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ニュースレターNo.27/2004年7月発行

ENUMトライアルジャパン(ETJP)第1次報告会

電話番号を用いて、電子メールやIP電話などのアプリケーションに統一的に接続できる仕組みであるENUM※1について、JPNICでは2002年度よりその技術の検討を行っています。その一環として、2003年9月に、発起人の1人としてこのENUMの実証実験を推進する「ENUMトライアルジャパン(以下、ETJP)」を設立しました。現在このETJPには、通信事業者やISP・ベンダ・学術組織など数多くの分野から、43会員の方々にご参加いただき活動を行っています。

ETJPは1年をめどに活動する予定ですが、前半の活動の区切りとして5月12日に早稲田大学にて「第1次報告会」を開催しました。今までの成果と今後の活動予定を広く一般にフィードバックする、また、ENUMの技術やETJPに対する理解を深めてもらうということを目的としたこの報告会には、全51社・113名という実に多くの方にご参加いただき、ENUMに対する関心の高さをうかがわせるものとなりました。以下、その様子について報告します。

はじめに、ETJPの後藤滋樹会長より開会の挨拶があった後、事務局から「ETJP全体活動報告」と題して、発足から報告会までの経緯と前半の活動をまとめた第1次報告書の内容を紹介しました。また、ETJP会員にアンケートを行ってまとめた「将来想定されるENUMの利用シーン」と「ENUMを推進するにあたっての問題点」も紹介しました。利用シーンと問題点の詳細については文末の参照URLにある「ETJP第1次報告書」に掲載しておりますのでご覧ください。

次に、ETJP内に設置されている二つのワーキンググループ、「Privacy and Security WG(以下、PandS WG)」と「DNS WG」のチェアより、各WGでの検討状況の進捗報告がありました。ENUMの普及にあたって、そのセキュリティと個人情報保護に不安を抱く人が数多くいます。PandS WGでは、現在ETJP内の実験に限定したデータの取り扱いの検討をしています。さらに、6月をめどに実験終了後もある程度汎用的に利用可能なガイドライン文書を公表予定との説明が、石田慶樹副会長よりありました。またDNS WGについては、検討しているTier(階層)構造モデルやENUM DNSの要求条件の説明に対し、その処理能力などについての質問が数多く寄せられました。

その後、(株)日本レジストリサービスを中心に、シスコシステムズ(株)、日本テレコム(株)、パナソニックコミュニケーションズ(株)により、ENUMを実際に使用したさまざまなデモンストレーションが行われました。具体的には、

1) ENUMの試作ソフトを使っての視覚的なENUMの動作説明
2) シンガポールとの国際接続
3) 公衆網への接続
4) RFID※2を使ってのワンナンバー着信
5) ENUM対応FAXからの送信文を、メールの添付ファイルとして受け取るアプリケーションのデモ
6) ETJPシステム中で導入しているDNSSECのデモ

といった内容です。この中で、特にRFIDタグによってユーザーの位置情報を認識し、適切な転送先に自動登録変更を実現するデモは、その有効性から注目を集めました。

写真:大庭氏
VoIP推進協議会 大庭氏

プログラムの最後として、ETJPの堀田博文副会長よりETJPの今後の活動予定と実験を進めるにあたっての主な課題などが説明された後、「VoIP推進協議会とENUM」と題して、VoIP推進協議会のサービスWG主査の大庭雅敦氏に、VoIP推進協議会の活動とENUMへの取り組みについてご講演いただき、3時間もの長時間におよぶ「第1次報告会」は閉会となりました。

今回の報告会では、具体的なENUMアプリケーションの紹介も行われ、ENUMの大きな可能性を感じさせるものとなりました。一方、本格的なENUMの普及にあたっては、技術のみならず、「技術とセキュリティ」「技術と制度」等の技術以外の側面もあわせて検討する必要があることも明らかになりました。JPNICは、これらの解決すべき課題に、リエゾンとして今後も取り組んでいきたいと考えています。

(JPNICインターネット推進部 根津智子)

参照URL

ENUMトライアルジャパン第1次報告書
http://etjp.jp/about/activity/20040512/ETJPreport0512.pdf
ENUMトライアルジャパン第1次報告会資料・写真
http://etjp.jp/about/activity/20040512.html
ENUM研究グループと報告書
http://www.nic.ad.jp/ja/enum/

※1 ENUM
http://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No21/080.html
※2 RFID:Radio Frequency IDentification 
ICタグを使い、無線で人やモノを識別・管理する仕組み

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