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ニュースレターNo.28/2004年11月発行

第18回APNICオープンポリシーミーティング

2004年8月31日(火)~9月3日(金)の4日間、フィジーにて第18回APNICオープンポリシーミーティング(以下、APOPM)が開催されました。本ミーティング結果の概要についてお伝えします。

今回のAPNICオープンポリシーミーティング(以下、APOPM)の開催地はフィジーでした。南国のイメージがあるフィジーですがこの時期は肌寒く、夜間は気温が15度程度まで冷え込みました。そして、プールサイドにも無線LANが設置され、ノートPCを持って仕事をしている参加者の姿を見受けられたのはAPOPMならではの光景だったのではないかと思います。

130名程度の参加者があった今回のミーティングですが、太平洋諸島での開催は初めてで、おかげでオセアニアからの参加者が、全体の約半数を占めました。国別に見ると日本からの参加者は25名と2位でした。

今回のミーティングにおける大きな決定事項は、既割り振りIPv6アドレス空間の拡張、そしてAPNICによるIPv6 IRR☆1サービスの提供についてミーティングでのコンセンサス(賛同)が得られたことです。特に既割り振りIPv6アドレス空間の拡張は、JPコミュニティを代表した提案でしたのでアジア太平洋地域としても無事コンセンサスが得られて大変うれしく思います。

ミーティングにおいて参加者によるコンセンサスが得られたポリシー提案は、その後、メーリングリストでの最終確認、APNIC EC(理事)による承認を経て、APNICのポリシーとして適用されます。

なお、IPv4アドレスにおける追加割り振りの利用率の変更についてもAPNICから提案が行われましたが、現在の利用率における具合的な問題点が明確ではないとの理由から、コンセンサスには至りませんでした。今後、問題の明確化に向けてAPNICおよびNIR☆2が、ISPにおけるアドレス管理の状況について簡単な調査を実施し、継続議論を行うことになります。

ミーティング結果の概要は以下の通りです。ミーティングプログラムとより詳しいプレゼンテーションの内容についてはこちらのURLをご参照ください。

http://www.apnic.net/meetings/18/programme/

コンセンサスが得られた提案

  1. IANAからRIR☆3へのIPv6アドレスの割り振りポリシーについて(ポリシーSIG)
    [概要]
    IANAからRIRへのIPv6アドレス割り振りポリシーを明文化し、最小割り振りサイズ(/12)、追加割り振りアドレス数(36ヶ月分の需要)等を定義している。全RIRコミュニティでコンセンサスが得られた場合、ICANNの承認を経て、グローバルポリシーとして適用される。
    [結果]
    割り振りサイズ等の具体的な数値は、若干変更の余地を残したうえでポリシーの大枠はコンセンサスが得られた。今後、他の地域でも同様の提案が行われる。
  2. 既割り振りIPv6アドレス空間の拡張について(ポリシーSIG)
    [概要]
    第6回JPNICオープンポリシーミーティングでの提案へのJPコミュニティによるコンセンサスをもとに提案を行った。現行のポリシー運用にあわせ、適切な情報を提示のうえ申請を行えば、初回申請としてIPv6アドレスを取得済みの組織が、追加割り振り基準を満たさなくとも取得済みIPv6アドレス空間を拡張することを認める。
    [結果]
    JPコミュニティからの提案通り、コンセンサスが得られた。
  3. APNICによるIPv6 IRRサービスの提供について(データベースSIG)
    [概要]
    IPv4同様、APNICでIPv6のIRRサービスを提供することを提案。JPNIC IRR企画策定専門家チームからの提案。
    [結果]
    JPNIC IRR企画策定専門家チームからの提案通り、コンセンサスが得られた。

コンセンサスが得られなかった提案

  1. IPv4アドレスの追加割り振りにおける利用率の変更について(ポリシーSIG)
  2. 経路広告が行われている未割り振りアドレス空間の扱いについて(ポリシーSIG)

その他特筆事項

  • Policy SIGのCo-Chairに穂坂俊之、NIR SIGのCo-Chairに奥谷泉、と2名のJPNIC職員が選任されました。
  • BoFを開催し、各NIRにおけるポリシー策定とAPNICポリシーフォーラムとの連携について情報交換を行いました。
  • 「他の地域同様、IPv6ポリシー文書を見直すべきか」との問いかけがポリシーSIGで行われ、JPNICはまずJPコミュニティで議論を行いたい、とのコメントを述べました。

最終日のAPNIC総会では、会場ホテルのスタッフが参加者のためにフィジー語でお別れの歌をコーラスし、第18回APOPMは締めくくられました。

今回のミーティングは、個々の提案についてJPコミュニティからいただいたご意見を、JPNICが紹介するかたちを正式にとった初めてのミーティングでした。その結果、ミーティング開催中、日本からの発言が特に目立ち、AP地域における議論の活性化に貢献できたのではないかと思います。

NIRミーティングの様子。JPNIC職員を始め各国NIRの担当者による活発な意見交換が交わされました。
APNIC総会の様子
フィジー語でお別れの歌をコーラスしてくれました。

(JPNIC IP事業部 奥谷泉)


☆1 IRR:Internet Routing Registry
BGP-4(border gateway protocol)を用いてルータ間で交換する全インターネット上の経路情報を1ヶ所にまとめたデータベースシステム
☆2 NIR:National Internet Registry
国別に組織されたインターネットレジストリ。地域インターネットレジストリ(RIR)よりアドレスブロックの割り振りを受け、それをローカルインターネットレジストリ(LIR)に再割り振りを行う
☆3 RIR:Regional Internet Registry
特定地域内のIPアドレスの割り当て業務を行うレジストリ。現在、APNIC、ARIN、RIPE NCC、LACNICの4つがある

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