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ニュースレターNo.44/2010年3月発行

第17回JPNICオープンポリシーミーティング報告

2009年11月26日(木)に、秋葉原コンベンションホールにて、第17回JPNICオープンポリシーミーティング(JPOPM)を開催いたしました。Internet Week 2009の会期中、同会場での開催です。

今回のミーティングには、64名の方々(関係者を除く)にご参加いただきました。NTTスマートコネクト株式会社様、JPNICの協力により、今回も映像ストリーミング、Jabberチャットによるリモート参加環境を提供いたしました。試験的に、Twitterによる情報提供も実施しました。リモート参加者は、100名(うち16%はIPv6経由)でした。皆様、ありがとうございました。

JPOPMは、日本におけるインターネット資源(IPアドレスおよびAS番号)の管理に関するポリシーを検討・調整し、日本のコミュニティにおけるコンセンサスを形成するための議論の場です。開催は年2回で、JPNICとは独立した組織であるポリシーワーキンググループ(ポリシーWG)が主催しています。ミーティングのプログラムは、ご応募いただいたポリシー提案や情報提供プレゼンテーションから構成します。今回は、提案3件および情報提供プレゼンテーション7件の応募をいただきました。

提案に関する議論

今回の提案は、2件がAPNICで決まったポリシーを日本国内でも実施することに関するもので、もう1件がポリシー策定プロセスの変更提案でした。提案の概略、およびミーティングでの議論結果について紹介します。

写真:会場の様子
会場の様子

1. IPv6申請手続き簡素化提案への対応について
http://venus.gr.jp/opf-jp/opm17/p017-01.html

APNIC28にて決まった、IPv6アドレス割り振りポリシーの簡素化提案です。APNICからIPv4アドレスの割り振りを受けている組織は、IPv6アドレスの割り振りを受ける際に、現状では他組織への割り当て予定の提示等、いくつかの要件を満たさなければなりません。これを、既存IPv4アドレスホルダーに対してはIPv6アドレスが必要という意思表示のみで配布するようにしよう、というものです。ミーティングでは、日本におけるこのポリシーの必要性に懐疑的な意見もありましたが、特に強い反対もなく、コンセンサスとなっています。

2. RIRで施行されたポリシーをNIRで実装する為の手続きの変更について
http://venus.gr.jp/opf-jp/opm17/p017-02.html

このポリシーは、「JPNIC管理下にあるIPv4アドレスの移転」のポリシーを、JPOPM17に提案するために、ポリシーWGから提案したものです。現在のポリシー策定プロセスでは、APNICミーティングで成立したポリシーのうち、NIRで施行の是非を判断できるポリシーについては、JPNICがJPOPMにて提案する、となっています。しかしながら、JPNIC内の業務プロセスの都合で、APNICミーティング直後のJPOPMへの提案が間に合わなかった場合に、国内でのポリシー施行が遅れてしまう、という問題点がありました。

写真:項目の説明
まずはじめに、 本ミーティングでコンセンサスとして確認したい項目の説明が行われました

この提案では、APNICでの決定事項は、誰でも国内JPOPMに提案できるようにすることで、この問題の解決を図っています。これに対し、APNICミーティングで決まったポリシーのうち国内で提案されないものが出てきてしまうのでは、といった懸念や、JPNICが必ず次のJPOPMで提案するというように変更する方がよいのでは、といった意見が出されました。前者については、JPNICとポリシーWGで、そのようなことがないように運用すること、後者については、組織の運用に絡む話でもあり、今後継続して検討することとし、本ポリシーはコンセンサスとしています。

3. JPNIC 管理下にあるIPv4アドレスの移転提案
http://venus.gr.jp/opf-jp/opm17/p017-03.html

以前より議論が続いていたIPv4アドレスの移転提案ですが、直前にAPNICにて施行が決定しています。本提案は、同様の移転提案を、国内でも実施するというものです。大勢は移転提案実施に賛成でしたが、移転を許し、IPv4アドレスが売買された場合に、組織が保有するIPv4アドレスが資産として課税される可能性があるという理由から、提案に反対する意見もありました。ミーティングではコンセンサスとなっています。

今回の1~3の提案は、ミーティングでは全てコンセンサスとなりましたが、「3」の提案は、「2」の提案の成立を前提とするという条件付きとなっています。今後、それぞれの提案について、ip-usersメーリングリストで最終コンセンサス確認実施後、JPNICに対して実装勧告をすることになります。

情報提供プレゼンテーション

その他、過去のポリシー提案に関するJPNICでの検討状況、APNICミーティング紹介などの通例の情報提供プレゼンテーションに加え、APNICより来日いただいた藤井美和氏に、最近のAPNICでの取り組み、特にAPNICにおける「人的」資源の割り当ての現状について発表していただきました。APNICにおけるプライオリティの高い活動として、インターネット資源、インターネットインフラに関するR&D活動が挙げられました。また、アジア太平洋地域におけるネットワークエンジニアリング教育、トレーニングやIPv6の普及推進に力を入れていることの紹介、APNICミーティングへのオンサイト、リモートを含む積極的な参加の依頼がありました。

写真:APNICの藤井美和氏
APNICの藤井美和氏に発表いただきました

なお、以下のURLより、当日の発表資料、議事録がご確認いただけますので、ご参照ください。

■第17回 JPNICオープンポリシーミーティングプログラム
http://venus.gr.jp/opf-jp/opm17/opm17-program.html

ミーティングを振り返って

IPv4アドレス在庫枯渇への対策の一つとして、IPv4アドレス移転提案がAPNICでもコンセンサスとなり、日本国内でも実施の方向となっております。IPv4の延命、IPv6への移行もいろいろな観点から議論されており、アドレスポリシーとしての提案も今後まだまだ増えてくることが予想されます。今後の議論にご注目ください。

ミーティング中に、藤井氏よりご紹介がありましたが、次のAPNICミーティングは2010年3月に、マレーシアで開催されます。今回はAPRICOTミーティング中での開催となります。リモート参加環境も非常に充実していますので、ご興味のある方は、ぜひともご利用ください。ミーティングの詳細については、下記のURLでご覧になれます。

■APNIC 29 - Kuala Lumpur 1 - 5 March 2010
http://meetings.apnic.net/29

最後になりますが、オンサイト、リモートともに議論にご参加いただいた皆様、発表にご応募いただいた皆様、ありがとうございました。次回のJPNICオープンポリシーミーティングは、2010年7月上旬に開催、提案募集開始は6月初頭頃を予定しています。アドレスポリシーに関してご意見をお持ちの方のご応募をお待ちしています。また、今回ご参加いただけなかった方も、ぜひご参加ください。

(ポリシーワーキンググループ/NTT情報流通プラットフォーム研究所 藤崎智宏)

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