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ニュースレターNo.29/2005年3月発行

「VoIP/SIP 相互接続検証タスクフォース」を設立

VoIP(Voice over IP)技術は、社会において急速にひろがり始めています。しかしベンダーやプロバイダが、政策的判断から複数の技術仕様に基づいたサービスを提供してきたこともあり、必ずしも相互接続が確立しているとは言えない状況下にあります。今後、VoIPシステムを現在の電話並みに本格的に普及させ、さらには、VoIP技術を核にしたマルチメディアサービスを利用して、より豊かな産業社会を目指すためには、ベンダー間のみならず、プロバイダ間、ひいては家庭・企業などにおいても、基本的な相互接続性が実現される環境を作らなくてはなりません。

「VoIP/SIP 相互接続検証タスクフォース」設立総会
「VoIP/SIP 相互接続検証タスクフォース」設立総会

このような背景から、まずはVoIP技術の相互接続性を検証する仕組みが必要だとして、2004年12月1日にベンダー・プロバイダが数社集まり、「VoIP/SIP 相互接続検証タスクフォース」を設立することとなりました。JPNICも発起人として名を連ね、主査には江崎浩JPNIC理事(東京大学助教授)が就任し、事務局はJPNICと株式会社三菱総合研究所(MRI)が担当することとなりました。

本タスクフォースは、その活動の主旨を早期に実現するためにも、平成18年11月30日までの2年間という期限をもって活動するとしています。また、その活動期間中は、主として以下の3点の実現を目指して活動を行います。

  1. SIPを用いたVoIPシステム間での相互接続性の確立を、 マルチベンダー環境とマルチプロバイダ環境の双方において実現する。
  2. 相互接続性の確認と評価を行うために必要な以下の環境を整備する。
    1. 最低限の評価仕様ならびに試験仕様公開
    2. 評価仕様ならびに試験仕様に従った試験評価ソフトウェアの開発と公開配布
    3. 相互接続性の確認と評価を行うためのイベントの開催
    4. 相互接続性の確認と評価を行うためのテストベッド環境の提供
  3. 上記目的を達成するためにグローバルな協力体制確立とビジネス活動に対して貢献する。

また、技術検証を通してVoIPシステムの相互接続性確立に向けての一助となるにとどまらず、インターネットの需要が急拡大しているアジア地域をはじめとする各国各地域との協働体制確立や、それによる種々の関連ビジネス隆盛に向けて積極的に貢献していくことも重視しています。

本タスクフォースにご興味を持たれた方は、是非、本タスクフォースのWebページ(http://www.nic.ad.jp/ja/voip-sip-tf/)をご覧になってみてください。入会のご案内も掲載しています。なお、タスクフォースでは今年に入って、テストベッド環境も整い、本格的な実証実験を開始しています。活動成果につきましては、今後も適宜ご報告させていただく予定です。

「10分用語解説 VoIPとSIP」も併せてご覧ください。

(JPNIC インターネット基盤企画部 根津智子)

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