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JPNICはインターネットの円滑な運営を支えるための組織です

ロゴ:JPNIC

WHOIS 検索 サイト内検索 WHOISとは? JPNIC WHOIS Gateway
WHOIS検索 サイト内検索
       社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
             2003年度事業報告(案)


■はじめに

  JPNICは2003年度、インターネットの様々な環境、情勢の変化に対応して事
業を推進してきた。
国際的には12月に開催された世界情報社会サミット(WSIS)においてインターネッ
ト資源管理の方法について議論が沸き上がり現在も議論が継続されている。国
内ではIPを利用した電話システムが急速な普及をみせるとともに、増加の一途
を辿るインシデントへの対応をはじめとしてインターネットセキュリティへの
関心が高まっている。JPNICは、このような新たな課題を視野に入れ、既存の
三事業の一層の充実を図った。
  一方当センターの基盤である会員制度にあっても2001年度の制度改正以来、
3カ年度を経過するなか、会員への訪問を行なう等、会員ニーズの変化に的確
に対応するための活動を実行した。2003年度の事業内容に関し、その概要と詳
細を事業ごとに以下の通り報告する。

■ドメイン名事業

 2002年4月のJPドメイン名登録管理業務のJPRS移管後、JPNICのドメイン名事
業は、大きく3つの機能で再構成を図った。(1)ドメイン名に関する情報センター
機能、(2)ドメイン名に関するポリシー調整策定機能、(3)JPドメイン名管理支
援機能、である。2003年度は前年度に引き続きこの枠組みでの機能強化に努めた。
 2003年度は、新規に「ドメイン名紛争とその対応セミナー」および「ドメイ
ン名ポリシー研究会」を企画・開催した。「ドメイン名紛争とその対応セミナー」
は、サイバースクワッティングの事例が数多く報告されている「日本語.com」
の本格運用開始というタイミングもふまえ、ICANN UDRP(統一ドメイン名紛争
処理方針)を含むドメイン名紛争処理の理解を深めるために企画したものであ
る。また、「ドメイン名ポリシー研究会」はgTLDを含むドメイン名の世界的な
ポリシーの議論に日本から参加するための一つの試みとして開始したものである。
 JP-DRP(JPドメイン名紛争処理方針)の申立は、2003年度も7件にとどまり、
JPドメイン名が比較的安定した運用を続けていることを示している。また、JP
ドメイン名レジストリのデータエスクローの管理については、2004年度より新
たな体制にするため、JPRSと共同で次期エスクローエージェントの公募選定を
行い、新体制に向けての準備作業に着手した。

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 [目次]
   1. 情報センター機能
     1.1  ドメイン名に関する情報センター業務
     1.2  ドメイン名に関する調査研究
     1.3  ドメイン名に関する教育・普及
   
   2. ポリシー調整策定機能
     2.1  ICANN等が開催する諸会議への参加
     2.2  ドメイン名に関するポリシーの意見集約・策定・普及
     2.3  インターネットガバナンスに関するポリシーの意見集約・策定・普及
   
   3. JPドメイン名管理支援機能
     3.1  JPドメイン名紛争処理方針(JP-DRP)の運用と関連業務
     3.2  AD.JPドメイン名審査業務
     3.3  JPドメイン名レジストリのデータエスクロー関連業務
     3.4  JPドメイン名の公共性の担保に関する業務
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1. 情報センター機能

   1.1 ドメイン名に関する情報センター業務
      JPNIC Webサイトを通じてドメイン名に関する基本情報、最新情報の提
      供を行った。また、国内外からのドメイン名に関する問い合わせに対し
      て回答対応を行った。

      1.1.1 JPNIC Webサイトによる情報提供
         ・ドメイン名の基礎知識、ドメイン名紛争処理方針(DRP)、国際化
           ドメイン名(IDN)、ドメイン名関連統計など、ドメイン名に関す
           る基本情報提供の充実を図った。
         ・「ドメイン名トピックス」として、ICANN関連のニュース、各gTLD
            関連のニュース、UDRP関連のニュース、IDN関連のニュース、JPド
            メイン名関連のニュースなど、ドメイン名に関する国内外の最新
            情報を、海外発信のものは日本語にて要約し、発信した。(情報
            発信は、Webサイトと合わせて、JPNICメールマガジン トピックス
            号を通じても行われた。)

      1.1.2 ドメイン名に関する国内外からの問い合わせ対応
         ・国内からの問い合わせ対応
           - gTLDおよび各国ccTLDの登録について
           - 国際化ドメイン名(IDN)について
           - ドメイン名紛争処理方針(DRP)について
           - ICANNによるレジストラ認定について  など
         ・国外からの問い合わせ対応
           - JPドメイン名紛争処理方針(JP-DRP)について
           - ICANN構成組織への日本からの参加について  など


   1.2 ドメイン名に関する調査研究
       ドメイン名の各分野に関する動向調査やポリシーに関する研究など、
       情報センター機能の基盤の一部となる調査研究を行った。この中には
       官公庁をはじめとする外部からの調査研究受託業務も含まれる。

       主な調査研究テーマは次のとおり。

       ・全ccTLDの登録状況調査
       ・gTLD、ccTLD、ICANN、APTLDの動向調査
       ・情報公開とプライバシー問題に関する調査研究
       ・企業におけるドメイン名紛争処理方針(DRP)利用に関する調査  など


   1.3 ドメイン名に関する教育・普及
       毎年恒例であるInternet Weekにおけるオープンフォーラムでは、昨年
       度に引き続き海外からgTLDレジストリ担当者を複数招き、日本のユー
       ザーとの直接的な情報交換の場を提供した。また、2003年度は、初め
       て、ドメイン名紛争処理方針(DRP)に関する理解を促進するためのセ
       ミナーを企画・開催した。

      1.3.1 Internet Week 2003 「ドメイン名に関する最新動向」の開催
            開 催 日:2003年12月3日(水)
            場    所:パシフィコ横浜
            参加者数:104名
            内    容:1) ccTLDの概要と動向
                      2) .JPの動向
                      3) 日本語ドメイン名の状況
                      4) WHOISの現状
                      5) ICANNの動向
                      6) UDRP/JP-DRPの動向
                      7) gTLDの動向

      1.3.2 「ドメイン名紛争とその対応セミナー」の開催

        (1) 第1回セミナー
            開 催 日:2003年11月28日(金)
            場    所:JPNIC会議室
            参加者数:25名
            内    容:1) ドメイン名紛争の概要
                      2) UDRP・JP-DRP等の裁定の動向(1)

        (2) 第2回セミナー
            開 催 日:2004年1月30日(金)
            場    所:JPNIC会議室
            参加者数:23名
            内    容:1) テーマ別ドメイン名紛争裁定事例の紹介
                      2) UDRP・JP-DRP等の裁定の動向(2)

        (3) 第3回セミナー
            開 催 日:2004年3月26日(金)
            場    所:JPNIC会議室
            参加者数:9名
            内    容:1) UDRP・JP-DRP等の裁定の動向(3)
                      2) ドメイン名紛争の実例紹介


2. ポリシー調整策定機能

   2.1 ICANN等が開催する諸会議への参加
       ICANNを中心とする世界的なドメイン名管理ルール策定作業への参画の
       一環として、ICANNが開催する諸会議へ参加。各国関係者と情報交換を
       行なうとともに、主な会議記録をJPNIC Webサイトにて日本のコミュニティ
       に提供した。
       また、帰国後、ICANN報告会を通じて会議内容の報告を行い国内関係者
       間における情報共有を図った。

      2.1.1 ICANNモントリオール会議
            期  間:2003年6月22日~26日
            場  所:カナダ・モントリオール
            主な内容(ドメイン名関連):
               - ccNSOの形成について
               - ccNSO立ち上げグループについて
               - スポンサー付きTLDの提案要請(RFP)について

            報告会:第7回 ICANN報告会
             ・開催日:2003年7月22日(火)
             ・場  所:日本教育会館

      2.1.2 ICANNカルタゴ会議
            期  間:2003年10月27日~31日
            場  所:チュニジア・カルタゴ
            主な内容(ドメイン名関連):
               - .infoの請戻猶予期間の承認について
               - .proの第2レベル登録提供の承認について
               - GNSO評議会のドメイン名削除ポリシー提案の採用について
               - 新しいgTLDについて
               - sTLDの提案要請(RFP)の最終版作成について
               - 国際化ドメイン名(IDN)委員会の閉会について

            報告会:第8回 ICANN報告会
             ・開催日:2003年11月26日(火)
             ・場  所:日本教育会館

      2.1.3 ICANNローマ会議
            期  間:2004年3月2日~6日
            場  所:イタリア・ローマ
            主な内容(ドメイン名関連):
               - .netレジストリ契約の満了と次期レジストリオペレータ指
                名の開始手続きについて
               - ウェイトリスティングサービス(WLS)に関するVeriSign社と
                 の交渉について
               - ccNSOの形成について

           報告会:第9回 ICANN報告会
            ・開催日:2004年4月14日(水)
            ・場  所:アークフォーラム アカデミーホール

   2.2 ドメイン名に関するポリシーの意見集約・策定・普及
       ドメイン名に関するポリシーについての意見集約・策定・普及を図る
       ため「ドメイン名ポリシー研究会」を企画、開催した。本研究会では、
       国際化ドメイン名(IDN)、DNS、gTLDなどに関して国際的な議論となっ
       ているものをテーマとしてとりあげ、日本のコミュニティに及ぼす影
       響、日本のコミュニティとしての考え方などを考察した。

      2.2.1 第1回ドメイン名ポリシー研究会
            開 催 日:2003年6月20日(金)
            場    所:JPNIC会議室
            参加者数:18名
            テ ー マ:技術標準化作業が完了したIDNの次の課題:IDN登録に
                      おける「言語」問題
            内    容:1) IDNの「言語」問題とIDN-adminガイドラインについて
                      2) ICANNのIDNにおける役割:契約レジストリのIDN登
                         録のオーソライズについて
                      3) VeriSign-GRSにおけるIDN登録の現状: Character
                         VariantSolutionについて
                      4) JPRSにおけるIDN登録の現状:異体字の扱いとRFC準
                         拠の登録サービスについて
 
      2.2.2 第2回ドメイン名ポリシー研究会
            開 催 日:2003年10月8日(水)
            場    所:JPNIC会議室
            参加者数:20名
            内    容:1) gTLDにおける削除済ドメイン名のための「請戻猶予期間
                         (Redemption Grace Period)」について
                      2) DNSワイルドカードに関する技術的特徴と課題
                      3) VeriSignサイトファインダーに関する現況とアップデート

      2.2.3 第3回ドメイン名ポリシー研究会
            開 催 日:2004年 4月22日(木)
            場    所:JPNIC会議室
            参加者数:16名
            テ ー マ:スポンサー付き新gTLDの申請内容について
            内    容:1) .asia
                      2) .cat
                      3) .jobs
                      4) .mail
                      5) .mobi
                      6) .post
                      7) .tel
                      8) .tel
                      9) .travel
                     10) .xxx

   2.3 インターネットガバナンスに関するポリシーの意見集約・策定・普及
       2003年12月に開催された世界情報社会サミット(WSIS)ジュネーブ会
       議で議論されたインターネットガバナンス問題について、情報共有を
       図るとともに、今後の動向、日本のとり得るポジション等についての
       情報交換を行った。

      2.3.1 世界情報社会サミット(WSIS)におけるインターネットガバナンス
            問題に関する報告会
            開 催 日:2004年1月29日(金)
            場    所:日本教育会館
            参加者数:60名
            内    容:1) WSISジュネーブ会議の全体概要について
                      2) WSISにおけるインターネットガバナンス問題(1)
                      3) WSISにおけるインターネットガバナンス問題(2)


3. JPドメイン名管理支援機能

   3.1 JPドメイン名紛争処理方針(JP-DRP)の運用と関連業務
       JPドメイン名の紛争処理申立件数は、JPドメイン名の登録業務開始以
       来からの不正登録対策により、.com等に比較すると非常に少なく、
       2003年度も7件(8ドメイン名)にとどまった。

       JPNICでは、紛争処理機関である日本知的財産仲裁センター(以下「仲
       裁センター」)並びにJPドメイン名レジストリであるJPRSとの協力の
       もと、JP-DRP申立の各事件のステータス情報の公開や規則改訂に伴う
       JPNIC/JPRS/仲裁センターの三者協議を行ってきた。

       また、JP-DRPのさらなる向上を目指し、DRP検討委員会による各種の検
       討を行なうとともに、担当理事および職員が世界知的所有権機構(WIPO)
       のワークショップに参加し、ICANN UDRP(ICANN統一ドメイン名紛争処
       理方針)に基づく紛争処理で蓄積されたノウハウの獲得に努めた。

      3.1.1 JP-DRPの裁定に基づく各事件のステータス情報の公開
            JP-DRPの各紛争処理事件に関して紛争処理機関(日本知的財産仲
            裁センター)からの裁定結果の通知、並びに、JPドメイン名レジ
            ストリ(JPRS)からの対応結果の通知を受けて、各事件のステー
            タス情報の公開をJPNIC Webサイトにて行った。以下は2003年度
            の申立事件である。

    手続開始日 ドメイン名      手続番号       裁定結果 JPRSの対応
    ----------+---------------+----------------+----+------------
    2003/04/03 MOTORUP.CO.JP  ACIP JP2003-0001 取消 裁定結果実施
    2003/06/04 LASTMINUTE.JP  ACIP JP2003-0003 移転 裁定結果実施
    2003/08/26 IMMUNOCAL.CO.JP ACIP JP2003-0004 取消 裁定結果実施
    2003/09/26 IBM-NET.CO.JP  ACIP JP2003-0005 取消 裁定結果実施
    2003/10/02 G-ZEGNA.CO.JP  ACIP JP2003-0006 移転 裁定結果実施
    2003/10/27 CORIAN.CO.JP  ACIP JP2003-0007 移転 裁定結果実施
               CORIAN.JP
    2003/11/10 GAP.CO.JP    ACIP JP2003-0008 移転 裁定結果実施
    ----------+---------------+----------------+----+------------

      3.1.2 規則改訂に伴うJPNIC/JPRS/仲裁センターの三者協議
            開 催 日:2003年4月8日(火)
            場    所:弁理士会館
            出 席 者:日本知的財産仲裁センター
                      JPRS
                      JPNIC
            内    容:1) 2003年4月1日実施のJPドメイン名登録規則改訂に
                         ついて説明
                        - 移転裁定が出た場合の移転手続きの明確化について
                        - 企業合併時のドメイン名併用期間について
                      2) 2003年に予定しているJPドメイン名登録規則改訂
                         について説明
                        - 仮登録要件の変更について

      3.1.3 DRP検討委員会
            2003年度は、「UDRPの仕組みに関して世界的な改革の動き」に大
            きな進展が見られなかったため、DRP検討委員会は「JP-DRPを取
            り巻く国内の社会的・法制度的状況の変化への対応策」の検討を
            中心に2回開催した。
            ・第1回DRP検討委員会  2003年7月22日(火)
            ・第2回DRP検討委員会  2003年8月 5日(火)

            この検討は具体的には、内閣府の司法制度改革推進本部事務局よ
            り出され
            た「総合的なADRの制度基盤の整備について」に対する意見書を
            作成するという作業につながり、同意見書は、JPNIC理事会の承
            認決議を経た後、JPNICの意見として司法制度改革推進本部に提
            出された。

            JPNICから提出された意見書の骨子は概ね次のとおりである。

            1) ADRの成功例としてのJP-DRP(およびUDRP)の紹介
               ADRの有効活用と社会的な認知度を高めるための方策がとられ
               ることについて基本的に賛成であることを表明した上で、ADR
               の成功例としてJP-DRP(およびUDRP)を紹介する。
            2)「総合的なADRの制度基盤の整備」におけるJPNICのような機関
              の位置付けの明確化の必要性
              同文書では、JP-DRPにおけるJPNICのように、紛争解決に関す
              る規則を制定するのみで実際の紛争解決手続の運用を別の機関
              に任せている機関が想定されておらず、「ADR基本法」におい
              てはこのような機関の位置付けが明確になるよう求める。
            3) 弁護士法72条との関係
               ADR主宰者の資格を弁護士に限る、あるいは、ADR機関の運営
               に弁護士の関与を義務付けるといったことに対しては反対する。
            4) ADR機関の国家認定制度について
               国家認定がなければADRに関する活動を行なうことができないと
               いったことには反対する。

      3.1.4 世界知的所有権機関(WIPO)ドメイン名紛争処理ワークショップ
            への参加
            開 催 日:2003年10月23日(木)~24日(金)
            場    所:世界知的所有権機関(WIPO)本部会議室(スイス・ジュ
                      ネーブ)
            プログラム概要:
                      - セッション1:ICANNとUDRP
                      - セッション2:WIPO仲裁調停センターの役割
                      - セッション3:申立書の提出
                      - セッション4:答弁書の提出
                      - セッション5:パネルの指名
                      - セッション6:パネルによる紛争処理手続き
                      - セッション7:裁定
                      - セッション8:手数料

   3.2 AD.JPドメイン名審査業務
       2003度のAD.JPドメイン名申請時における資格審査業務の内容は以下の
       とおりである。
       ・新規             8件
       ・記載事項変更     3件
       ・移転            33件

   3.3 JPドメイン名レジストリのデータエスクロー関連業務
       2003年度は、前年度構築した体制(JPNICがエスクローエージェントお
       よびエスクロー監査者の二役を担う体制)を継続し、エスクロー関連
       業務を行った。また、2004年度以降、新体制(JPNIC以外の組織がエス
       クローエージェントを担い、JPNICがエスクロー監査者を担う体制)を
       構築するにあたり、JPRSと共同で次期エスクローエージェントの公募
       選定を行い、新体制に向けての準備作業を開始した。

      3.3.1 エスクローエージェントの運用業務と監査業務
          ・レジストリオペレータからエスクローエージェントへの日次
            のデータ送信(レジストリオペレータ(JPRS)の役割)。
          ・レジストリオペレータから送信されたデータの受信、完全性確認、
            およびバックアップ保管(エスクローエージェント(JPNIC)の役割)。
          ・レジストリデータがレジストリオペレータからエスクローエージェ
            ントに正しく転送されたかどうかの確認(エスクロー監査者
            (JPNIC)の役割)。
 
      3.3.2 次期エスクローエージェントの公募選定作業

            2004年1月26日(月):JPドメイン名レジストリのデータエスクロー
                               エージェント業務受託組織の募集開始
                  2月 9日(月):応募検討組織への説明会、提案依頼書の配布
                  2月26日(木):提案書提出期限
                  2月27日(金)~3月24日(水):選定作業(政府当局からのエ
                               ンドースを含む)
                  3月25日(木):エスクローエージェント業務受託組織の決定
                  4月 1日(木):新体制での運用準備開始
                  7月 1日(木):新体制での運用開始(予定)

   3.4 JPドメイン名の公共性の担保に関する業務
       JPドメイン名レジストリの適切な運用に関する確認の一環として、JP
       ドメイン名諮問委員会へ出席した。

      3.4.1 第5回JPドメイン名諮問委員会
            開 催 日:2003年5月21日(火)
            場    所:ホテルグランドパレス
            主な議題:1) 第2期JPドメイン名諮問委員会委員長ならびに副委
                         員長の選任
                      2) インターネットユーザ代表諮問委員の推薦について
                      3) 2003年度JPドメイン名諮問委員会の活動について

      3.4.2 第6回JPドメイン名諮問委員会
            開 催 日:2003年9月18日(木)
            場    所:ホテルグランドパレス
            主な議題:1) 指定事業者制度の下での特定の状況におけるJPド
                         メイン名とその登録者の保護について
                      2) JPドメイン名の登録管理業務における公平性・中
                         立性について

      3.4.3 第7回JPドメイン名諮問委員会
            開 催 日:2003年11月19日(水)
            場    所:ホテルグランドパレス
            主な議題:1) 指定事業者制度の下での特定の状況におけるJPドメ
                         イン名とその登録者の保護について
                      2) JPドメイン名の登録管理業務における公平性・中立
                         性について

      3.4.4 第8回JPドメイン名諮問委員会
            開 催 日:2004年2月10日(火)
            場    所:ホテルグランドパレス
            主な議題:1) 指定事業者制度の下での特定の状況におけるJPド
                         メイン名とその登録者の保護について
                      2) 一般企業代表諮問委員の推薦について


■ IPアドレス事業

 2003年度も2002年度に引き続き、IPアドレス資源に対する需要は順調に増加
した。本年度はIPアドレスの割り振り・割り当て基準に関わる大きなポリシー
変更は行なわれず、結果的に前年度の傾向をそのまま引き継ぐこととなった。

 前年度に行なったIP事業部への人員補充を受け、本年度は事業部職員主導で
いくつかの重要プロジェクトへの着手、既存業務の充実、拡大を行なうことが
できた。主なものとして、新IPレジストリシステムの開発の着手、IP事業料金
体系の見直しの検討、APNICへの審議担当者の派遣による審議基準のすりあわ
せ、指定事業者との個別相談会の実施を始めとするコミュニケーションの充実
が挙げられる。

 調査研究活動としては、IPv6アドレスポリシーの調査・研究の実施、及び
APNICによるIPv6アドレスポリシーガイドライン文書の策定に参加し、今後の
IPv6アドレス本格普及のための基盤整備となる業務を実施した。

 また、情報センター機能の提供活動の一環として、Webメニュー及びドキュ
メント全体の見直しに着手するとともに、APNIC Open Policy Meetingで議論
される点の事前案内や、他RIRでのポリシー議論の動向の紹介を行なった。特
に本年度は、RIRによるNRO設立や、WSIS(国連情報サミット)の開催など、イ
ンターネットガバナンスに関わる議論が沸き起こったことが、IPアドレス事業
の観点からも大きなトピックだった。

------------------------------------------------------------------------
 [目次]
   1. IPアドレス管理業務
   2. レジストリシステム開発
   3. IP事業料金体系見直し
   4. 指定事業者連絡会/説明会等
   5. JPNICオープンポリシーミーティング
   6. APNIC Open Policy Meetingおよび国際調整業務
   7. 調査研究活動
   8. 情報提供
------------------------------------------------------------------------

1. IPアドレス管理業務

   1.1 2003年度はIPアドレス管理業務に直接関わる以下のポリシー及びポリ
       シー運用の変更を実施した。
       ・特殊用途用プロバイダ非依存アドレス割り当てサービスを開始した。
    ・指定事業者に対して、APNICのアドレスプールから直接の割り振りを
         開始した。
       ・AS番号割り当て情報の一部項目(AS-in/AS-out)について、データ
         ベースへの登録を任意化した。

   1.2 現在のJPNICの運用、及びAPNICのポリシー文書にあわせ、「JPNICにお
       けるアドレス空間管理ポリシー」文書を改訂した。

   1.3 申請処理業務実績
       2003年度の主なIPアドレス申請処理業務に関わる実績は下記の通りで
       ある。割り振り件数は2002年度に引き続き減少する一方、割り振りブ
       ロックホスト数が増大した結果、1割り振りあたりの平均ホスト数は、
       前年度比1.76倍(平均ホスト数 : 42,252)となった。
       また、割り当て申請件数のうち、審議を行なった割合は前年度の1.3%
    から0.7%へとさらに減少している。これは指定事業者のアサインメン
       トウィンドウサイズが拡大していることと、コンシューマ系ユーザへ
       の固定アドレス割り当てが一般化したことによる、比較的小さいサイ
       ズの割り当て申請が増加していることの2つが影響しているものと思わ
       れる。

                                      | 2002年度 | 2003年度 |   増減
       -------------------------------+----------+----------+----------
       指定事業者総数                 |       335|       366|        31
           新規契約数                 |        56|        54|        -2
           解約数                     |        17|        23|         6
       -------------------------------+----------+----------+----------
       CIDRブロック割り振り件数       |       192|       127|       -65
           返却件数                   |        10|        20|        10
       -------------------------------+----------+----------+----------
       割り振りCIDRブロックホスト総数 |18,497,536|23,714,048| 5,216,512
         割り振りCIDRブロックホスト数 | 4,610,048| 5,366,016|   755,968
         返却ホスト数                 |    56,320|   149,504|    93,184
       -------------------------------+----------+----------+----------
       割り当て申請件数               |    48,781|    62,318|    13,537
       割り当て審議件数(承認)       |       650|       463|      -187
       -------------------------------+----------+----------+----------
       IPv6割り振り総数               |        46|        53|         7
           割り振り件数               |        19|        10|        -9
           返却件数                   |         0|         1|         1
       -------------------------------+----------+----------+----------
       AS番号割り当て総数             |       462|       526|        64
           割り当て件数               |        80|        64|       -16

       詳細な統計については添付資料を参照。


2. レジストリシステム開発

   2.1 新IPレジストリシステムの開発
       前年度に開発を一旦中止した、新IPレジストリシステムの開発検討を
       再開。現状の業務分析に基づく要求定義を行い、概要設計書とRFPを作
       成し、開発システムベンダーの選定を行なった。これにあわせ、IP事
       業部内の業務手順および登録情報項目の見直しを実施し、基本設計を
       概ね終了した。

   2.2 現IPレジストリシステムにおける認証の強化
       指定事業者に対してID/パスワードを発行し、申請者を認証するシステ
       ムの導入準備を行なった。これにあわせ、関連する文書の改訂を実施
       した。


3. IP事業料金体系見直し
    
    現状のIP事業料金収入は維持料収入と割り当て手数料収入の2つからなっ
    ているが、2001年度以降は割り当て手数料収入に大きく依存した収入体系
    となっていることから、他RIR、NIRとの整合性をとった料金体系とするこ
    とを目的として現行のIP事業料金を見直すこととし、JPNIC案を会員、指
    定事業者に提示し、意見を集約しながら、2004年8月からの実施を目標と
    して検討を行なった。
    

4. 指定事業者連絡会/説明会等

    国内のIPアドレス管理、分配をJPNICと協同で行なうIPアドレス管理指定
    事業者との一層の連携強化を図るため、連絡会をはじめとした各種ミーティ
  ングを開催した。

   4.1 IPアドレス管理指定事業者連絡会
       2003年度は下記日程、内容にて実施した。

       ・2003年4月23日  東京   参加者:64名
         内容:第15回 APNIC Open Policy Meeting の報告と、現行IPv6ポリ
               シーに関する意見交換

      ・2003年7月31日  東京   参加者:71名
     内容:IPv6ポリシーにおける課題の紹介、次期IPレジストリシステ
               ム開発検討状況の報告

      ・2003年10月14日 東京   参加者:56名
               10月15日 大阪    参加者:18名
     内容:第16回 APNIC Open Policy Meeting の報告、次期IPレジスト
               リシステム開発検討状況の報告、現IPレジストリシステムに
               おける認証強化のお知らせ

      ・2003年12月5日 横浜   参加者:68名
         内容:次期IPレジストリシステム開発検討状況の報告、現IPレジス
        トリシステムの認証強化実施のお知らせ、JPNICポリシー文書
               の改訂のお知らせ

    ・2004年2月17日  東京    参加者:65名
               2月18日  大阪    参加者:16名
               2月18日  名古屋  参加者:19名
     内容:IPアドレス事業料金体系の見直しについて

    ・2004年3月22日  東京    参加者:86名
     内容:第17回 APNIC Open Policu Meeting の報告、次期IPレジスト
               リシステム開発検討状況の報告

   4.2 IPアドレス管理指定事業者個別相談会
       2003年度より、IPアドレス事業に関して、指定事業者と個別の相談会
       を新規開催。今年度は4月と10月の2回開催し、延べ16の指定事業者の
       参加があった。

   4.3 IPアドレス管理指定事業者説明会
       新規IPアドレス管理指定事業者向けのIPアドレス管理業務に関する説
       明会を隔月JPNIC会議室で実施。2003年度は7回の開催で、延べ38指定
       事業者、65名の参加があった。


5. JPNICオープンポリシーミーティング

    国内のIPアドレスポリシー議論をオープンに行なうための場として昨年に
    引き続き年2回開催。本年度より、ミーティングの主催を従来のIP検討委
    員会からJPNICへ変更した(ミーティングのチェアは従来通りIPアドレス
    検討委員長)。7月の開催は単独での終日開催とし、12月はインターネッ
    トウィークの1プログラムとして、半日開催とした。

       ・2003年 7月 8日  東京  参加者  : 67名
     ・2003年12月16日  横浜  参加者  :105名


6. APNIC Open Policy Meetingおよび国際調整業務

   6.1 APNIC Open Policy Meeting
       2003年度は8月に韓国、2004年2月にマレーシアにおいてAPNIC Open 
       Policy Meetingが開催された。韓国のミーティングには事業部から4名、
       マレーシアには5名参加し、公式プログラムでのプレゼンテーション、
       議論への積極的な参画を行なった。また、今年から開催されたNIRシス
       テムBoFでは職員がチェアを務めるなど、NIRの一員として多大な貢献
       を行なった。この他、APNIC及び各NIRと、システム連携のためのミー
       ティングや、情報交換を行なった。

       ・第16回 APNIC Open Policy Meeting
      2003年8月19日~8月22日 韓国・ソウル
           参加者:131名

         ・第17回 APNIC Open Policy Meeting
           2004年2月23日~2月27日 マレーシア・クアラルンプール
          参加者:125名

   6.2 RIR、NIRとの連携
       以下の日程でRIR/NIRとの連携活動を実施した。2003年度は2度に渡り
       審議担当者をAPNICへ派遣し、審議基準のすり合わせを行った。また、
       APNIC以外のRIRミーティングへも出席し、各地域のポリシー運用の差
       異及びアドレスポリシーの議論動向の調査、日本の状況の情報提供を
       行なうなど、APNIC地域以外のレジストリコミュニティに対し、日本の
       プレゼンスを向上させることができた。
       
        ・2003年5月~6月 APNIC(Brisbane, オーストラリア)1名
        ・2003年10月     NANOG/ARINミーティング参加(Chicago, 米国)1名
        ・2003年11月     KRNIC来日
        ・2004年1月      KRNIC再来日
        ・2004年1月      RIPEミーティング参加(Amsterdam, オランダ)1名

   6.3 IPv6アドレスポリシーガイド策定
       現行IPv6アドレスポリシーの補完を行なう目的で、IPv6アドレスポリ
       シーガイドライン文書の策定をJPNICより提案した。APNIC Open Policy
       Meeting での文書策定合意を経て、本ガイドライン文書策定のワーキ
       ンググループへ事業部から2名参加し、ドラフト作成を行なった。


7. 調査研究活動

   7.1 IPv6アドレスポリシーの研究
       ISPを経由しないIPv6アドレス割り振りの実現可能性について、ニーズ
       の有無、技術的実現可能性、課題について検討、調査を行なった。

   7.2 IRR研究
       前年度に引き続きIRR実験サービスの提供を行った。また、RIRを頂点
       とした階層化されたミラーリングモデルによるIRRサービスの提供に
       ついて、APNIC Open Policy Meetingにおいて提案活動を実施した。
       また、APNICおよびRIPEとのミラーリングの検討、調整を進めた。


8. 情報提供

   8.1 ドキュメント更新、改訂、新設
    認証機能の強化の準備、プロバイダ非依存アドレス割り当てサービス
       の開始に伴い、現行のほとんどのドキュメントを更新、改訂し、下記
       のドキュメントを新設した。

         ・フォーム
        「特殊用途用プロバイダ非依存アドレス割り当て情報変更申請フォー
         ム」
        「特殊用途用プロバイダ非依存アドレス返却/契約解約フォーム」

        ・ドキュメント
        「暗号化申請ガイド(IPアドレス管理指定事業者用) 」
        「担当者情報登録ガイド」
        「特殊用途用プロバイダ非依存アドレス割り当て/変更/返却申請手続
         きについて」 
        「特殊用途用プロバイダ非依存アドレス割り当てサービス契約申込書」
        「特殊用途用プロバイダ非依存アドレス割り当てサービス契約書」
        「特殊用途用プロバイダ非依存アドレス割り当て申請フォーム」
        「特殊用途用プロバイダ非依存アドレス割り当て契約者情報変更届」

   8.2 統計情報等の提供
       IPアドレスに関する統計情報を毎月更新し、webにて公開。

   8.3 RIRドキュメントの翻訳
       APNICその他RIRが行なったアナウンスから必要なものを適宜翻訳し
    webへの掲載を行なった。主なものは以下の通り。

         ・ポリシー関連
        「"unconnected"ネットワークに対するグローバルユニキャストIPv6
         アドレス空間割り振り」
        「APNIC Whoisデータベースの整理を行なうプロジェクト」
        「各RIRポリシーの概要比較(バージョン2.1)」
        「"IPv6 Guidelines Document Working Group"メンバー募集」

         ・インターネットガバナンス関係
        「Number Resource Organization(NRO)設立に関する提案 - パブリッ
         クコメント募集のためのドラフト」
        「Number Resource Organization(NRO)設立に関するRIR間の契約(案)」
        「RIRからICANNへの公開書簡(案)」
        「Address Supporting Organizationに関するRIR(NROとしての立場か
         ら)とICANN間の協定(案)」
        「Number Resource Organization(NRO)設立に関する覚書」
        「RIRによるNumber Resource Organisation(NRO)設立」
        「WSIS(世界情報社会サミット)総会におけるICANN事務総長
         Paul Twomeyのスピーチ」

         ・その他
        「IPv4アドレス空間について」(IPv4アドレスの利用状況について)
         各RIRのミーティングに関するお知らせ(文書名略)


添付資料      IPアドレスの申請処理件数報告

<< 割り当ての内訳 (インフラネットワーク) >>
---------------------------------------------------------------------------------------------
年/月  | /16  /17  /18  /19  /20  /21  /22  /23  /24  /25  /26  /27  /28  /29  /30  /31  /32
---------------------------------------------------------------------------------------------
2003/04|   0    1    1   14    5   10    6    2   26    2    0    3    4    0    1    0    0
2003/05|   1    2    1    8    4    5   10    4   58    6    3    2    6    2    0    0    0
2003/06|   0    2    2    1    5    6    7   10   28    5    2    4    1    1    0    0    0
2003/07|   0    1    2    5    2    7    7    8  156    0    1    2    1   10    2    0    0
2003/08|   2    2    1    2    5    6    6   13   27    5   10    3    2    1    2    0    0
2003/09|   1    2    0    3    5    6    9   10   29    2    7    5    1    3    0    0    0
2003/10|   2    1    4    4    4    6   18   11   24    4    5    4    3    2    0    0    0
2003/11|   2    0    3    4    2    2    3    8   24    1    3    3    3    9    1    0    0
2003/12|   1    1    2    2    6    5    2    5   22    0    3    1    4    2    0    0    0
2004/01|   3    1    1    3    4    4    5    5   27    4    2    1    2    1    0    0    0
2004/02|   2    1    1    3    1    2    6    4   18    2    2    0    2    0    0    0    0
2004/03|   0    3    2    4    4    3    6    7   28    1    1    1    3    4    2    0    0
---------------------------------------------------------------------------------------------


<< 割り当ての内訳 (ユーザネットワーク) >>
---------------------------------------------------------------------------------------------
年/月  | /16  /17  /18  /19  /20  /21  /22  /23  /24  /25  /26  /27  /28  /29  /30  /31  /32
---------------------------------------------------------------------------------------------
2003/04|   1    0    2    2    0    6    8   10   21   36   67   91  452 5264   60    0    0
2003/04|  (1)  (0)  (2)  (2)  (0)  (5)  (5)  (4)  (5)  (5)  (4) (10)  (9)  (2)  (0)  (0)  (0)
2003/05|   0    0    0    1    1    4    1    9   16   31   84   66  505 6236   68    0    0
2003/05|  (0)  (0)  (0)  (1)  (0)  (4)  (0)  (3)  (5)  (5)  (7)  (6) (22) (17)  (1)  (0)  (0)
2003/06|   0    1    0    0    0    2    5    8   26   23  465  115  497 7528   57    0    3
2003/06|  (0)  (1)  (0)  (0)  (0)  (2)  (3)  (0)  (4)  (1)  (6)  (4)  (1)  (4)  (0)  (0)  (0)
2003/07|   0    1    0    0    0    3    3   10   22   21  460  191  568 8279   42    0    2
2003/07|  (0)  (1)  (0)  (0)  (0)  (2)  (2)  (4)  (5)  (2)  (4)  (7)  (3)  (5)  (0)  (0)  (0)
2003/08|   1    0    1    2    4    2    5    6   21  136   81  101  333 2275   35    0    2
2003/08|  (1)  (0)  (1)  (2)  (4)  (2)  (2)  (4)  (7)  (2)  (4)  (5)  (9)  (8)  (0)  (0)  (0)
2003/09|   1    0    1    0    1    3    7    6   14  107   87   81  373 4618   32    0    4
2003/09|  (1)  (0)  (1)  (0)  (1)  (3)  (5)  (3)  (1)  (2)  (4)  (3) (11)  (1)  (0)  (0)  (0)
2003/10|   1    0    1    1    1    0    4   11   15   22  254  178  594 3593   31    2    3
2003/10|  (1)  (0)  (1)  (1)  (0)  (0)  (3)  (4)  (5)  (1)  (2)  (2)  (5)  (7)  (0)  (0)  (0)
2003/11|   0    0    1    1    2    3    4    4   24   25  315  135  561 3202   31    0    1
2003/11|  (0)  (0)  (1)  (1)  (1)  (3)  (2)  (0)  (7)  (2)  (2)  (4) (10)  (4)  (0)  (0)  (0)
2003/12|   0    0    1    0    1    4    4    7   16   28  227  138  422 2248   22    1    2
2003/12|  (0)  (0)  (1)  (0)  (0)  (4)  (1)  (2)  (0)  (4)  (2)  (4)  (2)  (1)  (0)  (0)  (0)
2004/01|   1    1    0    0    0    2    6    7   25   29  278  198  716 2608   16    1    0
2004/01|  (1)  (1)  (0)  (0)  (0)  (2)  (2)  (2)  (5)  (4)  (2)  (0)  (8)  (1)  (0)  (0)  (0)
2004/02|   0    0    0    0    4    4    9    8   24   48   98  166  574 3175   10    1    7
2004/02|  (0)  (0)  (0)  (0)  (3)  (3)  (3)  (1)  (3)  (5)  (2)  (8) (14) (11)  (0)  (0)  (0)
2004/03|   0    0    1    0    3    4    6    5   23   49  171  277  983 5656   28    1    8
2004/03|  (0)  (0)  (1)  (0)  (3)  (4)  (3)  (1)  (8)  (2)  (2)  (8)  (4)  (5)  (0)  (0)  (0)
---------------------------------------------------------------------------------------------
                                                                         ()内は審議有りの件数


<< CIDRブロックの割り振り/返却ホスト数 >>
------------------------------------------
 年/月 |   割振   |   返却   | 現在の総量 
------------------------------------------
2003/04|   176128 |        0 |   18673664
2003/05|   294912 |        0 |   18968576
2003/06|   249856 |    24576 |   19193856
2003/07|   770048 |    40960 |   19922944
2003/08|  1970432 |     4096 |   21889280
2003/09|   122880 |     4096 |   22008064
2003/10|   323584 |        0 |   22331648
2003/11|   700416 |        0 |   23032064
2003/12|   262144 |        0 |   23294208
2004/01|   184320 |    12288 |   23466240
2004/02|   143360 |    43008 |   23566592
2004/03|   167936 |    20480 |   23714048
------------------------------------------


<< CIDRブロックの割り振りの内訳 >>
---------------------------------------------------------------
年/月  | /12  /13  /14  /15  /16  /17  /18  /19  /20  /21  /22 
---------------------------------------------------------------
2003/04|   0    0    0    0    1    1    0    4   11    0    0
2003/05|   0    0    0    0    3    0    2    4    8    0    0
2003/06|   0    0    0    0    1    3    1    0   17    0    0
2003/07|   0    1    0    0    2    1    0    3   14    0    0
2003/08|   1    1    0    0    4    0    4    4    9    0    0
2003/09|   0    0    0    0    0    1    2    3    8    0    0
2003/10|   0    0    0    1    1    2    1    2    7    0    0
2003/11|   0    1    0    0    1    1    3    2    3    0    0
2003/12|   0    0    0    1    0    1    3    3    6    0    0
2004/01|   0    0    0    0    1    1    1    3   11    0    0
2004/02|   0    0    0    0    1    0    1    4    7    0    0
2004/03|   0    0    0    0    1    1    2    0    9    0    0
---------------------------------------------------------------


<< APNICからの割り振り/返却ホスト数 >>
------------------------------------------
 年/月 |   割振   |   返却   | 現在の総量 
------------------------------------------
2003/04|        0 |        0 |   21954560
2003/05|        0 |        0 |   21954560
2003/06|        0 |        0 |   21954560
2003/07|   589824 |        0 |   22544384
2003/08|  2097152 |        0 |   24641536
2003/09|   851968 |        0 |   25493504
2003/10|   851968 |        0 |   26345472
2003/11|   786432 |        0 |   27131904
2003/12|   851968 |        0 |   27983872
2004/01|   589824 |        0 |   28573696
2004/02|   655360 |        0 |   29229056
2004/03|   458752 |        0 |   29687808
------------------------------------------


<< 申請処理件数の推移 >>
-------------------------------------------------------------------------
年/月   |  割当  |リナンバ | 返却 | 変更 | 審議 | CIDR Block |   SUBA   
        |        |         |      |      |(承認)| 割振  返却 | 登録 削除
-------------------------------------------------------------------------
2003/04 |   4745 |    1350 | 2691 |  591 |   51 |    9     0 |  324  126
2003/05 |   6028 |    1106 | 3064 |  661 |   66 |    9     0 |   69   15
2003/06 |   8312 |     492 | 2602 |  611 |   25 |   14     4 |   56   84
2003/07 |   9380 |     426 | 3334 |  717 |   36 |   12     4 |  559   89
2003/08 |   2705 |     387 | 2561 |  714 |   38 |   16     1 | 3762   51
2003/09 |   5044 |     374 | 2551 |  833 |   35 |    8     1 |  235   62
2003/10 |   4444 |     359 | 1389 | 1063 |   33 |   14     0 |  209  142
2003/11 |   4123 |     254 | 1854 |  347 |   33 |    7     0 |   52    7
2003/12 |   2919 |     258 | 1513 |  460 |   29 |    6     0 |   80   10
2004/01 |   3715 |     236 | 2447 |  349 |   24 |   14     3 |  182   13
2004/02 |   3930 |     242 | 2425 |  419 |   53 |   11     3 |   79   15
2004/03 |   6973 |     311 | 2227 |  758 |   40 |    7     4 |   55  104
-------------------------------------------------------------------------



<< IPアドレス管理指定事業者数 >>
-------------------------------------------
   年/月  |  契約  |  解約  |  現在の総数 
-------------------------------------------
  2003/04 |     7  |     0  |    342
  2003/05 |     6  |     1  |    347
  2003/06 |     4  |     4  |    347
  2003/07 |     7  |     5  |    349
  2003/08 |     4  |     0  |    353
  2003/09 |     3  |     0  |    356
  2003/10 |     2  |     0  |    358
  2003/11 |     3  |     0  |    361
  2003/12 |     5  |     0  |    366
  2004/01 |     4  |     2  |    368
  2004/02 |     3  |     5  |    366
  2004/03 |     6  |     6  |    366
-------------------------------------------


<< AS番号割り当て状況 >>
----------------------------------------------------------------------
          |APNICから|          |                          | 現在の
    年/月 |の委任   | 割当件数 | 割当済み AS番号          | 総割当件数
----------------------------------------------------------------------
  2003/04 |         |     9    | 23620-23627, 18126(*)    |   471
  2003/05 |         |     5    | 23628-23632              |   476
  2003/06 |   64    |    11    | 23633-23643              |   487
  2003/07 |         |     7    | 23773-23778, 17751       |   494
  2003/08 |         |     3    | 23779-23781              |   497
  2003/09 |         |     3    | 23782-23784              |   500
  2003/10 |         |     6    | 23785-23790              |   506
  2003/11 |         |     3    | 23791-23792, 2513        |   509
  2003/12 |         |     4    | 23793-23796              |   513
  2004/01 |         |     2    | 23797-23798              |   515
  2004/02 |         |     3    | 23799-23801              |   518
  2004/03 |         |     8    | 23802-23809              |   526
----------------------------------------------------------------------
   累計   |  544    |   526    |
----------------------------------------------------------------------
                                   (*) 18126, 17751, 2513 は再割り当て

未割当 AS番号(2004年04月1日時点)
----------------------------------------------------------------------
23810-23836 (27)
----------------------------------------------------------------------

■インターネット基盤事業

------------------------------------------------------------------------
 [目次]
□インターネット基盤整備のための啓発・普及事業

    1. Internet Week 2003の開催
    2. セミナーの開催
    3. 講演会、パブリックフォーラムの開催
    4. ng-tf (Next Generation Task Force)の活動
    5. メールマガジン「JPNIC News & Views」
    6. 会報誌「JPNIC ニュースレター」の発行
    7. 会員専用サイトの設置
    8. 動画配信開始 
    9. 統計に関する公開の充実
   10. インターネットセキュリティの啓発・普及

□インターネット基盤整備のための調査・研究事業

    1. 多言語ドメイン名環境の開発・普及・推進
    2. 技術研究調査のための国際会議参加
    3. DNSサービス活用の動向調査・研究業務
    4. DNSサービスに関する技術開発
    5.インターネットセキュリティの調査、研究
------------------------------------------------------------------------

□インターネット基盤整備のための啓発・普及事業

  インターネットの基盤整備およびインターネットの啓発普及のため、各種の
セミナー開催や情報提供活動を積極的に推進した。
  啓発・普及活動としてはInternet Weekなどのイベントや講演会を開催した
他、インターネットの次世代を担う人材育成のために Next Generation Task
Force を立ち上げて、研究会やBoFなどを開催した。さらにセキュリティ分野
では4回シリーズのJPNIC・JPCERT/CCセキュリティセミナー2003 をJPCERT/CC
と共催した。
  情報提供活動ではメールマガジンやニュースレターの充実に加え、会員専用
サイトを新設してタイムリーな情報発信に努めた。また、Webサイトによる正確
な情報提供を心掛けるとともに、ICANN報告会ではICANNや国際動向を迅速に提
供した。
     

1. Internet Week 2003の開催

    インターネットに関する技術の研究・開発、構築・運用・サービスにかか
    わる方を対象に、関係8団体と協力し、第7回Internet Weekを開催した。
    昨年から引き続き、チュートリアルに関してJPNIC会員優待割引を実施し
    た他、書籍販売や協賛企業の展示なども併設した。
  
       ・ 開催日:2002年12月2日-5日(4日間)
       ・ 会 場:パシフィコ横浜 
       ・ 共 催:IPv6 Technical Summit 2003 実行委員会
                 (財)インターネット協会(IAjapan)、OSDNジャパン(OSDN-J)
                 有限責任中間法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)
                 日本インターネット技術計画委員会(JEPG/IP)
                 (社)日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)、
                 特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)
                 日本UNIXユーザ会(jus)
       ・ 参加者:のべ6000名
       ・ JPNIC主催のメインプログラム
          - DNS DAY
          - ドメイン名に関する国際動向
          - 第5回JPNICオープンポリシーミーティング
          - IP Meeting 2003(JEPG/IPとの共催)
 
2. セミナーの開催

  Internet Week 2003 において有識者、関係者によるセミナーを開催した。

   2.1 IP Meeting 2003 
       ・ 開催日:2003年12月4日
       ・ 会 場:パシフィコ横浜
       ・ 参加者:約320名
       ・ 内 容:
          - 基調講演 「日本のインターネットの発展と JEPG/IP の10年」 
          - 2003年トピックスレポート 
          - ディスカッション 「インターネットにおけるIDとトレーサビリティ」 
          - Message from Jun Murai 

   2.2 DNS DAY
       ・ 開催日:2003年12月2日
       ・ 会 場:パシフィコ横浜
       ・ 参加者:約130名
       ・ 内 容:
          - DNS運用レポート 
          - DNSの実装とその比較 
          - DNSセキュリティ 

3. 講演会、パブリックフォーラムの開催

    インターネットに関する最新情報、ICANNの国際動向等のテーマを中心に、
    JPNIC単独もしくは、外部諸団体との共催で講演会・フォーラムを開催した。

   3.1 第6回ICANN報告会
       ・ 開催日:2003年4月30日
       ・ 会 場:日本教育会館
       ・ 共  催:(財)インターネット協会
       ・ 参加者:約50名
       ・ 内 容:
          - ICANNリオデジャネイロ会議報告 
          - ICANN改革と新構造について
          - ccTLDの最新動向
          - ICANN GAC報告
          - 国際化ドメイン名について

   3.2 第20回総会講演会
       ・ 開催日:2003年6月13日
       ・ 会 場:ホテルメトロポリタンエドモント
       ・ 参加者:約100名
       ・ 内 容:インターネットレジストリの現状 -インターネット番号管理の現在-

   3.3 第7回ICANN報告会
       ・ 開催日:2003年7月22日
       ・ 会 場:日本教育会館
       ・ 共 催:(財)インターネット協会
       ・ 参加者:約50名
       ・ 内 容:
          - ICANNモントリオール会議報告
          - ICANN改革の最新動向
          - ccTLDの最新動向
          - ICANN GAC報告
          - At-Large諮問委員会報告

   3.4 第8回ICANN報告会
       ・ 開催日:2003年11月26日
       ・ 会 場:日本教育会館
       ・ 共  催:(財)インターネット協会
       ・ 参加者:約30名
       ・ 内 容:ICANNカルタゴ会議
          - ccTLD/cc/NSO報告
          - gTLD/GNSO 報告
          - RIRs報告
          - GAC報告
          - ALAC報告
          - ICANN理事退任にあたって

   3.5 第21回総会後講演会
       ・ 開催日:2003年11月27日
       ・ 会  場:アルカディア市ヶ谷
       ・ 参加者:約100名
       ・ 内 容:ENUMトライアルジャパン(ETJP)の活動について
   
   3.6 第22回総会講演会
       ・ 開催日:2004年2月13日
       ・ 会 場:都市センターホテル
       ・ 参加者:約100名
       ・ 内 容:Internet 2004:JPNIC理事長が考える面白いこと

4. ng-tf (Next Generation Task Force)の活動

   今後のインターネット社会における課題を解決することのできる人材を発
   掘・育成していくための組織としてNext Generation Task Force(ng-tf)を
   設置し、
     ・チュートリアルの開催 
     ・国際交流活動(APNG Campなどへの参加)
     ・合宿の開催
     ・メーリングリストの運営 
     ・メールマガジンへの寄稿
   などを行った。チュートリアルには、JPNIC会員の方にも多数ご出席いただいた。

   4.1 第4回APNG Camp への支援プログラム実施
        日    程: 2003年8月24日~25日
        開催場所: プサン(韓国)
        支援人数: 6名

   4.2 研究会の開催
       ・第4回ng-tf研究会
             ・開催日:2003年6月28日
             ・会  場:JPNIC会議室
             ・参加者:16名
             ・内  容: -携帯電話とインターネット
                        -IP電話の現状
                        -ENUMとは

       ・第5回ng-tf研究会
             ・開催日:2003年8月2日 
             ・会  場:JPNIC会議室
             ・参加者:4名
             ・内  容:-IPv6 Deployment

       ・第6回ng-tf研究会
             ・開催日:2003年11月20日 
             ・会  場:JPNIC会議室 
             ・参加者:15名
             ・内  容:-Mobile IPの概要とIPネットワーク技術

       ・第7回ng-tf研究会
             ・開催日:2003年11月29日
             ・会  場:JPNIC会議室 
             ・参加者:14名
             ・内  容:-IPv6モバイル技術の動向について
  
       ・Internet WeekでのBoF開催報告
             「もっとインターネットを楽しむ・面白くする方法を考えるBoF」
             ・開催日:2003年12月3日
             ・会  場:パシフィコ横浜
             ・参加者:約30名
             ・内  容:-JPNIC ng-tf活動紹介
                       -APRICOT 2004へのお誘い
                       -Internet History Museumの活動について
                       -インターネットによるインターネットの促進について
                       -New Internet Technology and Venture Startup in JP

5. メールマガジン「JPNIC News & Views」

    インターネットに関する最新情報およびJPNICの活動報告をタイムリーに
    発信する目的で一般登録者を対象にしたメールマガジンを2001年9月に創
    刊した。2年目の2003年8月には100号を記念してSpecial号を発行。その後
    も順調に配信を続け、臨時号は2002年度の2倍以上の配信数となる。トー
    タル数は2004年3月31日時点で161号に達している。

    定期号:(計12号)
      第 75号(2003年 4月15日) 第 79号(2003年 5月15日) 第 85号(2003年 6月12日)
      第 94号(2003年 7月15日) 第102号(2003年 8月15日) 第108号(2003年 9月12日)
      第117号(2003年10月15日) 第130号(2003年11月14日) 第140号(2003年12月15日)
      第143号(2004年 1月13日) 第150号(2004年 2月13日) 第159号(2004年 3月15日)

    Special号:(2003年8月8日)
      
    臨時号:(計34号)
      第 72号(2003年 4月 4日) 第 78号(2003年 5月13日) 第 82号(2003年 5月28日)
      第 84号(2003年 6月11日) 第 87号(2003年 6月19日) 第 89号(2003年 6月26日)
      第 92号(2003年 7月 7日) 第 97号(2003年 7月31日) 第 99号(2003年 8月 7日)
      第104号(2003年 8月22日) 第105号(2003年 8月29日) 第111号(2003年 9月25日)
      第113号(2003年 9月29日) 第114号(2003年 9月30日) 第120号(2003年10月27日)
      第121号(2003年10月28日) 第122号(2003年10月28日) 第123号(2003年10月29日)
      第124号(2003年10月30日) 第125号(2003年10月31日) 第127号(2003年11月 4日)
      第129号(2003年11月12日) 第131号(2003年11月14日) 第133号(2003年11月19日)
      第135号(2003年11月25日) 第136号(2003年11月28日) 第138号(2003年12月 5日)
      第139号(2003年12月12日) 第145号(2004年 1月21日) 第149号(2004年 2月12日)
      第152号(2004年 2月19日) 第155号(2004年 3月 5日) 第157号(2004年 3月 8日)
      第161号(2004年 3月31日)

    トピックス号:(計44号)
      毎週月曜日配信  

6. 会報誌「JPNIC ニュースレター」の発行

    2003年度は下記の日程でニュースレターを発行した。
        24号:2003年 7月25日、10,000部
        25号:2003年11月25日、10,000部
        26号:2004年 3月25日、 8,500部

    発行部数が減少したのはイベント配布ストック分を大幅削減したため。
    読者層拡大のため、25号を大学図書館、高専図書館へ送付し、その後希望
    する図書館には今後継続的に送付することにした。2003年3月31日時点で
    約250館にのぼる。

7. 会員専用サイトの設置
   
    2003年5月、JPNIC会員の皆様によりわかりやすく情報を発信するための専
    用サイトを設置した。従来メールでのアナウンスだったものをWebにも掲
    載し、会員関連情報、イベント資料・優待情報、など必要かつメリットあ
    る情報をコンパクトにまとめた。
 
8. 動画配信開始 

    JPNICが主催・共催した講演会の模様を収録し、その動画コンテンツを2003
    年8月より会員専用サイトに、9月から一般公開サイトに掲載を始めた。講
    演会の模様と講演資料とを連動させた形に編集し2003年度で12の講演会・
    セミナーの動画コンテンツを配信した。
    会員専用サイト    http://www.nic.ad.jp/member/online/ (パスワード有)
    一般公開用サイト  http://www.nic.ad.jp/ja/materials/movie.html

9. 統計に関する公開の充実
    
    IPアドレス、ドメイン名、JPIRR関連等各種統計情報をWebサイト、JPNIC
    ニュースレター、メールマガジンなど各媒体で発信した。2003年度は新たな
    分野の統計も加え、的確かつ迅速な情報配信につとめた。

10.インターネットセキュリティの啓発・普及

  10.1 RSA Conference 2003 Japanへの後援
    ・開催日:2003年6月3日~4日 
      ・会  場:東京国際フォーラム 
        ・主  催:RSA Conference 2003 Japan実行委員会 

  10.2 第4回電子署名電子認証シンポジウムへの後援 
    ・開催日:2003年7月1日~2日
        ・会  場:弁護士会館 
        ・主  催:電子署名電子認証シンポジウム・タスクフォース(DDTF)

  10.3 JPNIC・JPCERT/CCセキュリティセミナー2003開催

    10.3.1 第1回JPNIC・JPCERT/CCセキュリティセミナー2003
       ・開催日: 2003年7月7日
       ・会  場: 六本木フォーラム
       ・内  容:   
         - 社会インフラとしてのインターネットとセキュリティ課題
             ~ xSPの視点からの総括 ~
         - JPNIC・JPCERT/CC Update: FIRST Conference 報告 
         - xSPのオペレータが知っておくべきセキュリティの基礎知識

    10.3.2 第2回JPNIC・JPCERT/CCセキュリティセミナー2003
       ・開催日: 2003年 9月12日
       ・会  場: 大手町サンケイプラザ
       ・内  容:   
         - 安全なWebアプリ開発の注意点                     
         - JPNIC・JPCERT/CC Update:IETF 報告              
         - 不正侵入を受けないネットワークセキュリティの設計と構築

    10.3.3 第3回JPNIC・JPCERT/CCセキュリティセミナー2003
       ・開催日: 2003年11月5日
       ・会  場: 大手町サンケイプラザ
       ・内  容:   
         - インシデントハンドリングと警察
         - JPNIC・JPCERT/CC Update:JPCERT/CCの定点観測事業について 
         - インシデントレスポンス概論

    10.3.4 第4回JPNIC・JPCERT/CCセキュリティセミナー2003
       ・開催日: 2004年2月4日
       ・会  場: 大手町サンケイプラザ
       ・内  容:   
         - 具体的な復旧方法・復旧の事例紹介     
         - パネルディスカッション「xSPのセキュリティの未来」


□インターネット基盤整備のための調査・研究事業

  技術調査・研究事業としては、主に多言語ドメイン名、ENUM研究グループ、
セキュリティの分野でそれぞれ成果を報告書にまとめた。
  さらにENUMでは第2のフェイズとなり、ENUM Trial Japan(ETJP)を設立して
研究会の実施およびETJP実験用番号とNAPTRリソースレコードの登録を開始した。


1. 多言語ドメイン名環境の開発・普及・推進

   委託研究「多言語ドメイン名のためのサーバ・ソフトウエアの脆弱性に関
   する研究開発」
     通信・放送機構(TAO)の委託研究として、IDN処理機能の参照実装である
     idnkitを対象としたセキュリティテストスイートを開発し、これを用い
     て脆弱性の評価を実施した。検査の結果、脆弱性は検出されず、idnkit
     は安全なライブラリであることを確認した。

2. 技術研究調査のための国際会議参加

   2.1 第57回IETF
       ・開催日: 2003年7月13日-18日
       ・開催地: オーストリア・ウィーン
       ・概  要:
          - レジストリ(CRISP)関連およびセキュリティ(PKI)関連RFC策定
            状況を調査すると共に、認証局の相互運用の技術的要件に関する
            今後の活動についての情報交換を行った。

   2.2 第16回APNICミーティング
       ・開催日: 2003年8月19日-22日
       ・開催地: ソウル・韓国
       ・概  要:
          - 各NIRのレジストリシステムのセキュリティ関連機能に関する
            情報交換と、APNICの認証局に関する個別ミーティングを通じた
            電子証明書の用途、相互認証に関するヒアリングを行った。

   2.3 第46回RIPEミーティング
       ・開催日: 2003年9月1日-5日
       ・開催地: アムステルダム・オランダ
       ・概  要:
          - Database WGにおけるセキュリティ関連機能に関する意見交換を
            行った。レジストリにおける電子署名の利用についてRIPE NCCの
            メンバーの理解を得た。JPNICとRIPE NCCの認証局プロジェクト
            に関するヒアリング/意見交換を行った。

   2.4 第58回IETF
       ・開催日: 2003年11月9日-14日
       ・開催地: ミネアポリス・アメリカ
       ・概  要:
          - セキュリティ(PKI,IPsec)関連RFC策定状況を調査すると共に、
            PKIを利用したプロトコル(長期保存、IPsec用プロファイル)に
            関する意見交換を行った。

    2.5 第59回IETF
       ・開催日: 2004年2月29日-3月4日
       ・開催地: ソウル・韓国
       ・概  要:
          - ENUM Trial JAPANの活動の紹介と意見交換をするとともに、
            ENUM関連RFC策定状況の調査を行った。

3. DNSサービス活用の動向調査・研究業務

   3.1 DNS運用健全化タスクフォースの活動
        2002年5月に、WIDE Project/JPRS/JPNICの共同プロジェクトとして
        「DNS運用健全化タスクフォース」を設立し活動を進めてきた。今年
        度は、正引き(.JPゾーン)に関する調査および情報提供をJPRSが担当
        し、逆引きに関する調査をJPNICが担当した。上記調査結果について
        は、IW2003/DNS DAYにおいて報告を行った。

       第1回(2003年 8月22日)、 第2回(2003年10月29日)

   3.2 講演・外部発表
       ・ 2003年12月  IW2003 DNS DAYでの講演「DNSQC-TF report」

4. DNSサービスに関する技術開発

   4.1「ENUM研究グループ」の活動報告
      ・設立月日:2002年9月2日設立 (2003年3月現在 23会員)
      ・検討内容:ENUMの構築・運用管理に関する技術的課題を中心に検討
      ・活動実績:
        - 第8回研究会・総会開催          (2003年 4月21日)
        - ENUM研究グループ報告書提出     (2003年 5月23日)
        - ENUM研究グループ報告書英訳     (2003年12月 1日)


   4.2「ENUM Trial Japan(ETJP)」の設立と活動報告

      ・設立月日:2003年9月17日設立 (2004年3月現在 43会員)
      ・検討内容:ENUMとその利用に関する技術実験を行い、DNSによる基盤サービス
                  ・通信アプリケーション・通信サービスまでを含めた基本機能と
                  実用性の技術的検証、サービス化に向けた技術的課題の整理と検討
      ・活動実績:
        - 設立総会並びに4回の研究会を開催
            ・設立総会・講演会(2003年 9月17日)
            ・第1回研究会     (2003年10月23日)
            ・第2回研究会     (2003年12月 8日)
            ・第3回研究会     (2004年 1月14日)
            ・第4回研究会     (2004年 3月19日)
        - 活動内容を各所で紹介(JPNIC総会、Internet Week、VoIP推進協議会)
        - ETJP実験用番号の登録とNAPTRリソースレコードの登録を開始
          (2003年10月14日)
        - 新バージョンのETJP実験用番号とNAPTRリソースレコードの登録を開始
          (2004年3月12日)

5. インターネットセキュリティの調査、研究

   IPアドレスの割り振り/割り当て情報の確実性向上が、インターネットに
   おける認証技術の利用と、アドレスに基づくアクセス制御に基盤的な役割
   を持つ可能性について調査を行った。この調査結果を受託研究「IPアドレ
   ス認証局のマネジメントに関する調査研究」の報告書としてまとめた。
  
   ・調査内容
      - 登録情報の保護と申請受け付け業務の安全性
      - RIR(APNIC, RIPE NCC, ARIN)における認証局
      - 認証業務の要件と業務モデル
      - 認証情報の応用


■総務部

1. 総会、理事会、評議委員会の開催

    以下の会議を開催、運営し、一般への傍聴等による公開、及び当センター
    web(http://www.nic.ad.jp/ja/profile/mtg/index.html)において議事録・
    関連資料等の公開を行った。

   1.1 総会
       2003年 6月13日 第20回総会
             11月27日 第21回総会
       2004年 2月13日 第22回総会

   1.2 理事会
       2003年 5月 9日 第40回理事会 
              6月13日 第41回理事会 
             10月16日 第42回理事会
       2004年 1月13日 第43回理事会
              2月13日 第44回理事会
              3月29日 第45回理事会

   1.3 評議委員会
       2003年 4月10日 第12回評議委員会
              7月 3日 第13回評議委員会
              9月11日 第14回評議委員会
             11月13日 第15回評議委員会
              1月15日 第16回評議委員会
       2004年 3月11日 第17回評議委員会


■ JPNIC会員の入退会等に関する報告

   2004年3月末現在の会員数

      団体正会員     217
      賛助会員        45
      推薦個人正会員  40
      ---------------------------
      会員数合計     302

               団体正会員    賛助会員    推薦個人正会員
             入会数 退会数 入会数 退会数 入会数 退会数
-----------------------------------------------------------------------------
2003年 4月      0      7      0      2      0      0
2003年 5月      0      3      0      1      0      0
2003年 6月      0      1      1      0      0      0
2003年 7月      0      2      0      0      0      0
2003年 8月      0      2      0      0      0      0
2003年 9月      0      1      0      0      0      0
2003年10月      0      1      0      0      0      0
2003年11月      0      3      0      0      0      0
2003年12月      0      1      0      0      0      0
2004年 1月      0      0      0      0      0      0
2004年 2月      0      0      0      0      0      0
2004年 3月      0      7      0      2      0      8
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2003年度合計    0     28      1      5      0      8
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                                                                    (以上)
            

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