1998/04/17 運営委員会
資料 3-2
IPアドレス、AS番号割り当て検討部会
□ 活動報告
1998/04/09 10:00-14:00 JPNICにおいて検討部会を開催。
■ 61/8からの割当
APNICからの割当中に61/8の一部が含まれることが確実なため、これにつ
いて検討した。
結論)
業務委任会員自身が61/8の評価を行うことを可能にするために、希望す
る業務委任会員に対して、期間限定の割当を行うことが望ましい。実現に
当たってはAPNICと調整を行う。
■ FAQ作成
現行ドキュメントで考慮されていないため、個別審議となった問題をFAQ
の形で整理することとし、以下の問題について担当者を決めた。
Q1 接続点割当について
Q2 業務委任会員がその業務を他者に委任できるかについて
Q3 トンネルなどを用いた割当について
■ プライベートアドレスの逆引きDNSの登録
教育活動の一環として、解説記事の原稿を鈴木委員に依頼。
■ DNSによる経路情報の認証
draft-bates-bgp4-nlri-orig-verif-00.txtで提案されている、DNSを用い
た経路情報の認証について議論した結果、積極的な情報提供が必要と判断
した。具体的な内容は以下のとおり
・翻訳文をJPNICのサーバ上に置く。(翻訳は石黒氏が既に完了)
・解説記事の原稿を浅羽委員に依頼。
■ Whois database
APNICとJPNICの各 whois databaseが持つ内容に不整合がある件について、
APNICと打ち合わせを行うこととした。
■ 個別審議
アドレス関係 2件。
■ 次年度の体制
□ 1998/04/13 16:00-18:00 APNIC事務所においてAPNICとの打ち合わせを行った。
■ whois databaseの不整合
問題点)
以下のような問題点があることをAPNIC,JPNIC双方で認識した。
・JPNICの業務委任会員による割当分についてAPNICのwhois database上で、
エンドユーザの情報が登録されていないものがある。
・登録されている情報がAPNICとJPNICで食い違っているものがある。
議論)
解決策として以下の二案が検討された
案1) APNIC database上にすべてのエンドユーザ情報を登録し、JPNICへ
のupdate情報は速やかにAPNICへと転送する。
案2) APNIC database上ではJPNICへのポインタを保持する。
案2は拒否された。理由はAPNICとして各メンバーの状況を把握するために
エンドユーザ情報が必須であるため。
案1を採用した場合、database上で公開される情報とプライバシーの問題
について議論されたが、APNICとしては現時点でこれに関してアクションを
とる意思は感じられなかった。
結論)
当面は案1)を採用する。理由はこれに基づいたdatabaseの登録作業を行
わない限り、APNICからの割当が停止される可能性があるため。なお、プ
ラ イバシー問題に関してはJPNICとしての見解をまとめ、これをもとに
APNIC等 に働きかけていく必要があると考える。
■ 61/8の試験割当
IPアドレスに関する業務委任会員は100を超している。希望会員全てに
61/8から割当を行う場合、かなり大きな空間が必要となるため JPNICから
APNICに対して文書による提案を行うこととなった。
以上