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ニュースレターNo.26/2004年3月発行

21世紀の国際組織のモデル――ICANN

2003年10月末に開催されたICANNカルタゴ会議をもって、ICANN理事の任期を終えられた加藤幹之氏より、ご退任にあたってのご挨拶をいただきました。

第8回ICANN報告会で挨拶をされる加藤氏

2003年10月末のICANNチュニジア会議をもって、私のICANN理事の任期が満了しました。2000年秋に、世界最初のインターネットによる国際選挙で、圧倒的多数でアジア太平洋地域代表の理事に選任いただいてからあっという間の3年でした。選挙でのご支援に始まり、この3年間にご協力いただいた多くの方々に改めてお礼を申し上げます。

私は、選挙の公約として、(1)ICANN活動の充実、(2)非英語圏の人々の参加促進、(3)地域のICANN支持組織の確立、(4)国際化ドメイン名制度の早期確立、(5)選挙制度の見直し、の五つを挙げました。終点の無い目標でしたが、自分なりにボランティア精神を発揮できたのではないかと思っています。

3年間の間に、ICANNは多くの成果をあげました。.com、.net、.org等のgTLDに加え、.biz、.info等、七つのgTLDが創設され、運用が始まりました。ベリサイン社が独占していた.com、.net、.orgの内、.orgの運用を他の組織に移転しました。ドメイン名に関する紛争処理制度であるUDRPも、運用が軌道に乗ってきました。

1998年に誕生したばかりのICANNの組織改革も大きく進展しました。理事の国際選挙の制度は廃止され、指名委員会が理事の選任にあたることになりました。ccTLDの役割も拡大し、ICANNとの関係改善が進んだと思います。

アジア太平洋地域代表ということもあり、私は国際化ドメイン名の制度の確立に特に努力しました。理事会の中での啓蒙活動から始まった議論でしたが、最近、何とか実用化の目処がついたことは、大変嬉しいことです。まだまだ多くの課題は残っていますが、今後国際化ドメイン名の制度を通じて、インターネットがさらに世界の多くの人々に利用されることを願っています。

しかし、ICANNへの批判も多く残っています。最近では、米国主導のICANN、すなわちインターネットを、ITU等の国際機関に委ねるべきだという意見も聞かれます。私は、ICANNの良いところは、民間主導のフレキシブルな運営、自由を原則とし規制は最小限とするという思想にあると思います。インターネットの時代に最も適応した組織は、インターネットのスピードで問題に対応できるものです。官僚主義を廃し、利用者自らが自立的に運営できる組織が理想だと思います。

3年前の理事選挙の時、私は、「(もし上手に育ていれば)ICANNは、新しい技術やニューエコノミーを扱う、『21世紀の国際組織のモデル』になると思う」と述べました。3年経った今も、私はやはり同じように考えています。多くのボランティアの人々が世界中にいる限り、ICANNは必ず21世紀の国際組織のモデルになると確信しています。微力ではありますが、今後もインターネットの健全な発展の為、努力を続けていきたいと思います。

(前ICANN理事 加藤幹之)

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