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ニュースレターNo.44/2010年3月発行

インターネットコミュニティの責任

JPNIC事務局長  林 宏信

2009年の12月にJPNIC事務局長を拝命しました。よろしくお願い申し上げます。私は、JPNIC事務局に関わるまで、インターネットコミュニティとは全く無縁の門外漢でした。

私がインターネットに初めて触れたのは、1994年になります。産業界ではトップを切って、前々職であった総合商社がPC一人一台の導入を図り、その翌年に世界各国のブランチ等との連絡を、これまで慣れ親しんできたテレックスからイントラネットに変更しました。それと同時に、個人的にもPCを購入、プロバイダと契約しました。最初の頃のメールは、テレックス文章をそのまま使っていたことが思い出されます。

その後は、ビジネスとしていくつかのクリック&モルタル型のリテイル事業やオンラインでサービスを提供する事業を新規事業として立ち上げ、経営に携わってきましたが、ビジネスでも個人でも専らユーザーの立場での関わりにしか過ぎず、インターネットの歴史も、仕組みも、技術的なことに関しても全く知識はありませんでした。

今回初めてインターネットコミュニティの中に入って感じたことは、良くも悪くも日本のインターネットの世界は、形成されてから20年も経ておらず、未成熟で発展途上だということです。この十数年間の目覚しい発展と大変革は、まさに驚きを禁じ得ませんが、それも未だ道半ばでしょう。

おおよそすべての消費マーケットにおいて、成熟してくるとイノベーションの余地は少なくなり、マーケットの主役は最終ユーザーになり、開発研究、メーカー、流通は、進化し高い選択眼を持ったユーザーのニーズに応えるべく活動することのみが、生き残るための方法となっていくと言えます。画期的イノベーションが困難なマーケットにおいては、消費者ニーズから商品開発とサービスの提供がなされ、継続的で緩やかな発展がもたらせられるのではないでしょうか。

日本のインターネットにおいては、これまでの驚異的発展を推進してきた第一世代の先人たちに敬意を抱きつつも、未だその世代が主役であり、限られた個人が発言力も有しているように思います。インターネットは、今後も画期的なイノベーションがもたらされる余地が大きく、最終的にユーザーはより賢明な消費者へと成長していくでしょう。この状況下、インターネットコミュニティの第二世代の人材が、第一世代と同じく高い志と熱い想いを持ち、ユーザーの進化とともに、より広く人類の営みを豊かにしていくことへ貢献できるように、インターネットを正しく発展させていくことへコミットしていくことが重要であると思います。

インターネットの世界での発展をめざすだけでは、インターネットが本来持っている人類の発展に寄与するポテンシャルが、充分に発揮されずに役割を終えてしまうかもしれません。既に人類にとっては、欠かせないインフラとなっていることに疑いの余地はありませんが、未だ発展段階であり、今後の大変革もあり得るだけに、今後のインターネットコミュニティに関わる人々の責任は、重大であると強く感じざるを得ません。


執筆者近影 プロフィール●林 宏信(はやし ひろのぶ)
1982年伊藤忠商事(株)入社、テキスタイルの国内、輸出入ビジネス、労働組合執行部などを経験。1996年以降リテイル事業を中心とした新規事業開発、M&A、外資との提携、事業会社経営などを担当する。2004年消費者視点からの事業を新規開発するベンチャーである(株)エムアウトに参画。取締役として新規事業開発、事業経営全般、組織作りに取り組む。2009年12月より現職。趣味は走ること。

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