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ニュースレターNo.26/2004年3月発行

第2回ドメイン名ポリシー研究会

2003年10月8日(水)JPNIC会議室にて、ドメイン名事業部主催による第2回ドメイン名ポリシー研究会を開催しました。この研究会では、日本のコミュニティにも関係する分野を中心に、その時々で話題になっている事柄をテーマとして取り上げています。今回の研究会では、「gTLDにおける請戻猶予期間」、「DNSのワイルドカード※1機能」の二つのテーマについて情報提供および意見交換を行いました。

当日は、まず、最初のテーマとしてJPNICの入交尚子より「gTLDにおける削除済ドメイン名のための『請戻猶予期間(Redemption Grace Period)』」についての説明を行いました。「請戻猶予期間」というのはICANNによって新たに制定された仕組みで、登録者の意図によらず削除されてしまったドメイン名を、一定期間内であれば他者に登録される前に元の登録者が請戻しできるというものです。

入交からは、この「請戻猶予期間」導入の背景やその仕組み、gTLDレジストリにおける導入状況やレジストラの対応、今後の検討事項などについて説明され、参加者からはレジストラごとに対応が異なることによってユーザーに混乱が発生することに対する懸念や、それを防ぐための情報提供の重要性を訴える意見などが寄せられました。

次に、(株)日本レジストリサービスの森下泰宏氏より、「DNSワイルドカードに関する技術的特徴と課題」として、VeriSign, Inc.のSite Finderサービスでも使われていた、DNSのワイルドカード機能に関する説明が行われました。森下氏からは、最初にSite Finderサービスの仕組みや特徴、Web-based Navigationとの違いについての説明があり、次にその中心となっているDNSのワイルドカード機能や、設定上で考慮する必要がある技術的事項について解説がありました。また、今回のSite Finderサービス実施の経緯や各コミュニティの反応などが時系列で紹介されました。

最後に、VeriSign, Inc.のJeongjun Seo氏より、「VeriSign Site Finder」と題してSite Finderサービスに関する現況報告とアップデートのための説明が行われました。このセッションには、同じくVeriSign, Inc.のMark Kosters 氏、Leslie Daigle氏、Andrew Newton氏の3名がVeriSign, Inc.米国本社から電話会議で参加しました。

Seo氏からは、VeriSign, Inc.が今回のSite Finderサービスを行うに際して、ユーザーのプライバシーに十分配慮していることやRFCを遵守していることなどについて説明がありました。それに対し、参加者からは急な導入によってユーザーの間に混乱が発生しているといった意見や、Site Finderについての実装上の改善要望などが寄せられました(このSite Finderサービスについては、ICANNからの要請を受ける形で現在VeriSign, Inc.はサービスを一時停止しています)。

ドメイン名事業部では今後も旬なテーマを会員、コミュニティの皆様と一緒に研究し、日本のコミュニティにおけるドメイン名情報の拡充をはかっていくことを目的に、今後も当研究会を開催していく予定です。

(JPNIC ドメイン名事業部 是枝祐)

参照URL

第2回ドメイン名ポリシー研究会資料
http://www.nic.ad.jp/ja/materials/dom-policy/20031008/

※1 ワイルドカード
DNSの基本機能の一つ。リソースレコードを記述する際に、特殊なラベル「*」で始まる名前を用いることにより、そのゾーン内に存在しない名前すべてに一致させることができる機能のこと

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