2005/11/24 総会
資料 1
JPIRR正式サービス化に向けた準備開始について
現在JPNICで提供しているJPIRR試験サービスに関し、正式サービス化に向け
た本格的な準備を行うことについてご報告いたします。
■JPIRRサービスとは
IRRは、インターネットの経路制御に必要とされる情報を提供するデータ
ベースである。JPNICでは2002年8月より、IRR企画策定専門家チームの協
力のもと、JPIRR(JPNIC IRR)試験サービスを提供し、情報登録の受付と
データベースの公開を行っている。
■JPIRR正式サービスの位置づけ
試験サービスの段階では、登録者および登録情報の厳密な制限を設けてい
ないが、正式サービス化にあたっては、インターネットレジストリが提供
するIRRとして、登録者を指定事業者およびJPNICが管理する資源割り当て
組織に限定する。レジストリシステムと連携して登録データ内容の検証を
行うことで、信頼性の高い情報を集積、提供することで公益に資するサー
ビスとする。
■正式サービス提供に向けた進捗状況
IP事業部、技術部を中心に以下の準備を進めている。必要に応じて、
IRR企画策定専門家チームに協力を依頼する。
・サービス内容の検討
・規則、ドキュメント類の作成・整備
・収支計画の作成
・レジストリシステム連携機能の開発
・登録用webインターフェースの開発
・IRRサーバソフトウェアのチューニング
■現在検討中のJPIRR正式サービス案
これまでの試験サービスを踏まえ、正式サービス向け以下のように検討を
進めているが、全てのサービス提供準備が整った時点で、下記内容を含む
正式サービス提供の可否について、改めて理事会に諮る予定である。
・JPIRRサービスの対象
- IPアドレス管理指定事業者
- AS番号やプロバイダ非依存アドレスの割り当て先組織
・JPIRRサービスで提供する内容
- オブジェクトの登録・更新
- 登録情報の参照・他IRRへのミラーリング
- ユーザインタフェースの改良
- 電子証明書による権限管理
- 情報の更新されていないオブジェクトの自動削除
- ルータのフィルタを生成するツール提供
- IRRに関する情報提供
- 上記に関する日本語でのサポート
・料金
- 正式サービス化のための費用を賄うために、オブジェクト登録者より
徴収する
■今後のスケジュール
~2006年1月 要求仕様策定・システム開発
2006年1月 理事会審議
2006年2月 サービス内容・ドキュメント等の公開
2006年4月 正式サービス化
以上