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ニュースレターNo.29/2005年3月発行

ICANNケープタウン会議

2004年12月1日から5日まで、南アフリカ共和国・ケープタウンにてICANN会議が開催されました。今回の会議の主要トピックをご紹介します。

2004年12月1日から5日まで、南アフリカ共和国・ケープタウンにてICANN会議が開催されました。日本から計20時間以上のフライトの後たどり着いたケープタウンは、風光明媚な港湾都市で、その中心部に位置する新設の巨大な国際コンベンションセンターが今回の会場となりました。

今回の会議ではフランス語の同時通訳が導入され、アフリカ地域の参加者を中心にフランス語によるプレゼンテーションや発言も数多くなされていたのが特徴的でした。

以下に、今回の会議の主要トピックをいくつかご紹介します。


ICANN Strategic Planに関する議論

ICANN Strategic Planとは、毎年のICANN予算作成の前提となる3年間の戦略計画であり、2004-05年度ICANN予算(2004年7月~2005年6月)の編成作業に先立ちICANN事務局によって作成されたものです。

2004-05年度ICANN予算は、2004年5月にICANN事務局から予算案が発表され、ICANNコミュニティにおいて検討がなされた後、同年7月に承認されたのですが、このStrategic Planについては、2004年11月になって初めて「ドラフト:バージョン6」という形で公開され、今回のケープタウン会議でICANN事務総長のPaul Twomey氏から内容が紹介されました。

Twomey氏によると、このStrategic Planは、ICANNの機能である「ポリシー策定」と「技術面の運用管理」のうち、後者の運用管理機能における戦略的優先事項を特定することにのみ焦点を置いており、ポリシー策定に関する今後の方向性を規定するようなものではないとしています。

具体的には、使途を「インターネットのセキュリティの維持向上」および「発展途上国のインターネットコミュニティのICANNプロセス参加促進」に限定した各基金の設立や、ICANNへの参加を呼びかけるアウトリーチ活動の促進などが新規目標として掲げられ、それに伴いICANN予算の順次拡大が計画されています。

今回の会議では、このStrategic Plan作成の際にICANNコミュニティにおける協議が十分になされなかったことへの批判の声も聞かれ、ICANN側からは、これから広く関係者と協議の場を設けていくとの姿勢が示されました。最終日の理事会では、「Strategic Planドラフト:バージョン6」へのコメント募集期間を当初の期日から延長し、2005年2月28日までとすることが決議されました。

ICANN Strategic Plan
http://www.icann.org/strategic-plan/strategic-plan-v6.pdf
JPNIC:ICANNトピックス(2004年11月19日)
http://www.nic.ad.jp/ja/topics/2004/20041119-02.html

WSISワークショップとIDNワークショップの開催

前回2004年7月のクアラルンプール会議同様、今回も世界情報社会サミット(World Summit on the Information Society:WSIS)※1に関するワークショップと、国際化ドメイン名(IDN)に関するワークショップが開催されました。

WSISワークショップでは、「インターネットガバナンスに関するワーキンググループ」(Working Group on Internet Governance:WGIG)※2チェアのNitin Desai氏と事務局長のMarcus Kummer氏が、WGIGの紹介や活動報告を行いました。WGIGは2004年11月中旬にメンバーが決定し、同月末にジュネーブで第一回会合を開催しています。WGIGでは目下、2005年11月のチュニス・サミットに向けて提出することになっているレポートのアウトライン策定や、イシューペーパーの作成に取り組んでいるとの報告がありました。

同ワークショップではその他、アフリカ地域におけるインターネットガバナンスに関するパネルディスカッションなども行われました。

IDNワークショップでは、まずアフリカ地域におけるIDNの発展に関する各種プレゼンテーションが行われ、続いてのセッションでは、チュートリアルを中心とした前回のワークショップから内容を進展させ、IDNアプリケーションの発展状況に関するパネルディスカッションが行われました。このセッションでは株式会社日本レジストリサービスの堀田博文氏がパネリストとして参加し、日本語JPドメイン名を活用した各種事例を紹介しました。

その後、「IDNのポリシー問題とプロセス」と題するパネルディスカッションがあり、午後一杯かけて行われたワークショップが終了しました。


オンブズマンの紹介

会議3日目のパブリックフォーラムで、新たにICANNのオンブズマンに採用されたFrank Fowlie氏(カナダ)が紹介されました。オンブズマンは、ICANN改革後の新体制において、ICANNの説明責任および透明性確保の取り組みの一つとして設置されることになっていたものですが、これがようやく実現されることになりました。Fowlie氏は、オンブズマンとして独自の事務所を持ち、ICANNに関して寄せられる苦情を評価検討の上、適切に処理する役割を担うことになります。

ICANNケープタウン会議の様子
ICANNケープタウン会議の様子

伊藤穰一氏のICANN理事就任

今回のケープタウン会議終了時に理事会メンバーの一部交代があり、2004年度指名委員会によって選出された株式会社ネオテニー代表取締役社長の伊藤穰一氏が新たにICANN理事に就任しました。(その他、ブラジルのVanda Scartezini 氏と再選された米国のVinton Cerf氏(現ICANN理事長)も同時に就任)

(JPNICインターネット政策部 入交尚子)


※1 世界情報社会サミット(WSIS):
情報社会をテーマとした国連サミットであり、第1回目は2003年12月にスイス・ジュネーブにて開催。第2回目は2005年にチュニジア・チュニスにて開催される予定。
http://www.itu.int/wsis/
※2 WGIG:
2003年12月にスイス・ジュネーブで開催された第1回目の世界情報社会サミット(WSIS)を受けて、国連事務総長の下に設置されたワーキンググループ。WGIGでは、インターネットガバナンスの問題を、WSISとは別の枠組みで幅広い関係者が参加した上で検討することを目的としており、2005年のチュニスサミットに向けて、インターネットガバナンスに関する調査および(必要な場合には)行動提案を行うことになっている。
http://www.wgig.org/

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