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                                                           2001/12/13 
                                                                2-2-1
                  IPアドレス検討委員会・活動報告

					IPアドレス検討委員長 前村 昌紀


1) IPv6協議会関連
 1-1) アドレスポリシWG
	IPv6協議会として、協議会外に類似のアクティビティがある場合、そ
	のアクティビティに対する支援後援と引き換えにWGの機能を委託する
	という方針を持っているとのこと。

	アドレスポリシWGは本委員会が類似のアクティビティとなり、こうい
	う扱いの対象となりえるが、IPv6ポリシの活動には現委員以外にIPv6
	オペレーション研究会メンバも欠かせず、この辺の扱いを継続検討す
	る。

 1-2) IPv4大規模空間トライアルプログラム
	トライアルプログラムはJPNICがその運用を適宜精査することとなっ
	ている。その第一弾としてトライアルプログラムに関する規則や契約
	書を、事業部同様検討委員会でも精査し、適切性を確認した。



2) IPv6アドレスポリシ
	8月のAPNICミーティングでコンセンサスに至ったIPv6新ポリシ案に関
	して、更にRIPE NCC, ARIN にてコンセンサスを形成してグローバル
	ポリシーを形成しようとしている。

	以降開催されたRIPEミーティング,ARINミーティングには、荒野検討
	委員,伊藤検討委員が参加し、APコンセンサスの説明を行い議論され
	たが、結果的に、

	 1)	グローバルな検討メーリングリストを作成し、議論を行う
	 2)	その叩き台となるグローバルポリシ案を作成するドラフティ
		ング委員会を形成する

	という方向性で収束した。これを受けて、日本国内の顕在的な需要に
	対応するために早急に具体的なポリシが作成される必要性を考慮して、
	IPアドレス検討委員会と、IPv6オペレーション研究会を中心にドラフ
	ティング作業を行うことに決定、11月4日に作業を開始し、2週間ほど
	でドラフティングを完了、ドラフティング委員会に提出した。


3) APNICでコンセンサスに至ったポリシ変更に対する対応
	8月のAPNICオープンポリシミーティングでコンセンサスに至り、
	APNICでルール化されようとしているポリシ変更に関して、IP事業部
	からJPNICにおけるポリシ変更案が提示されたのを受けて、その適切
	性を吟味した。最終的に以下の内容で固まり、JPNICオープンポリシー
	ミーティングで提案された。

 3-1) 初回割り振りに関する条件の変更
	[現在の状況]
		マルチホーム要件		あり
		直後に利用されるアドレス数	問わない
		最小割り振りサイズ		/22
	[変更案]
		マルチホーム要件		あり
		直後に利用されるアドレス数	/22利用を提示する
		最小割り振りサイズ		/20

 3-2) マルチホーム用 PIアドレス割り当て
	[現在の状況]
		PI割り当てはJPNICではサービスしていない。問い合わせに
		対してはAPNICを紹介する
	[変更案]
		マルチホームを要件とするPIアドレス割り当てに関して、
		APNICの割り当てサービスに対するエージェントサービスと
		して実施する

 3-3) 最小割り振りサイズの統一
	[現在の状況]
		最小割り振りサイズを/22として、それを含む/20あるいは
		/19に関してリザーブ空間とし、広告を許している
	[変更案]
		3-1)の施行と同時に、現在リザーブされている空間を、/20
		を上限として開放し割り振りを行う。


4) NIRスキーム改善プロジェクト
	前回APNICミーティング中NIRミーティングで、NIRスキームの改善活
	動の促進が決定されたのを受け、IP事業部と合同で継続的に検討中で
	あったが、11月14日, 15日、KRNIC, TWNICと合同で検討会を実施し、
	それぞれの改善案・素案を持ち寄って三者の考え方を確認し、今後の
	進め方を決定した。

	以降、nir-discussメーリングリスト上で他の関係者も含めオープン
	に議論し、プロジェクトを進めていく。


5) ダイレクトアロケーションプログラムの審議
	IP事業部から、指定事業者からの大規模なアドレスブロック割り振り
	の要求に対して、JPNICが委任されているアドレスブロックではなく
	APNICのブロックから直接割り振ることを可能とするダイレクトアロ
	ケーションに関して、早急な実施に向けてIP事業部で検討されたプロ
	グラムの精査する諮問を受けたため、プログラムの適切性を確認し、
	その旨答申した。


6) JPNICオープンポリシーミーティング実施
	InternetWeek2001のプログラムとして、JPNICオープンポリシーミー
	ティング(OPM)を実施した。これは、APNIC OPMと同様に、JPNICにお
	けるIPアドレスポリシーを指定事業者やその他の関係者も交えてオー
	プンに議論するもので、JPNICにおける規則の策定をこのミーティン
	グのコンセンサスを基に行おうとするものである。以下に発表内容と
	それぞれに対するコンセンサスを示す。

	これらのコンセンサスはIP事業部にて持ち帰って、今後これを尊重し
	ながらポリシ変更作業が行われることになる。また、チェアが持ち帰
	って作業,調査を行うアイテムも発生している。


 6-1) JPNICにおけるAS番号割り当て正式サービス化(JPNIC ASチーム 橘氏)
	[内容]	
		AS番号割り当ての正式サービス化に関して現在のポリシ案を
		示すとともに、実施の可否を問う
	[コンセンサス]
		現ポリシ案に基づいて実施することでコンセンサスに至った


 6-2) JPNICにおけるIPv4アドレスの初回割り振り基準の変更に関して
	[内容]
		3-1) 参照

	[コンセンサス]
	 i)	マルチホーム要件は撤廃すべきである
	 ii)	/22の既利用などの割り振り要件に関しては、消極的ながら
		APNICコンセンサスに従うことが支持された
	 iii)	/20の初期割り振りサイズに関しては反論なし


 6-3) マルチホームのためのPIアドレス割り当てについて
	[内容]
		3-2) 参照,今回は検討経過のレポートのみ
	[コンセンサス]
	 i)	JPNIC事務局からの、エージェントサービスをやるべきかと
		いう問いに対し、やるべきだというコンセンサスが得られた。


 6-4) 初期割り振り条件の変更に伴う最小割り振りサイズの統一について
	[内容]
		3-3) 参照
	[コメント]
	 i)	/19で割り振られていたレンジのIPアドレスは/19でフィルター
		されている可能性がある。/20に揃える場合、問題がないこ
		とを精査する必要がある
	 ii)	少なくとも、最小割り振りサイズが異なる区間のアナウンス
		が必要
	 iii)	/19でリザーブしていた領域に関しては一律/19まで解放割り
		振りするべきでは
	 iv)	/19になるとJPNICとしては会費が上がるので、/20との選択
		となるべきである
	[コンセンサス]
	 i)	経路制御性に関する調査及び詳細な運用スキームの変更を持
		ち帰って検討する。
	 ii)	iP-USERSメーリングリストへの提案,聴取などを含めて、今
		後の適切なコンセンサス形成とIP事業部への最終提案までの
		取り回しを、IPアドレス検討委員長に一任する

 6-5) APNIC CATV/xDSL WGレポート
	[内容]
		APNIC CATV/xDSL WGから提出された審議ガイドライン案と
		APNIC OPMにおけるコンセンサスを報告
	[議論の流れ]
		CMTSに対するデフォルト割り当てサイズ/24は全ての機種で
		適切ではないなど、/30の登録など、現場からみて現実的で
		はない部分も多い
	[コンセンサス]
		CMTSに対するデフォルト割り当てサイズ,登録必須サイズの
		2点に関して、IPアドレス検討委員長に一任し、日本の事業
		者,ベンダーなどとの議論の場を設け、次回APNIC OPMに対
		案を提出するべく活動する


								以上
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