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ニュースレターNo.14/1999年8月発行

1.巻頭言 「JPNICへの期待」 English Page

JPNIC理事 飯塚 久夫

飯塚久夫

 先般、JPNICの理事に選任されました。よろしくお願い申し上げます。

 私は従来、NTTの通信網部門や技術調査、技術評価関連の仕事に携わってきたことから、比較的、世の中の情報通信技術や市場のトレンドを冷静に見る立場にありました。NTTのマルチメディア事業の立ち上げや、主として米国シリコンバレーからシアトルまでの各社との提携にも関係してきました。その中でインターネットの勢いが、いつかは「電話」(いわゆるPOTSのことで、音声通信すべてを指すのではない)を飲み込むのではないかと内心感じてきましたが、今では多くの人が、IPベースのトラヒックが「電話」トラヒックを追い越すのも21世紀の早いうちであると語っています。これは今や、誰も止められることの出来ないうねりのようなものです。それだけに、日本のIP分野で先駆的役割を果たしてきたJPNICならびにその関係者の方々の重要性はますます高まるばかりであることは言うまでもありません。

 一方で、ユーザから見た、あるいはビジネスとして見たインターネットの問題点もいよいよ顕在化してきました。これも以前から言われてきたことごとですが、セキュリティ(安全性)問題を筆頭に、ネットワーク輻輳や遅延回避、帯域確保などのリライアビリティ(信頼性)やQoSの問題です。さらにユニバーサリティ(普遍性)、すなわち使い勝手という点でも成長曲線をブレークスルーするにはまだまだ努力が必要でしょう。いずれの点でも、多くの新しいプロトコルや処理方式の提案が数多く行なわれていることから、それらが解決される日も近いと認識されるところではあります。

 思えば、これらの問題点は私のような電気通信分野で育ってきた者からみると、そもそも「通信」の歴史的発展の「本質」のような感があります。ベル電話会社が1878年に設立されて以来、手動交換から自動交換へ、それも電磁式から電子式へ、とりわけその「信号方式」と称してきた通信制御のためのプロトコルの発展はまさしく今日インターネットが直面している問題の解決の歴史でもありました。また、1948年のクロード・E・シャノンの情報理論で体系化されたディジタル通信が完全に実用の域に達し、24チャネルPCM伝送方式が始まった1961年から今日に至るネットワークのディジタル化や、モデムを含むデータ通信の流れもその「本質」と関わりがあります。

 しかし、こうした問題の解決は、実際にはプロトコルにしろ、装置にしろ、従来のシステム・アーキテクチャとは全く異なる考え方でなされていくことでしょう。いずれにせよ、JPNICのような機関がアドレス、ドメイン割り当てを実務としながらも、21世紀に向けてインターネットの発展をより広くかつグローバルな視点と活動で支えていくことが期待されているのだと思います。

 私も、微力ながら、また、幸いながら、伝統的な「電話」とこれからの「通信」と両者に関わってきた一人として、中立的、非独善的、市場先見的な見方で、JPNICの益々の発展に寄与していきたいと思います。改めてくれぐれもよろしくお願いいたします。

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