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【 2 】News & Views Column 「インターネット雑感@夏期休暇中」
                                               IRR企画策定専門家チーム
                                     NTT情報流通プラットフォーム研究所
                                                              外山勝保
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休暇をとってニューヨークへ行きました。ニューヨークでプライベートをのん
びりするのは4年ぶりです。4年の間にこの街は大きく変わりました。ITバブル
の時代から、バブル崩壊・テロ攻撃、そしてテロからの復興。街の活気は4年
前と変わらなく思えるのですが、ITバブルのさなか「とにかくビジネスで稼い
で自分が金持ちになる!」というような自分本位のエネルギーが渦巻く雰囲気
から、「私たちの街ニューヨーク」のような共同体への帰属意識というか愛と
いうか、そんな雰囲気が感じられるような街になっていました。しかし、一方
でセキュリティ・警備に関しては、ますます厳しくなっています。4年前にニュ
ーヨークを訪れた時は、それ以前の最悪期に比べて治安が改善してきていたと
はいえ日本に比べて厳しく感じましたが、現在のニューヨークはそれ以上に厳
しくなっているようです。

インターネットを取り巻く環境も変化しました。ニューヨークの多くのホテル
が高速インターネットアクセスを提供するようになっているだけでなく、ホッ
トスポットも数多く存在し、インターネット接続には事欠かきません。インタ
ーネットがますます必要不可欠なものになり「ユビキタス社会」へと向かって
いる表れでしょう。

一方でネガティブな変化もあります。インターネット全体で、セキュリティ面
がますます悪化しています。スパム、DDoS攻撃は以前から大きな問題でしたが、
最近は正規な企業のふりをしたメールで利用者を騙し、個人情報を詐取するフ
ィッシング(phishing)も問題になっています。根本的にインターネットは悪
意の利用を前提にしておらず、つくりが簡単・煩わしさがないことが爆発的普
及につながりましたが、今や悪意の利用を前提にしなければならなくなってし
まいました。

かつて日本では「水と安全はただ」と言われていました。これはコミュニティ
に参加している人々がコミュニティの安全/秩序維持に対する高い意識を持ち、
間違ったことに対しては相互に注意し、場合によっては悪者にペナルティを科
すことで、安全/秩序維持のコストを直接的なお金ではなく表には見えない形
で負担していたからと考えられます。インターネットも以前はそうであったよ
うに。

インターネットでも、日本の社会でも、もはや悪意を前提に自分で対策をとら
ざるを得ません。また悪意あるものを追跡し捕らえ罰を科すために匿名性をあ
きらめることも多くなってきていると思います。致し方ないと思う反面、寂し
さ・やるせなさも感じています。

ニューヨークの雰囲気が変わったのと同様、もう一度インターネットというコ
ミュニティを自分の属する共同体としてとらえ、使いやすい/住みやすいとこ
ろとなるよう、インターネットを利用する人々の意識が変わっていくことはあ
りえないことでしょうか。もちろん意識の変化だけで問題が解決するようなも
のではないことは十分に分かっているつもりですが、この街の雰囲気の変化を
見ていると、あながち期待できないことではないとも感じています。

4年前と比べて最も大きな変化は、実は、妻の情報収集力です。4年前にはイン
ターネットなんて旦那が仕事で関係しているらしい、ぐらいにしか認識してい
ない素人でした。その後、便利さを知って激しくインターネットを使い込むよ
うになり、今回の旅行では掲示板やら見知らぬ人への直撃質問やら、インター
ネット人脈を駆使して情報を集め、プランを練り上げたのです(妻に感謝)。
幸いニセ情報を掴むことはありませんでしたが、このように人の能力を飛躍的
に高めてくれるインターネットを、安心・安全なものとし続けることが、いか
に重要なことか、改めて身近に感じた休暇でした。

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