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ニュースレターNo.38/2008年3月発行

第7回AfriNICミーティング報告

第7回AfriNICミーティングが、2007年9月23日(日)から28日(金)まで、南アフリカ共和国のダーバンで開催されました。AfriNICは世界に五つあるRIRのうち、最も新しく(2005年4月)承認を受けたRIRで、アフリカ地域を管轄しています。

AfriNICのミーティングにJPNICの職員が出席するのは今回が初めてであり、日本人の参加も今回は私1名でした。会議で使われる言語はほとんどが英語ですが、中にはフランス語を使う方もいました。しかし、ミーティング全体にわたり英語・フランス語の同時通訳が提供されていましたので、議論に際して特に支障は無かったように思います。

今回の会議は、23日(日)~26日(水)の4日間でルーティング、IPv6関連のトレーニング、インターネットガバナンス関連セッション、IPv6関連の情報提供カンファレンスが組まれており、ポリシー議論は後半の2日間で行われました。ミーティングの参加者は100名程度でした。

以下に、今回の会議で議論された内容を簡単に報告いたします。

写真:Plenaryの様子
Plenaryの様子

インターネットガバナンスに関するセッション

2007年11月に、ブラジル・リオデジャネイロで開催される予定の、第2回インターネットガバナンスフォーラム(IGF)に向け、過去の経緯や現在の準備状況などの説明がありました。次回のIGFでは、議論のテーマとして「Access(アクセス)」、「Security(セキュリティ)」、「Diversity(多様性)」、「Openness(開放性)」、「Critical Internet Resources(重要なインターネット資源)」の五つが設定されていますが、会場からは「途上国がどのようにインターネットへのアクセスを確保すれば良いのかについて議論すべき」という意見が大多数を占め、アフリカ地域における第一の関心がアクセスの確保にあることが再確認されました。

IPv6関連セッション

機器ベンダーからのIPv6対応状況の紹介や、機器更新時にはIPv6対応製品へ順次リプレースしていく必要性を強調するプレゼンテーション、RIRにおけるIPv6プロモーション活動の紹介などが行われました。当方から日本におけるIPv6採用サービスの現状等を紹介したところ、商用サービスの有無やIPv6に対する政府の関わり方など参加者から多くの質問を受け、日本の状況への注目度の高さを強く感じました。

IPアドレスポリシー関連セッション

今回のミーティングで議論された、IPアドレスポリシー提案の概要と結果を、以下にご紹介いたします。

(1)IANAからRIRへのIPv4アドレスの最終割り振りに関するポリシー

IANAにおける/8の在庫がある個数(n×5個)まで減った時点で、在庫残のIPv4アドレスを各RIRに同じ量(n)ずつ、全て割り振りきってしまい、IANAからRIRへのIPv4アドレスの割り振りを終了するという提案です。今回のミーティングにはこの個数として、下記2通りの案が提示されました。

  • IANAの/8の在庫が25になった時点で、5RIRに五つずつ/8を割り振る。(n=5)
  • IANAの/8の在庫が5になった時点で、5RIRに一つずつ/8を割り振る。(n=1)

議論では、IANAからRIRへの最終割り振りに関するポリシーが必要なこと、および、最後は各RIRに同じ量のアドレスを割り振ることについては、概ね妥当との結論となりました。そして、最後にRIRが受け取るべき/8の個数をどうするかが次の議論の焦点となり、挙手を求めた結果、1が妥当(n=1)とする意見と、2が妥当(n=2)とする意見が拮抗し、その場の結論として、「n=1もしくはn=2をミーティングでのコンセンサスとし、nの値を最終的にどちらにするかはメーリングリスト上の議論で決定する」ということに落ち着きました。

このポリシーは、全RIRでのコンセンサスを必要とする「グローバルポリシー」として提案されています。この提案が、メーリングリスト上での議論を経て最終的にコンセンサスを得ると、この提案を承認する二番目のRIRとなります(一番目はLACNICです)。

(2)IANAからRIRへのAS番号割り振りポリシー

IANAからRIRへ、1,024個単位でAS番号を割り振ることを定めるポリシーで、「グローバルポリシー」として提案されています。提案者からは、現在取られている割り振り方法を明文化するものだという説明があり、IANAの担当者からもそれを確認するコメントがありました。

この提案に関してはその他のコメントは無く、コンセンサスとしてLast Callに付されることとなりました。

(3)AfriNICにおけるIPアドレスポリシー策定プロセス修正提案

既存のAfriNICにおけるIPアドレスポリシー策定プロセスを一部変更する提案です。主な変更点は以下の2点です。

  • 2人からなるモデレータグループを作り、提案のドラフトや議論の方向付けなどのサポートを、提案者に対して提供する。
  • コンセンサスの最終判断から30日以内に理事会を招集し、60日以内にポリシーを実装する。

提案者はモデレータグループを「AfriNICのスタッフから1人、(AfriNICメンバー、非メンバー双方を含めた)コミュニティから1人の合計2人」と想定していたようですが、会場からは「AfriNICメンバー枠を設けた方がいいのではないか」という意見や「AfriNICスタッフと1対1の議論になると、どうしてもスタッフの意向が優先されてしまうのではないか。もう1人スタッフ以外の枠を設けるべきだ」という意見が出され、モデレータグループは3人で組織することで合意となりました。

また、ポリシーの実装に時間的制限を設けることについては、ポリシーの内容によってはシステム改修等が必要となり、設定された日時までに実装ができないという場合も考え得るという意見が強く、この制限は設けないことで合意されました。結論として、この2点の修正を反映してコンセンサスとし、Last Callに付されることとなっています。

写真:ホテル外観
会場となったホテル
写真:看板
「何があっても自己責任での参加です」という看板

次回のAfriNICミーティングは、2008年5月31日から6月6日まで、モロッコの首都ラバトで開催されます。

(JPNIC IP事業部 穂坂俊之)

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