2000/09/14 運営委員会
資料 2-5-1
IPアドレス検討部会・活動報告
主査・前村 昌紀
1)今月のトピックス
1-1)APNIC のポリシ変更に伴い、JPNIC の IP アドレスの確保サイズを
9/1 より /19 から /20 に変更
1-2)APNICミーティング対応
10月、オーストラリア・ブリスベーンで開催されるAPNICミーティン
グ中、各SIG(Routing, Policy, Database) で発表する提案内容を確
定した。
Routing SIG: IRRコーディネーションについて
Policy SIG: 審議基準の明確化について
ISP と ユーザーの割り当て基準の区別化について
Database SIG: 個人情報の取り扱いに関して
1-3)割り振り審議に関するご指摘に対する対応
o 複数の ISP から、割り振り審議が不適切ではないかという意見が、
一部の理事に寄せられている件に関して継続検討。
o ご指摘をいただいたケースに関して、会員から了承をいただいたもの
の審議過程のレビューを行い、問題点の洗い出しを試みた。問題点と
して考えられるものとその対策案を以下に示す。
1-3-1) 具体的な審議基準が会員から見て不明瞭と捉えられている点
【問題点】 現在でも最新状況を踏まえた審議基準は事務連絡担
当者会議でお知らせしているが周知不十分だと考え
られる
【対策案】o 現在ドキュメントで公開されている基準は概念的で
あるため、より具体的な基準や指針を、業務委任ガ
イド的な新ドキュメントや、FAQにおける個別例な
どにまとめ、出来る限り公開するようにする
o 現在のドキュメント中にも記述が不親切/不十分な
個所が存在するので、改版を行う
o 業務委任会員向けの説明会実施を検討する
1-3-2) 最初の割り振りの際に、会員サイドで割り振り手続きに関する理
解が不足している
【問題点】 理解の不足が審議手続きで混乱を来たしている場合
がある
【対策案】o 1)と同じく、理解を促進するドキュメントを作成す
る
o 最初の割り振りでは、 network-plan に記載された
需要が /22 に満たない場合でも、IPアドレスの業
務委任条件を満たしている場合には /22 が割り振ら
れる旨を説明するようにし、同時に会員にも負担と
ならないようなフローを検討する。
1-3-3) 審議担当者の対応の問題
【問題点】o 会員の回答内容によっては別内容の質問を改めて行
う必要があり、あたかも質問を小出しにしているよ
うな印象を与えることもある
o 審議のやり取りの中での受け答えや言葉遣いの問題
【対策案】o 短期間で審議が完了するように、質問に関しては出
来る限り同時期に平行して行うようにする。複数の
質問が同時にできないとあらかじめわかっているケ
ースに関しては、複数質問が発生しないような方法
を検討し、審議の時間短縮を図る
o 受け答え,言葉遣いに関しては文例の修正を行うと
ともに担当者の指導を行う
1-3-4) 審議に関する苦情受け付け
【問題点】 審議担当者の対応に関して不審な点や苦情がある場
合にそれを受け付ける窓口が明確になっていない
【対策案】 IPアドレス業務用の受付を準備し、各ドキュメント
上で明記するなどの方向で継続検討する
o 以上に関する活動計画を9月中旬までに作成し、実施可能なものから
早々に実施する。
1-4)ip-res IRR研究会
o 現状調査が完了し、IRR研究会のWeb上で近日公開する予定
o 今後施策検討フェーズに移行する
2)会議開催報告
2-1)ip-wg 8/14, 8/23, 9/7
o 各タスクフォース活動報告
o 1-3)での記載内容
2-2)ip-pub 8/25
o 1-3)での記載内容
2-3)ip-res 8/17
o インターネットにおける広告経路数調査を実施する方向で方針決定。
既に公開されている類似研究の成果を調査の上まとめるとともに、
経路情報収集フリーウェアを使った調査も検討する。
2-4)ip-v6
o APNIC Policy SIGに対して IPv6アドレス割り当てポリシが議題として
提出されているが、事業者においてのインパクトが大きいと考えられ
るため、IPv6 sTLA割当を受けた事業者に対してアンケートを実施中。
9月末までに意見をまとめ、Policy SIGの当該議題の中で発表する予定。
o 前項に関して有益な意見が英文で提出されているため、この翻訳を検
討する。