1994/11/02
資料1-2-2
議題番号: 94-012-S
議題: 「ドメインネームサーバの設定手続きについて」の改正
決議内容: 「ドメインネームサーバの設定手続きについて」 (旧ドキュ
メント名は「ネームサーバの設定手続きについて」) を添付
資料1 の通りに改正する。
付帯決議: 参考文献を JPNIC の ftp サーバに置く
タイプ: 簡易vote
審議開始日: 1994/10/01
承認日: 1994/10/08
担当者: 高田広章 (DNS WG)
添付資料1
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| JPNIC公開文書著作権表示 (Copyright notice of JPNIC open documents) |
| |
| この文書はJPNIC公開文書であり、著作権は日本ネットワークインフォ |
| メーションセンター(JPNIC)が保持しています。JPNIC公開文書は誰でも |
| 送付手数料のみの負担でJPNICから入手できます。また、この著作権 |
| 表示を入れるかぎり、誰でも自由に転載・複製・再配布を行なって構 |
| いません。 |
| 〒113 東京都文京区弥生2-11-16 東京大学大型計算機センター内 |
| 日本ネットワークインフォメーションセンター |
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= ドメインネームサーバの設定手続きについて =
JPNIC DNS 作業グループ
(1994年 10月 1日)
ドメインネームサーバは、インターネットでホスト名から IPアドレスを検索
したり、メイルの配送経路を決定する上で重要な役割を果たしています。ドメ
イン内のネームサーバの設定が終れば、上位ドメインへの登録が必要です。
このドキュメントの有効期限は、1994年 12月 31日までとします。ただし、そ
れまでの間に、内容に変更のないことを保証するものではありません。このド
キュメントの最新版は、info@dns.nic.ad.jp 宛にメイルを出すことで折り返
し送られてきます (内容は空で結構です)。
1. ネームサーバの登録手続き
・ドメイン名を JP 直下のドメイン (AC.JP, AD.JP, CO.JP, GO.JP, OR.JP,
地域型ドメイン) のネームサーバへ登録する申請、および IPネットワークア
ドレスを逆引きネームサーバ (???.???.IN-ADDR.ARPA) へ登録する申請は、
JPNIC登録フォーム (それぞれ、ドメイン情報、ネットワーク情報、およびそ
こから参照されるホストのホスト情報) を作成し、apply@db.nic.ad.jp に送
ることで行ないます。
JPNIC登録フォームの作成方法については、「JPNIC登録フォームの記入方法」
を参照下さい。「JPNIC登録フォームの記入方法」の最新版は、info@db.nic.ad.jp
宛にメイルを出すことで折り返し送られてきます (内容は空で結構です)。
・国内向けネームサーバへは、いずれかの JPNIC会員ネットワークプロジェク
トが接続を承認しているドメイン名および IPネットワークのみを登録します。
ネームサーバに登録されているドメイン名および IPネットワークが、この条
件を満たさなくなった場合には、ネームサーバから削除します。
・海外向けネームサーバへは、使用できる海外への回線を持ついずれかの
JPNIC会員ネットワークプロジェクトが接続を承認しているドメイン名および
IPネットワークのみを登録します。ネームサーバに登録されているドメイン名
および IPネットワークが、この条件を満たさなくなった場合には、ネームサー
バから削除します。ただし、組織で独自に海外への回線を持つ場合は、この限
りではありません。
・JPドメイン名については、国内向けネームサーバを設定せずに、海外向けネー
ムサーバのみを設定することはできません。
・ネームサーバへの実際の登録は、apply@db.nic.ad.jp から JPNICデータベー
ス登録完了の通知が発行されて以降、5 Working Days 以内に行われます。た
だし、一部の IPネットワークアドレスの海外向けネームサーバの登録につい
ては、必要な情報が JPNIC から InterNIC に送られるため、設定までにはも
う少し長い時間がかかる場合があります。
・ネームサーバの設定完了通知は、データベース登録完了通知の他には発行さ
れません。ネームサーバに申請内容が実際に設定されたかどうかは、nslookup
コマンドを使って、primary server を検索することによって確認して下さい。
primary server は以下の通りです。
ドメイン名 国内向け : sh.nic.ad.jp
IPアドレス 国内向け : sh.nic.ad.jp
ドメイン名 海外向け : is.nic.ad.jp
IPアドレス 海外向け : is.nic.ad.jp (以下のリストに含まれるもの)
ns.internic.net (その他)
※ is.nic.ad.jp で海外向けネームサーバの設定がされる IPアドレス
133.0 ~ 133.255
192.50.0 ~ 192.50.255
192.218.0 ~ 192.218.255
192.244.0 ~ 192.244.255
202.11.0 ~ 202.11.255
202.13.0 ~ 202.13.255
202.15.0 ~ 202.19.255
202.23.0 ~ 202.26.255
202.32.0 ~ 202.35.255
202.48.0 ~ 202.48.255
202.248.0 ~ 202.255.255
・ネームサーバの登録手続きや登録申請の処理状況に関する質問は、
query@dns.nic.ad.jp 宛にお送り下さい。
2. ネームサーバ設定にあたっての注意
・国内,海外の両方の情報を検索できるネームサーバ (マージサーバ) の
root.cache (ないしは named.root) は、以下の内容に設定して下さい。
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. 99999999 IN NS sh.nic.ad.jp.
sh.nic.ad.jp. 99999999 IN A 192.41.192.41
. 99999999 IN NS ns.osaka-u.ac.jp.
ns.osaka-u.ac.jp. 99999999 IN A 133.1.192.4
. 99999999 IN NS dns.kyushu-u.ac.jp.
dns.kyushu-u.ac.jp. 99999999 IN A 133.5.1.20
. 99999999 IN NS ns1.iij.ad.jp.
ns1.iij.ad.jp. 99999999 IN A 192.244.176.54
. 99999999 IN NS dns1.spin.ad.jp.
dns1.spin.ad.jp. 99999999 IN A 165.76.68.4
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以前は、マージサーバは、JP および IN-ADDR.ARPA の secondary server に
なる必要がありましたが、上の設定を行うことでその必要はなくなりました。
IN-ADDR.ARPA 情報量が大きくなっており、ネットワークトラフィックを減ら
し、マシンリソースを節約するために、IN-ADDR.ARPA の secondary server
になる設定はやめることをお勧めします。
・国内の情報のみ検索できるネームサーバ (国内のみサーバ) の root.cache
(ないしは named.root) は、以下の内容に設定して下さい。
========================================================================
. 99999999 IN NS ns.nic.ad.jp.
ns.nic.ad.jp. 99999999 IN A 192.41.192.1
. 99999999 IN NS ns.karrn.ad.jp.
ns.karrn.ad.jp. 99999999 IN A 192.50.15.21
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・各ドメインに対して、secondary server があることが原則です。もし、自
ドメイン内に secondary server にすべき適当なマシンがない場合は、接続し
ているネットワークプロジェクトのマシンで引き受けることができる場合があ
ります。接続しているネットワークプロジェクトの技術担当者にご相談下さい。
・JPNIC は、原則的に、依頼された内容そのものに不備がない限り、依頼内容
をそのまま設定します。設定依頼したネームサーバ内のデータの不備によって
メイルが失われた場合は、設定依頼した組織の責任です。ネームサーバの設定
内容に自信がない場合は、接続しているネットワークプロジェクトの技術担当
者にご相談下さい。
・メイル配送上の下流ドメインを持つ場合は、そのドメインのためのネームサー
バも設定する必要があります。設定内容はメイルゲートウェイを指す MX レコー
ドと、SOAレコード、NSレコードのみになります。
・逆引きネームサーバの、ホストフィールドが all 0 に相当するエントリー
に、PTRレコードでネットワークの名称、Aレコードでサブネットマスクを入れ
ると便利です。なるべく、入れるようにしてください。
参考文献
[1] 高田広章, "国内におけるネームサーバの新しい運用方法", IP Meeting
'94 資料集 (ftp://sh.nic.ad.jp/pub/jpnic/dns-tech.ps または dns.txt).
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