運営委員会資料 1999年12月22日
資料 3-2
IPアドレスAS番号割り当て検討部会
[部会開催]
11月25日(木) ip-doc
11月25日(木) ip-cont(弁護士さんとの打ち合わせ)
11月29日(月) 新ドキュメント説明会
11月29日(月) ip-v6
11月29日(月) ip-pub
12月 7日(火) ip-fee
12月15日(水) ip-wg
12月16日(木) IP-USERS
[主な検討事項]
1. 新ドキュメント開発
・英訳作業進行中。予定より1ヶ月程度遅れ。ただし特に影響なし。
・11月29日説明会実施。当初、JPNIC会議室で午前・午後にわけて実施予定であったが、
希望人数が予想より多かったため、外部施設を用い実施。最終的に150名程度が参加。
・ロードマップドキュメント、用語集、FAQ12月末完成予定。
・大規模情報転送を想定し、審議依頼ファイル送付方法としてFTPを追加することを決定
2. IPv6サービス
・サービス概要検討完(別紙参照)
前回ご審議いただいた内容からは以下の部分が差分
アナウンス日: 1999年中
サービス開始時: 2000年 1月 20日(木)
手数料: 50,000 円 (reject 時には請求されない)
・webページ立ち上げ
・ドキュメント類完
ドキュメント承認に関しては近々通常vote依頼予定
・Internet Week99期間中に、IP-USERS、IP meetingなどでサービス予告
3. IPビジネスモデル策定
・各レジストリ課金モデルをふまえ、継続ブレーンストーミングを実施
4. 業務委任会員契約書関連
弁護士と業務委任契約書作成の相談を開始
5. IP-USERS
テーマおよび概要は以下の通り
・IPv6サービスについて
pTLAのNLAアサインメントの実際
JPNICサービスの予告
・ASOについて
・課金モデルについて
・IRR問題について
IRRをどこでやるべきか等の議論
引き続きJPNIC主催で勉強会を開催する予定
6. 国際関連
とくになし
7. その他
PIサービス(非CIDRアサインメントサービス)について、APNICとの間に
あいまいな点があったことが判明した。以下の理由から、当サービスを
近日中に凍結する予定。
・JPNICのサービス実施としては困難な点があること
・凍結の影響はほとんどないこと
- 今まで当サービスの利用例は0である
- APNICの会員にならずとも相当サービスをAPNICから受けることが
可能であること
なお、今後の方針については、早急にAPNICと相談を行う
以上
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(別紙)
JPNIC による IPv6 sTLA 申請取り次ぎサービスについて
1. サービス形態
1-1. 概要
JPNIC は APNIC への sTLA 申請の「窓口」として機能する。つまり、
・JPNIC は JPNIC 会員からの申請を受け付け、APNIC に転送する。
・APNIC は申請結果を JPNIC に伝える
・JPNIC は JPNIC 会員に結果を通知する。
1-2. 申請の受付
申請者は sTLA 申請用 WEB にアクセスし、必要項目を記入して submit
する。内容は整形されて申請者にメールされる。申請者はこの申請書を
JPNIC の受付窓口に送る。この手続きにより、
・申請者に申請書のコピーが残る
・入力されたメールアドレスの到達確認ができる
を実現する。
1-3. 申請の処理
JPNIC は受け取った申請書が JPNIC 会員からのものであることを確認
し、JPNIC 名義で APNIC へと転送する。
サービス開始時には内容に関して、チェック・修正・翻訳などは行わない。
経験を積んだ上でこれらの付加的なサービスを行うかどうかは今後検討。
1-4. 申請審議中における問い合わせ対応
APNIC から申請書の内容に関する質問等があった時には、JPNIC は申請
者にそれを転送する。翻訳などは行わない。
申請に関して、また APNIC からの問い合わせに対して申請者から JPNIC
に質問が寄せられた場合には、できる範囲でコンサル的な対応を行う。
1-5. 結果通知
JPNIC は APNIC からの結果を申請者に転送する。
2. 課金処理
JPNIC を通して sTLA 申請を行う際には以下の課金が発生する。
・APNIC による one time fee
この手数料は IPv4 の PI のものとは異なり、申請が通らなかった場合に
は請求されない。APNIC に対しては米ドルで支払う必要がある。
・JPNIC が申請を取り次ぐ際に請求する手数料
この手数料は申請を取り次ぐ際に発生するコスト、及び申請に関する問い
合わせ対応などの付加サービスに発生するコストを回収することを目的に
請求する。将来的にさらなるサービスを行う際には金額の見直しの可能性
がある。
申請が通らなかった場合には請求しない。
課金方法・タイミングについては以下のような方式とする。
日本円による一括後払い
APNIC 手数料を日本円換算して JPNIC 手数料と合算し、業務委任手数料と
同様に定期的に請求する方式
・申請者にとって手間がかからない
・為替リスクがある(JPNIC 手数料にてマージン的に吸収可)
金額については、当面は 50,000 円を請求することとする。
3. APNIC-DB のメンテナンス
・申請を行う前にあらかじめ申請者は APNIC ハンドルとメンテナオブジェクト
の登録が必要。
・sTLA(/35)のネットワーク情報は申請処理時に APNIC が登録する。
mnt-by: APNIC-HM, JPNIC-HM
mnt-lower: 申請者
・sTLA 以下 /48(NLA) のネットワーク情報の登録は申請者が行う。
追加割り振り時の審査情報となるので、義務。
・逆引き登録は申請者が行う。
4. スケジュール
・12月上旬に情報公開。(Internet Week99)
・年内にサービスアナウンス
・年明けにドキュメント公開
・1月上旬までにシステム実装
・2000年1月20日サービススタート
Appendix-A
APNIC は暫定的な IPv6 課金体系として confederation の IPv4 課金モデル
に近いものを提案している。レートとしては Very Large 会員の場合(JPNIC
はこれにあてはまる)/48 を $0.03 として比例計算する.すなわち、アロケー
ションが行われたときに JPNIC から APNICに以下の費用を払う.
JPNIC としては、/35 の初回割り振りが $245.76 であることを受け入れるが、
それ以上のサイズや、2回目以降の割り振り手数料については引き続き APNIC
と検討するものとする。
APNIC one time fee for IPv6 sub-TLA request
IPv6 prefix total sites (/48) total fee (@ $0.03)
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/35 8192 US $245.76
/32 65536 US $1966.08
/29 524288 US $15728.64
-------------------------------------------------------
IPv6 Address Architecture (Bootstrap sub-TLA Architecture)
bits label size prefix
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0-2 FP 3 /3
3-15 TLA-ID 13 /16
16-28 sub-TLA-ID 13 /29
29-35 reserve 6 /35
36-47 NLA-ID 13 /48
48-63 SLA-ID 16 /64
--------------------------------------