1995/09/29
資料3-5
DNS管理グループからの議題
*「ドメインネームサーバの設定手続きについて」の有効期間が切れるため、
以下のように改正する。有効期間以外の改正点は次の通り。
・ネームサーバが最低 2つ必要で、それを守らない場合に InterNIC が申請
を受け付けない旨の記述を追加。
・JPNIC がネームサーバの管理をしている IPアドレスのリスとを更新。
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| メーションセンター(JPNIC)が保持しています。JPNIC公開文書は誰でも |
| 送付手数料のみの負担でJPNICから入手できます。また、この著作権 |
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| いません。 |
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| 日本ネットワークインフォメーションセンター |
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= ドメインネームサーバの設定手続きについて =
JPNIC DNS 作業グループ
(1995年 9月 30日)
ドメインネームサーバは、インターネットでホスト名から IPアドレスを検索
したり、メイルの配送経路を決定する上で重要な役割を果たしています。ドメ
イン内のネームサーバの設定が終れば、上位ドメインへの登録が必要です。
このドキュメントの有効期限は、1995年 12月 31日までとします。ただし、そ
れまでの間に、内容に変更のないことを保証するものではありません。このド
キュメントの最新版は、info@dns.nic.ad.jp 宛にメイルを出すことで折り返
し送られてきます (内容は空で結構です)。
1. ネームサーバの登録手続き
・ドメイン名を JP 直下のドメイン (AC.JP, AD.JP, CO.JP, GO.JP, OR.JP,
地域型ドメイン) のネームサーバへ登録する申請、および IPネットワークア
ドレスを逆引きネームサーバ (???.???.IN-ADDR.ARPA) へ登録する申請は、
JPNIC登録フォーム (それぞれ、ドメイン情報、ネットワーク情報、およびそ
こから参照されるホストのホスト情報) を作成し、apply@db.nic.ad.jp に送
ることで行ないます。
JPNIC登録フォームの作成方法については、「JPNIC登録フォームの記入方法」
を参照下さい。「JPNIC登録フォームの記入方法」の最新版は、info@db.nic.ad.jp
宛にメイルを出すことで折り返し送られてきます (内容は空で結構です)。
・JPNIC が管理するネームサーバへは、いずれかの JPNIC会員ネットワークプ
ロジェクトが接続を承認しているドメイン名および IPネットワークのみを登
録します。ネームサーバに登録されているドメイン名および IPネットワーク
がこの条件を満たさなくなった場合には、ネームサーバから削除します。
・ネームサーバへの実際の登録は、JPNIC が管理するネームサーバについては、
apply@db.nic.ad.jp から JPNICデータベース登録完了の通知が発行された翌
日の早朝に行われます。
下のリスト以外の IPネットワークアドレスのネームサーバの設定については、
必要な情報が JPNIC から InterNIC ないしは APNIC に送られるため、設定ま
でにはもう少し長い時間がかかります。
※ JPNIC がネームサーバの管理をしている IPアドレス
133.0 ~ 133.255
192.50.0 ~ 192.50.255
192.218.0 ~ 192.218.255
192.244.0 ~ 192.244.255
202.11.0 ~ 202.11.255
202.13.0 ~ 202.13.255
202.15.0 ~ 202.19.255
202.23.0 ~ 202.26.255
202.32.0 ~ 202.35.255
202.48.0 ~ 202.48.255
202.226.0 ~ 202.255.255
・ネームサーバの設定完了通知は、データベース登録完了通知の他には発行さ
れません。ネームサーバに申請内容が実際に設定されたかどうかは、nslookup
コマンドを使って、sh.nic.ad.jp [192.41.192.41] を検索することによって
確認して下さい。
・ネームサーバは、原則として最低 2つ必要です (primary server と最低 1
つの secondary server)。InterNIC は、ネームサーバが 1つのみの場合は、
登録申請を却下します。InterNIC へ登録が必要な IPネットワークアドレスに
対しては、必ず、ネームサーバを 2つ以上登録して下さい (JPNIC では、現在、
このチェックを行っておりませんのでご了承下さい)。
・ネームサーバの登録手続きや登録申請の処理状況に関する質問は、
query@dns.nic.ad.jp 宛にお送り下さい。
2. ネームサーバ設定にあたっての注意
・海外に reachable でないネームサーバについては、インターネット標準の
root server を参照することができないため、以下のいずれかの設定が必要と
なります。
(1) 必要なドメインの unauthorized secondary server になるよう設定する。
具体的には、少なくとも、JP 以下のドメインの情報を参照するために JP の、
逆引き情報を参照するために IN-ADDR.ARPA の unauthorized secondary にな
るよう設定することが必要となる。
(2) 必要なドメインの情報を検索できるマシンを forwarders に設定する。た
だし、一般には、forwarders に他組織のマシンを設定することは勧められま
せん (相手組織が許可している場合は除く)。
・ルートサーバの設定ファイル (named.root または named.ca または
root.cache) は、以下のいずれかから入手可能です。
ftp://ftp.nic.ad.jp/pub/internet/rs.internic.net/domain/named.root
ftp://rs.internic.net/domain/named.root
・各ドメインに対して、secondary server があることが原則です。もし、自
ドメイン内に secondary server にすべき適当なマシンがない場合は、接続し
ているネットワークサービスプロバイダのマシンで引き受けることができる場
合があります。接続しているネットワークサービスプロバイダの技術担当者に
ご相談下さい。
・JPNIC は、原則的に、依頼された内容そのものに不備がない限り、依頼内容
をそのまま設定します。設定依頼したネームサーバ内のデータの不備によって
メイルが失われた場合は、設定依頼した組織の責任です。ネームサーバの設定
内容に自信がない場合は、接続しているネットワークサービスプロバイダの技
術担当者にご相談下さい。
・メイル配送上の下流ドメインを持つ場合は、そのドメインのためのネームサー
バも設定する必要があります。設定内容はメイルゲートウェイを指す MX レコー
ドと、SOAレコード、NSレコードのみになります。
・逆引きネームサーバの、ホストフィールドが all 0 に相当するエントリー
に、PTRレコードでネットワークの名称、Aレコードでサブネットマスクを入れ
ると便利です。なるべく、入れるようにしてください。