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ニュースレターNo.12/1998年12月発行

4.JPNICとインターネット

4.1 KRNIC訪問記

(APNIC Task Force)

 KRNIC(Korea Network Information Center)はJPNICと同様に韓国国内のISPや接続組織に対してIPアドレス,AS番号,KRドメイン名などの論理リソースの割当を行なっている組織で、APNICから見ても同様にConfederationという会員種別となります。また規模はアジア太平洋地域の中でJPNICに次ぐ規模で、IPアドレス割り当てを中心とするレジストリ業務においてJPNICと同様の問題点を持ってます。

 JPNICのAPNICタスクフォースでは、そういった理由からKRNICとともにAPNICに対する提案活動を進めていく方針を固め、今後の共同活動の第一歩として、10月13日,14日の日程で韓国・ソウル市郊外にあるKRNICを訪問し、ミーティングを持ちました。

KRNICの組織

 JPNICは現在社団法人として単体で事業を行なっていますが、KRNICはそれ自体として法人となっているわけではなく、NCA(National Computeriation Agency)という政府組織の中で運営されています。NCAは政府系情報・ネットワークインフラの構築,運営などを行なう組織で、KIX(Korea Internet eXchange)と呼ばれるIX(相互接続点)の運用も行なっています。

KRNICのスタッフ

 NCAの中でKRNIC業務に携わるスタッフは8人程度とのこと、日本と韓国でインターネットの規模も大きく異なるとは言え、少人数で業務を切り盛りしており、精鋭揃いの印象を受けました。

 今回JPNIC訪問団のお世話をして下さった LEE Seungmin氏(IP Hostmaster),PARK Chanki氏(Domain Manager)は米国留学の経験をお持ちとのことで英語も堪能でしたが、この2人がKRNICの実務上の中心人物のようです。

韓国のインターネット事情

 韓国で全国的なバックボーンを持つISPは2社ほど,IXは上のKIX以外に民2つ・学1つの合計4つが存在するそうですが、驚くことにこの4つのIXは全てレイヤ3のIXで、IX同士が接続されているとのことでした。

 官によるNIC運営,少数のバックボーンISP,レイヤ3の制御性の高い相互接続性の確保など、日本のインターネットに比べて韓国のインターネットは整然と統制が取れているという印象を強く持ちました。

訪問日程

 韓国は日本から近いとは言え、成田空港までの距離,出国手続きなどを考えるとやはり時間が掛かります。2日間の日程ですが実際に韓国にいたのは13日の午後4時から14日の午後3時くらいまでで、13日の午後6時から9時まで,14日の午前9時から正午までの2回のミーティングを持つという、かなり慌ただしい日程となってしまいました。

 金浦(キンポー)空港からリムジンバスでソウル市内の宿舎にたどり着くと、先方のLEE氏,PARK氏が迎えに来てくださっていました。荷物だけを置いて彼らの車でソウル郊外ヨンギン市にあるNCAに向かったのですが、NCAの受付にたどり着いて我々を驚かせたのは、“Welcome KRNIC/JPNIC Collaboration”と大写しになっていた電光掲示板です。

 また2日目の朝には、NCA院長のPARK Sung-deuk(朴 成得)氏がご挨拶に見え、JPNIC訪問団のメンバひとりひとりに贈呈品をくださいました。男性の贈呈品はネクタイで、これは韓国,中国ではかなり一般的な贈呈品のようです。このPARK氏はそのご様子からかなりの高官のようで、専門のカメラマンが同行して写真を撮っているところから考えてもJPNIC訪問団はNCAの公式な訪問客として扱われたようです。

雑感

 始めて韓国の方とお話をする機会を持ちましたが、アルファベットは読めば何となく意味が分かるもののハングル文字はさっぱり見当がつかないですし、中国のように筆談も通用しません。専ら英語を使ってコミュニケーションを取ることになりますが、専門用語にかなり英語が多いこともあってかなり円滑な意思伝達ができ、お互いの状況や問題点を議論するとともに、お互いの文化に興味深い点を見つけることもでき、友好が深まったと感じています。

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