む可能性を指摘されたと報告がありました。

IETFのいくつかのプロトコルでは、Identifierとして用いる文字列は比較一
致の機会を増やすため、文字列の比較を行う際に前処理として、文字列に対
して正規化処理を行います。これにより、異なる文字コードによる入力があっ
た場合でも、等価の関係にある文字は同一の文字として一致させることが可
能となるのですが、このARABIC LETTER BEH WITH HAMZA ABOVE (U+08A1)はそ
のような等価の関係を示す情報を持たないため、Identifierとして使用する
場合、問題が生じると報告がありました。これに対しIETFでは、LUCID 
(Locale-free UniCode Identifiers) BoFを開催し、Identifierとして使用す
るUnicodeテーブルに対して、IETF独自のパッチを当てるか検討を行っていく
と報告がされました。


 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃     ◆◇◆◇◆  本特集のご感想をお聞かせください  ◆◇◆◇◆     ┃
 ┃良かった                                                          ┃
 ┃→ http://feedback.nic.ad.jp/1298/717c7881a38625d1c7401b34b01a2826┃
 ┃                                                                  ┃
 ┃悪かった                                                          ┃
 ┃→ http://feedback.nic.ad.jp/1298/ee00ce0fa051a8e9cb94ee50cd16f089┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 2 】News & Views Column
       「経験を伝える大切さ」
                              NTTコミュニケーションズ株式会社 水口孝則
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

年を重ねるごとに、現場や若手エンジニアとの距離感を感じる今日この頃。
若手の技術者育成が、直近の重要な課題の一つとなっています。

そんな中、若手エンジニアとの会話でふとしたことから「ピア」と「トラン
ジット」の話になりました。本人は分かっているつもりで話をしているので
すが、よくよく聞くと、しっかりとは区別・認識できていないことが分かり
ます。長くインターネットの仕事をしていると、基本であり知っていて当た
り前のことだと思いがちですが、初めてルーティングに触れる人には、「ト
ランジット」「ピア」「カスタマ」の違いは最初の戸惑いなのかもしれませ
ん。

指導役のエンジニアに聞くと、ピアの種類はしっかり教えたと言います。ト
ランジットだけではなくリージョントランジットやパーシャルトランジット、
ピアに関しても、プライベートピアやパブリックピア、さらにバイラテラル
ピアもマルチラテラルピアも教えていると自信ありげに言いました。しかし
あらためて言われると、種類も多く確かに複雑だとあらためて感じました。
昔は、上流がトランジットで顧客がカスタマ、対等接続がピアという簡単な
構成で、そんなに種類はありませんでした。しかし、時代の流れかビジネス
ニーズが多様化し、少しずつ形態が変わりトランジットやピアの種類・手法
が増え、今のようなさまざまな種類の複雑なBGP接続になってしまったので
す。これでは簡単には覚えられないでしょう。教える側としては、すべての
技術を教えたいという親心から、いろいろ詰め込んだのでしょう。しかし、
これを一気に理解するのは大変だと容易に想像ができます。たぶん、教えら
れている方は、なぜそんなに種類があるのか、必要なのかと疑問を覚えなが
ら、必死に理解しようとしても理解し切れていないのでしょう。

昔、大規模ネットワーク(AS)の統合という仕事を拝命し、いろいろな技術と
知恵を絞り1年以上掛けて最小限のコストとユーザー影響でAS統合を実施した
ことがあります。その経験は、今でも自分の技術・自信の源になっており、
後に入社したエンジニアからは、AS統合を実際に経験したかったと何度も言
われたものです。彼は非常に優秀なエンジニアでしたが、頭で理解するだけ
ではなく、自ら経験したかったのだと言っていました。

我々のように長く経験してきた人間は、若手が経験していないこと、できな
いことを経験してきています。この先、自分が経験させてもらった技術・経
験を昔話のようにしっかりと若いエンジニアに伝えていかねば、とあらため
て感じる今日この頃でした……。

■著者略歴

水口 孝則(みずぐち たかのり)

NTTコミュニケーションズ株式会社 技術開発部。1993年に日本電信電話株式
会社入社。1994年にIMnetの構築・保守でこの業界に関わり、1997年から国際
ISP網の構築・運用に従事。Verioとの統合、アジア初のIRRの立ち上げ、DDoS
対策サービスの開発などを主導した。最近は、ネットワークセキュリティ、
SDN/NFVなどの新技術の研究・開発に関わっている。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 3 】インターネット用語1分解説
         「YANGとは」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「YANG」とは「Yet Another Next Generation(さらに別の次世代)」の略で、
ネットワーク機器の管理プロトコル「NETCONF」で使われる、設定項目などの
記述言語です(*1)。同様の役割を持つ記述言語「SMI」の次世代版として
「SMIng (Next Generation Structure of Management Information)(*2)」が
策定されたこともあって、SMIngとは異なる、もう一つの次世代版を意味する
Yet Another(さらにもう一つの)が付けられています。

YANGは、ネットワーク機器の設定項目や状態、手続き呼び出しなどの構造を、
人が解釈しやすい形式で記述することを目的として提案されました。この
YANGを使って記述されたデータを元にして、実際にネットワーク機器の設定
などを行うのが、NETCONFプロトコルであるという関係になります。これは
ちょうど、SMIとSimple Network Management Protocol (SNMP)の関係に相当
します。

また、仕組みの複雑さを避けるために、YANGの利用はNETCONFにおける利用
に特化されています。そしてYANGを使ってネットワーク機器の値や構造を抽
象化したものが「YANGデータモデル」と呼ばれます。

NETCONFは、複数のネットワーク機器を扱うことが想定されており、仮想ルー
タのように管理対象の数が多い場合にも対応できる上に、ネットワーク管理
者が管理の上で扱いやすいセキュアシェル(SSH)を使うことができるという特
徴があります。

YANGとNETCONFの仕組みは、2002年に開かれたInternet Architecture Board
(IAB)主催のワークショップで要件などが議論されて以降(*3)、2003年に設立
されたNETCONF WG(*4)で議論が進むことで具体化されてきました。その後の
2008年にYANGの策定を行うNETMOD WGが設立され(*5)、SMIngに似た書式を使
いつつ、NETCONFに特化した仕組みとして検討されました。YANGの仕様を記述
したRFC6020は、2010年に公開されています。NETMOD WGではアクセス制御リ
スト(ACL)の設定など、YANGによる記述対象を充実させていく活動が進められ
ています。

(*1) "YANG - A Data Modeling Language for the Network Configuration
     Protocol (NETCONF)", October 2010, RFC6020,
     https://tools.ietf.org/html/rfc6020

     - YANGに関わる用語や、データモデルの基本構造、さまざまなタイプの
       項目の記述方法がまとめられている

(*2) "SMIng - Next Generation Structure of Management Information",
     May 2004, RFC3780,
     https://tools.ietf.org/html/rfc3780

     - ネットワーク機器の管理情報をプロトコルとは独立した形式で記述で
       きる言語 SMIng についてまとめたRFC
     - SMIv2からSMIngに至る背景もまとめられている

(*3) "Overview of the 2002 IAB Network Management Workshop", May 2003,
     RFC3535,
     https://tools.ietf.org/html/rfc3535

     - 2002年6月にIAB(Internet Architecture Board)主催で行われたネット
       ワーク管理に関するワークショップの報告
     - ネットワーク管理者とプロトコルの設計を行う人の間の認識共有を図
       り、IETFにおける標準化策定を促進する目的で開かれ、さまざまなプ
       ロトコルについての意見集約が図られた

(*4) Network Configuration (netconf) - Charter, IETF
     https://datatracker.ietf.org/wg/netconf/charter/

(*5) NETCONF Data Modeling Language (netmod) - Charter, IETF
     https://datatracker.ietf.org/wg/netmod/charter/


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 4 】統計資料
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1. JPドメイン名

o 登録ドメイン数(2014年11月~2015年4月)
--------------------------------------------------------------------------------------------
日付|  AD  AC    CO    GO   OR    NE   GR   ED   LG   GEO   GA     GJ     PA   PJ   TOTAL
--------------------------------------------------------------------------------------------
11/1| 261 3532 369620 605 31086 14938 6904 4968 1841 2438 817616 121776  9182 3048 1387815
12/1| 260 3531 369163 603 31116 14808 6848 4972 1841 2429 818346 121287  8649 3139 1386992
 1/1| 259 3525 369071 600 31179 14710 6807 4976 1841 2422 819626 120801  8567 3117 1387501
 2/1| 259 3533 368601 600 31262 14595 6761 4974 1841 2414 821046 120020  8627 3035 1387568
 3/1| 259 3543 369419 601 31430 14543 6745 4997 1841 2411 823925 119353  8725 3033 1390825
 4/1| 260 3543 370671 601 31581 14509 6723 5026 1841 2405 823166 117487  8739 2769 1389321
--------------------------------------------------------------------------------------------

 GA:汎用ドメイン名 ASCII(英数字)
 GJ:汎用ドメイン名 日本語
 PA:都道府県型ドメイン名 ASCII(英数字)
 PJ:都道府県型ドメイン名 日本語


2. IPアドレス

o JPNICからの割り振りとJPNICへの返却ホスト数(2014年10月~2015年3月)
------------------------------------------
  月 |   割振   |   返却   | 現在の総量
------------------------------------------
  10 |     7168 |     4096 |   93034174
  11 |     3072 |        0 |   93037246
  12 |    26624 |    24576 |   93039294
   1 |    40192 |    37888 |   93041598
   2 |     6144 |        0 |   93047742
   3 |     3072 |     4096 |   93046718
------------------------------------------

□統計情報に関する詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/stat/


3. 会員数  ※2015年4月14日 現在

 ---------------------
  会員分類  | 会員数 |
 ---------------------
  S会員     |      3 |
  A会員     |      1 |
  B会員     |      2 |
  C会員     |      2 |
  D会員     |     97 |
  非営利会員|     10 |
  個人推薦  |     33 |
  賛助会員  |     37 |
 ---------------------
  合計      |    185 |
 ---------------------

□会員についての詳細は → https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/


4. 指定事業者数  ※2015年4月14日 現在

   IPアドレス管理指定事業者数           408


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 5 】イベントカレンダー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  2015.4.12(日)~15(水)        ARIN 35 (California, U.S.A.)
  2015.4.17(金)~24(金)        JPNIC技術セミナー(東京、JPNIC会議室)
  2015.4.24(金)                IETF報告会(92ndダラス)
                               (東京、田町グランパークタワー)
 --------------------------------------------------------------------
  2015.5.11(月)~15(金)        RIPE 70 (Amsterdam, The Netherlands)
  2015.5.18(月)~22(金)        LACNIC 23 (Lima, Peru)
  2015.5.24(日)~6.5(金)       Africa Internet Summit (Tunis, Tunisia)
 --------------------------------------------------------------------
  2015.6.1(月)~3(水)          NANOG 64 (California, U.S.A.)
  2015.6.2(火)                 AfNOG 15 (Tunis, Tunisia)
  2015.6.3(水)~5(金)          AFRINIC 22 (Tunis, Tunisia)
  2015.6.16(火)                第28回JPNICオープンポリシーミーティング
                               (東京、JPNIC会議室)
  2015.6.21(日)~25(木)        ICANN 53 
                               (Buenos Aires, Republica Argentina)
  2015.6.25(木)~7.3(金)       JPNIC技術セミナー(東京、JPNIC会議室)


     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
___________________________________
■■■■■  JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています  ■■■■■
  :::::  会員リスト  ::::: https://www.nic.ad.jp/ja/member/list/
  :::: 会員専用サイト :::: https://www.nic.ad.jp/member/ (PASSWORD有)
□┓ ━━━  N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□
┗┛          お問い合わせは  jpnic-news@nic.ad.jp  まで          ┗┛
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
===================================
 JPNIC News & Views vol.1298 【定期号】

 @ 発行  一般社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター
          101-0047 東京都千代田区内神田3-6-2 アーバンネット神田ビル4F
 @ 問い合わせ先  jpnic-news@nic.ad.jp
===================================
___________________________________
            本メールを転載・複製・再配布・引用される際には
        https://www.nic.ad.jp/ja/copyright.html をご確認ください
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
登録・削除・変更   https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/
バックナンバー     https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/
___________________________________
■■■■■     News & ViewsはRSS経由でも配信しています!    ■■■■■
::::: https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/index.xml :::::
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

■■◆                          @ Japan Network Information Center
■■◆                                     @  https://www.nic.ad.jp/
■■

Copyright(C), 2015 Japan Network Information Center
            

このページを評価してください

このWebページは役に立ちましたか?
ページの改良点等がございましたら自由にご記入ください。

このフォームをご利用した場合、ご連絡先の記入がないと、 回答を差し上げられません。 回答が必要な場合は、お問い合わせ先をご利用ください。

ロゴ:JPNIC

Copyright© 1996-2020 Japan Network Information Center. All Rights Reserved.